井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2011.02.04

こんにちは。

先にご報告しますが、私は県政への挑戦を
ご表明させていただいています。

(※本日の「朝日新聞」にも、県議選に関する
記事
が掲載されております。)

しかし、優先すべきは、現在の
市議会議員としての職務・任期である、
という考えています。

そのことを先にお話しさせてください。



さて。

今日は全員協議会が開催されました。

議題は

今後の国保の改正について、現時点での市の考え方を
前もって議会に示しておきます。

ということです。

今回示されたのは、
前回、否決になった値上げ案を
「激変緩和措置」をとって導入したい。ということです。

言い方を変えると、
初年度にあたる来年は、予定の約半額相当の値上げ、
次年度は当初予定していた値へ引き上げる、というものです。


あくまで、今日現在の方向性を示した・・・という
状態です。

実際に、これが3月の議案に出てくるか?は
まだ未定です。


別の議員さんから言わせると
「ほんのわずかな時間で再提案なんて(怒)」となると思います。

でも、別の見方をすれば
「それだけ、来年度をどう乗り越えるかすら見通しが立たない状態」に
来ているといえると思います。


議会に、議論の受け皿があるかどうか見越した
執行部側の判断が待たれるところです。




ちなみに。

先日、3か年計画である「実施計画」が示され、
そして、予算の概要が示されました。

この二つを見比べると、
国保の値上げを行わないことで予算にどんな影響が出たのか
を見て取ることができます。


最大の変化は
「新設校設置のための予算」が億単位で削られていること、
です。


値上げを踏みとどまったことで
足りなくなるお金
(=国保を支えるために一般会計から繰り入れるお金)は
ざっくり3億円です。


さて・・・どっちが大事?とは言えません。

ただ、これは改正を見送ったために
とらざるを得なかった政策判断のひとつであることは
間違いないと思っています。















 

2011.01.25
 臨時議会が終了しました。

10対9で国保値上げについての議案は否決。

これだけ拮抗し、かつ賛成した人も
「苦渋の決断」と口にしただけあって、確かに思い決断です。

私も今回賛成しました。

詳しくはまた改めて書きますが、
国保会計と国保税と、そして一般会計とを切り離して考える、
ということは出来ません。




2011.01.23
こんにちは。


続いて、国保見直しについてお話します。

明日の1月24日(月曜日)に「臨時議会」が行われます。
議題は「国保税の料金改定は、是か非か?」です。

12月議会で市民説明が足りない=説明会をすべし、
として“継続審査”となった議案です。




継続審査になった理由は、
“市民への説明が足りない”ことでした。

その解決策として、文教委員会が多数決で出した結論は
「説明会を開くこと」です。

これは12(水)~14(金)まで実施され、
この委員会の提案はクリアしたことになります。



先に申し上げますが、
私は総務委員会の所属なので、傍聴をしてきました。
ここからは委員会を傍聴して考えたことです。


まず、説明会の参加者数を振り返ってみましょう。
(※おおよそ1会場20名程度。そのうち約3分の1は議員)、

市民の関心の高いかどうかの分析は、
説明会開催後の最終委員会では触れられることはありませんでした。

※私も参加しましたが、その場で出た市民の声は
議会も市役所も重く受け止めなけらばならない、という
切実なご意見が多くありました。


全体的に、委員会の議論の方向は

(国保税値上げをする前に)
市役所よ、まだ頑張れるだろ!」

という意見が中心だったように思います。


例えば、
①医療費の実態分析をしたら、
予防医療に力を入れてもっと医療費下げれるのでは? 

②(市役所は)医療費の伸びを前提に値上げというが、
医療費が上がる理由の解明が足りないのでは?

③値上げして確保される金額と滞納金の総額がほぼ同じ。
滞納対策に力を入れて、滞納を失くしてからじゃないといけないのでは? 

などの意見が多かったです。


審議の後、採決の結果、
(賛成理由、反対理由の主張がなかったので、正式な理由はわからないが)

値上げやむなし3票、
値上げ反対3票   で同数
となりました。


3票vs3票で同数となったため、
委員長採決で値上げ反対=否決、となりました。

それぞれが賛成した理由、反対した理由が
明日の臨時議会で述べられると思います。

そこには、それぞれの議員が
何に重きを置いて判断したかが語られることでしょう。

 
ただ、忘れてはいけないことがあります。

それは、あまりにも増えすぎた一般会計から
国保会計への繰入を抑制する・・・という視点です。

「国民健康保険特別会計をどうする?」、
「その保険税をどうする?」というところにだけに
議論を留めることができない・・・ということです。


一般会計にも大きな影響があるのです。


料金改定により、
3億円分を一般会計からの繰入に頼らないで済む・・・
と市役所は算出していました。

しかし、仮に今回の委員会の決定通りに
本会議でも「否決」になれば、
その3億円を “別の手法” に頼らなければなりません。


別の方法とは何か? 

