井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2023.10.25
和光市役所から県立樹林公園に向かう途中、県立和光国際高校正門に丁字路があります。

ここの丁字路は和国と西大和団地を結ぶ形であれば、歩行者用横断歩道(押しボタン信号)がありますが、和国と自衛隊官舎を結ぶ箇所には歩行者用信号が有りません。

このことについては、前から改善できないか…と個人的には思ってはいたものの県警とも交渉は進みませんでした。

そのような中、昨年、私の『配るホームページ第82号』で実施した「県政アンケート」で、当該箇所への信号設置を求める声が届きました。

その機を逃さず、県警との交渉を行ったところ、県が行なった『通学路の安全点検』結果とも合致したため、「定周期信号」への切り替えが決定した、と報告を受けました。

設置は、令和6年になったくらいか…と県警から聞いていましたが、先日、家族で樹林公園に行くときに、設置に向けた工事が進められていることに気がつきました。









正確な供用開始はまだ未確認ですが、近いうちにより安全な形で運用されます。

お声を寄せていただいたことに改めて感謝いたします。

その他の箇所も、回答が有り次第、ご報告出来たらと思います。
2023.10.18
先日、シリーズその①をお伝えしましたが、今日はその②をお伝えします。

埼玉県議会には、8つの常任委員会と7つの特別委員会が存在します。

そしてこの他、秋には「決算特別委員会」、2月定例会開会中には「予算特別委員会」が設置されます。





この全てが、現状では、
○委員長は 自民党
○副委員長は 自民党 か 公明党

となっています。

私がかつて属した和光市議会では、会派の大小より期数(経験)が重視されていました。

一方、埼玉県議会では、自民党か公明党のみで、それ以外の会派に期数が上の議員が居ても、正副委員長に就くことはありません。

令和5年度時点では、【常任委員会】は下記のような配分になっています。

・企画財政委員会     (正)自民 (副)自民

・総務県民生活委員会   (正)自民 (副)自民

・環境農林委員会     (正)自民 (副)公明

・福祉保健医療委員会   (正)自民 (副)自民

・産業労働企業委員会   (正)自民 (副)自民

・県土都市整備委員会   (正)自民 (副)公明

・文教委員会       (正)自民 (副)自民

・警察危機管理防災委員会 (正)自民 (副)公明


そして、【特別委員会】は次の通りになっています。

・自然再生・循環社会対策特別委員会  (正)自民 (副)自民

・地方創生・行財政改革特別委員会   (正)自民 (副)自民

・公社事業対策特別委員会       (正)自民 (副)自民

・少子・高齢福祉社会対策特別委員会  (正)自民 (副)自民

・経済・雇用対策特別委員会      (正)自民 (副)公明

・危機管理・大規模災害対策特別委員会 (正)自民 (副)公明

・人材育成・文化・スポーツ振興特別委員会  (正)自民 (副)自民

・決算特別委員会           (正)自民 (副)自民



この他、議会運営委員会は、人数が多いため、委員長1名、副委員長2名でありますが、

(正)自民 (副)自民と公明 各1名
となっています。


下記にいくつか補足します。


○役職決めに手続き上の問題ない。

決める際は、

・「選挙(投票)」 もしくは

・「指名推薦」(選挙しても単独過半数を持つ自民の思う通りの結果になるので、多数決の手間を省くため、自民が正・副委員長の予定者を決めておく)

の方法を経ているので、手続き上は問題ありません。


○イレギュラーなケースも有り、過去12年間くらいの間でいえば、当時私が所属した「刷新の会」の議員が副委員長に選ばれたこともあります。


○また前任期は、私たち無所属県民会議が14人と躍進したため、2名の副委員長を決める委員会については、自公以外から選出したこともある。(例:議運や予特。)



…補足をお伝えしましたが、所属議員でいえば、前任期でいえば無所属県民会議が第二会派で、今任期でいえば民主フォーラムが第二会派です。


しかしながら、第三もしくは第四会派であっても、公明党には、選挙や議案採決で同調することへの御礼なのか、役職が回ってくる仕組みになっています。


ちなみに、議運と常任委員会の正副委員長は、通常の議員よりも少しだけ報酬が上がります。


また、埼玉県議会は、前にも少し触れましたが、通常の都道府県議会より「特別委員会」の数がそもそも多いのです。役職をふやすことが目的なんじゃないか…とさえ思えます。


そして、この役職は1年単位で交代していきます。任期が始まったばかりの今は、自・公の2期生以上が担っていますが、4年の任期のうち後半になると、今度は自公の1期生にも副委員長あたりの役職が回ってきます。(他会派には3期とか4期の議員が居るにも関わらず。)



…ここまで色々語りましたが、正副委員長になった場合、委員会では進行役に回るので、発言も(ほぼ)出来なくなるし、一般の委員として臨んだほうが議員としての仕事は出来ると個人的には思います。


こうした人事も選挙で議席を多く獲得したほうが得る多数決の論理であることもまた事実です。


また多数を占めるが故に、本来ならばもっと得られる機会を少数に分配してくれている事実もあります。(例えば、議会広報の収録時間。)そこには感謝もしなければならないと思っております。


ただ、いずれにしても、先日の虐待禁止条例改正案の審査を見ても、委員会審査をより公平にしていく必要があると思っております。

その中で、この正副委員長に関する人事も、より開かれたものにすべきと私は考えます。




2023.10.17
今朝の埼玉新聞には、先週の議会閉会日に大野知事に「令和6年度予算要望書」を提出したことが記事になりました。





※普段は、提出日の翌日に記事になることが一般的ですが、今回は連日、虐待禁止条例改正案に関して紙面が多く割かれたので、数日空けての掲載になったようです。

これまでは、会派の政調会長として、この要望書の取り纏めにまさに深く関わってきましたが、今年からは川口市選出の岡村ゆり子議員と富士見市選出の八子朋弘議員が、その職・業務を引き継いでくれました。