国保基金の取り崩しや予備費の活用などありますが・・・
やはり一般会計からの繰入です。

今回の議案の賛否は、ひいては、一般会計で行う事業を
3億円分削ることも覚悟をした決断・・・となると思います。

どっちが大事でどっちは大事じゃない、なんてことはありません。
どれも大切です。

ただ、厳しい財政の中では、優先度だったり、
公平性の上からの判断が迫られるのだと思います。



ちなみに。

「3億円分どれを削る?」というのは
正しい表現ではないかもしれません。

やろうと思えば、事業を削らず、
3億円借金すれば、3億円分の事業を削らずに済みます。

だけど、こんな極端なことにはならないと思いますし、
それを議会が認めることがあってはならないと思います。


また、「3億円分、どの事業を削るか?」を考えるのは、
議会ではなく市役所の役割です。(=予算編成権は首長にある。) 

既に、「実施計画」という
来年度行う事業の大枠が示されているので、
仮に否決されれば、そこから事業を削る作業が始まります。

その過程を経て示された予算の審議を
今度は議会が行うことになります。


最初に述べた
「市役所よ、まだ出来ることがあるだろう」の意見は
的を射た意見であるとは思います。

でも、例えば、委員会で出た

「実態調査⇒予防医療の推進⇒医療費の抑制」を
まず行なってから・・・


といっても、来年度でいきなり成果が出る・・・というワケには
いかないのが現実だと思います。


それに対して、国保会計の限界は
目の前で起きています。


目の前に現実に起きてる国保運営の現状
(=今まで他市のように一定期間ごとの
料金改定を行ってこなかった影響も大きい)
の打開に向き合う必要性と責任が
今を生きる議員にあるのではないか、と思います。


明日、結果が出ます。


臨時議会は、朝9時~です。
傍聴にも是非お越しください。





2011.01.22
こんにちは。

ここ数日、私は市内各地を自転車で回って
街頭演説を行ってきました。


普段、あまりマイクを持たない私ですが、
今回は自身の決意http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/813/
自分の声で伝えたく、街頭演説を行っています。


そこで、話している内容をまずお話しして、
その上で、今回の「臨時議会」の話に繋げたいと思います。


===

現在、市長や市役所職員は市議会の議場や
様々な場面で「市の財政が厳しい」と言います。

この言葉の後に取り得る打開策には、
大きく3つの選択肢があります。

(財政が厳しいので)

①「事業の縮小・廃止をします」
②「計画の先送りをします」
③「料金を見直す必要があります」

といった方法です。

 

私はこれに対して、4つ目の選択肢として

④収入自体を増やす

を実現するため、企業誘致や基盤整備の推進、
広告収入の提案などを一般質問で行ってきました。



(中略)

しかし、和光市が直面している財政状況は本当に厳しい。
他市町村も同じ状況で、市民生活を支える
財政基盤が弱まってきています。

だからこそ、私は新たな選択、

⑤埼玉県全体を視野に入れた
より大きな枠組みからの改革
が必要だ!


と、訴えています。

近くでやっている姿をご覧いただけたなら、
お耳を傾けていただけると幸いです。





さて。

話は戻って、国保の話です。


今回の国保税の値上げは、上記でいえば、

③「料金を見直し」

にあたります。

通常の予算であれば、歳入(=収入)がわかって
それに応じて、事業を組みます。

でも、国民健康保険の場合、
まず、支出(=医療費の支払い)が先にあって
それに応じて、歳入が決まります。

(※つまり、保険税や法定繰入で足りなければ、
一般会計の繰り入れ分を増やす、といった具合に。)


そして、上記で言うところの

①「事業の縮小・廃止をします」
②「計画の先送りをします」


は、そこに医療に掛かっている人がいる以上、
ありえません。


さらに

④収入自体を増やす

は、国の国保負担を上げることに相当すると思いますが
今、下げる方向に行っても、上げる方向には行っていません。


つまり、①~④の手法で
今の厳しい国保会計の現状を打開しようと思うと、やはり

③料金の見直し

を視野に入れた対策が考えざるを得ない、という状況です。


それが、12月議会で
国保税の見直し議案が提出された経緯だと考えています。





(※1/23()につづく)







2010.11.30
こんにちは。

今回の臨時議会は、本当に
「議員とは?議員活動とは?議員報酬とは?」を
考える機会になりました。

議会改革の先進例の会津若松市では、
『議会制度検討委員会』をつくっています。

「適切な議員数とは?議員活動とはどこまでの範囲か?
そして、それらに支払われる議員報酬とはいくらが適正か?」

を市民と一緒に考える、画期的な取組があるのです。

いいですね、こういう取組み(^_^)


和光市には、そうした場がないので
「何を基準に判断していくか?」 
が大事になります。


私はそれは
昨日、御説明した「特別職報酬審議会」だと思っています。


 
今回の臨時議会は・・・私の経験不足を反省すると共に、
それでも “議論の場” に “議論の種を投じる”こと
意味もまた、再認識しました。



今回、松本市長が報酬審議会で出された
①月額1万円削減すべし  
②期末手当カットすべし


という2つの答申のうち、

②は議案に盛り込み、
①は盛り込ない、という条例を出してきました。

そこには、
「報酬の在り方は議会で決めたら?」という
市長の考え
があります。


全国では、こうした報酬の案件を議会(ないし議員)が提出している、
ということは多く、私もそれがあるべき姿と考えています。


議論は
「報酬審議会の答申通りに、
①の1万円削減を盛り込まなかったのか?」という点に
集中しました。

市長側の答えた理由は、主に3つ。

[1]  次回、市議選で定数が削減され、議会の総額が減る。

[2]  議会基本条例で「議会の報酬は議会で考える」旨が、
今まで以上に積極的に謳われている。

[3]  報酬審議会の結果が出てから、
議会として話し合う時間がなかったと聞いているから、

です。


私は、昨年の報酬審議会は傍聴したし、
今年の報酬審議会の議事録も全部読みました。

その結果、私は
市長の出した「月額報酬の1万円削減は見送る」というのではなく、
議員として、もう1歩踏み込むべき!
(=報酬審議会の結論に合わせ、1万円減額すべき)と考えていました。


その考えを実現するためには、
修正案の提案を求める動議を出す必要があるのです。

 
その動議に関する手筈は、事務局には
散々相談していました。

ただ、私自身、市長の答弁を聞いてから、
最終的に修正を行うかどうかの決断を出そう・・・と思っていました。

だから、
当日傍聴に来ていた方にはわかると思いますが、
議場でもギリギリのギリまで 「どうする?どうする?!」
本気で悩んでました。


悩みに悩んだ結果、

「議長!修正案の動議を提案したいと思います。」

と述べ、
うちの会派+αの賛同を得て、議会をいったん休憩しました。


 
長い時間、休憩していました。


その間、動議を求めた理由を
他の議員さんに説明して回りました。


反応はまちまちです。

「議会として、市民の声=報酬審議会の結果に合わせるべきだ」
という賛同をいただけたり、私もテンパってたので
ハッキリと覚えていないんですが、
「事前に相談がない!」という御意見もいただいたような気もします。


 
でも、ひとつ言えるのは、
問題意識を持っているのは
私たち会派だけではない・・・ということがわかりました。


市長や市職員が減らしていることが決まっている中で
議会だけが、(仮に総額で定数削減で減るとしても)
そのまま・・・ってワケには行きません。


ただし、今この場で結論を出すのではなく、
議会として向き合おう、という意見が多く上がりました。



それならば、
今後、共有の認識で、検討が進むのならば、
それが最良
だという考え、
今回は動議を取り下げました。

議論するために、修正案という検討材料を示し、
そこで、それについて議論すればいいのでは?とも思います。

それこそが、
議論する場=議場なのでは・・・? 、と。


その場で修正案の可決・・・ということには
なっていませんが、せめて
“議論の場” に “議論の種を投じる”ことには
なったと思います。

 
・・・とはいえ、
市長側も「議会での検討が進まないなら、
再度執行部側から議案を出す可能性もあるよ」
と答弁していたので、
のんびりじっくり審議ってワケにはいかな、と思います。
 

これから議会全体で、向き合っていきます。  
 
 




さて。

あとは、私自身が報酬についてどう思っているかを
今度、どこかのタイミングでお話したいと思います。





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