年度を重ねるごとに要望事項が増え続ける状況が続いていたのですが、岡村・八子両議員がゼロベースで見直しを行ってくれたおかげで、より絞り込んだ内容の要望書となりました。









ここに綴った要望の実現状況については、来年の予算委員会など事あるごとにチェックしていきます。
2023.10.17
昨日、県教育委員会が2027年度から導入予定の新方式の入試について素案を発表しました。




ポイントは

学校が作成していた調査書は成績(学習の記録)に関する項目のみにし、生徒会活動・クラブ活動などの特別活動については生徒が自分で「自己評価資料」にまとめる。

② これまで一部の学校(全日制で60校程度)でのみ行なっていた「面接」を全校で実施

の二つです。



これは、新学習指導要領で

「知識及び技能」
「思考力、判断力、表現力」
「学びに向かう力、人間性」

といった3本柱を育成するという方針になり、本人の学習意欲をより積極的に評価していこう、ということになったからだと教育委員会から報告を受けました。


部活動の地域移行や、学校外でボランティアをやっている生徒が居た場合、そういう校外活動も評価と出来るようにするため、です。


一方で、良いことだけではないはずで、私が真っ先に思い浮かんだのは、この自己評価資料の作成にものすごく時間が掛かる生徒もいるように思います。受験勉強そのものの時間まで割くことにならないか、心配もしています。


先日の“留守番禁止条例”の一件で、県政は無関係…と思っていると、知らない間に物事が決められる可能性があることも、県民の皆様も痛感したと思います。


是非、そうした賛成または慎重意見をお持ちの方は、下記のURLから「県民コメント」をお寄せいただければと思います。

2023.10.16
激動の9月定例会が終わりました。そして今後の議会運営に大きな課題を残しました。

最終日の代表者会議では自民党議員団団長から「今後の議員提出議案のあり方については、各会派で検討お願いしたい」というコメントがありましたが、議会の在り方として課題があるのは、議員提出議案のやり方だけではありません。

それを何回かに分けてご紹介します。(2回くらいで終わるかもしれませんが。)


今回は「意見書」についてです。


意見書とは、地方議会から国・政府・関係省庁へ送る要望書のようなものです。

下記の写真を見ていただければと思います。1枚目と2枚目が、今回、各会派から提案された要望書の一覧です。








しかし、今回正式に採用されたのは、自民案の7件と公明党案の2件、合計9件です。





幸いにして、自民党の出そうとしていた、今回の留守番禁止条例を国レベルで取り組むべし!という意見書は自民が自ら取り下げましたが、それでも、自民は残りの7件は全部通してきました。

公明党案も必ず全部通る…というワケではないのですが、それでも、他の会派の案が“1件も通さない”中においては、公明党だけが優遇されています。

意見書の決定までのプロセスをお話しすると、写真の1・2のようにどの会派からどのようなタイトルの意見書が議運に諮られます。



その後、それぞれの意見書の内容を各会派が提出するのですが、その各会派の意見書案は議運では示されず、「何を残し、何を出さないとするか?」は議運の副委員長により“水面下”で各会派の調整が行われます。

そのため、「出すと決まった文書」しか次の議運で示されないので、脱落した意見書は全く日の目を見ません。

議運の会議録、県議会HP…どこを見ても見ることが出来ないのです。

これも改善すべき点だと考えます。


加えて、肝心の「何を残し、何を出さないとするか?」が、過半数を持つ自民党の考えで決定しています。

それにより「何が問題か?」というと、次のような状況が発生しています。


① 自民党政権の政策の不備を指摘するような意見書は、同じ政党…ということで、ほぼ通せない。


② 他会派の意見書には「こないだ一般質問で取り上げてばかりなので今回は見送り」のような理由でNGとしておきながら、自会派の意見書に同じような一般質問で取り上げたばかりの意見書が有っても、それは通る。いわゆる「ダブルスタンダード」がまかり通る。


③ 他会派の提案をNGにした上で、1年くらい経ったら、同趣旨意見書が自民から出て来て、自民会派発案の意見書として成立する。


※今回、自民案として提出され成立した「オンライン本会議の本格実現を求める意見書」は、私が令和2年6月定例会で提案したものですが、その時は自民からNGとされました。3年経って同趣旨の意見書が可決されました。


以上のような弊害があります。


地方議会として国に挙げるべき声は各会派の意見書に様々含まれています。


この件も「(意見書の)出どころ」などにこだわったり、「限られた会派の案しか出させない」とこだわる必要はないはずです。


※仮に自民党がNGと言っても、議員提出権があれば出そうと思えば出せますが、過半数をもって否決されることと、「基本は全会一致になったものを出す」という申し合わせがあるため、このような状況に有るのです。


※※とはいえ、既に全会一致の原則は自民党自らによって破られています。自民+αしか賛成していない意見書、というものも“埼玉県議会の声”として、国に送られています。


長々と綴りましたが、県民の声を国に届けるという意味を持つ意見書だからこそ、提出を独占するような現状は変えていかなければと思っております。
  BackHOME : Next 
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
2 4 5 6
8 10 11 13
14 15 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 30
最新コメント
最新トラックバック
プロフィール
HN:
井上わたる
年齢:
44
性別:
男性
誕生日:
1979/10/01
バーコード
ブログ内検索

井上わたるの和光ブログ wrote all articles.
Powered by Ninja.blog / TemplateDesign by TMP