井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.07.14
こんばんは。

先日の講演会のお誘いについて、
当日「ブログを見てきました。」という方がおいでくださいました。
ありがとうございますm(__)m

 おかげで例の“ノルマ(?)”はクリア出来たように思います。


それよりも、今日、実際に講演を聞いた市民の方から
「とてもいい講演だった」という感想を伺いました。

私も、講演を聞けたことに加え、
それを多くの市民の方と共有でいたことが非常に良かったと思います。


内容はまた改めてお知らせします。


2008.11.12
こんにちは。

昨日に続いて、豊島区のワンルームマンション規制条例について
お話ししたいと思います。


昨日私が述べたことは、
・豊島区では ワンルームマンション = 迷惑施設 ではない、ということ
・しかし、さすがにこれ以上増えると、独身者に偏った人口構成になる

この人口偏重を危惧して制定された条例だ、ということをお話ししました。
今日は、この続きです。

------

そもそも、豊島区で、このワンルームマンションの規制の話が出たのは、
「規制を行なわなければ!」という議論から出てきたのではない、のです。

その発端とは、「課税自主権」

課税自主権とは、読んで字のごとく、
自治体が必要に応じて、税を課すことが出来る権利、のことです。

豊島区では、この課税自主権を使って、
区が抱える行政課題に取り組もうと、職員で研究会を組織したそうです。


この時、出てきた最終的な案が

・放置自転車税
・ワンルームマンション税


の2つなのです。


「放置自転車税」は、鉄道事業者に放置自転車対策費という意味合いで
税を課す仕組みです。

放置自転車のほとんどが、そこから電車に乗って通勤・通学する人が原因です。
そういう意味で、自転車対策への協力をしてほしい、という願いで創設されました。

議会でも、可決までされたのですが、やはり鉄道事業者から強い反対が。。。

結局、「税を納める」という形での協力ではなく、
用地の提供など具体的な形で協力が得られたため、条例は廃案になりました。



さて、話は戻って、豊島区のワンルームマンション規制条例は、
「9部屋以上のワンルームマンションを作る場合、
1部屋あたり50万円の税を課す」
という内容になっています。

つまり、土地所有者が、例えば駐車場の少し空いているスペースを使って
6部屋のワンルームマンションを作った、という場合は
9部屋以上ではないので課税対象外です。


その他、例えば・・・

 1  2  3  4  5 
 6  7  8  9  10

 ⇒ワンルーム10部屋

という、1フロア57部屋×2階建て、という
10部屋のワンルームを作る計画があるとしますよね?

この場合、9部屋以上なので、課税対象です


1部屋あたり50万円×10部屋=500万円
業者は市に対して納めないといけないことになります。


そこで、

 1  2  3  4  5 
 6  <1>    <2>

 ⇒ワンルーム=6部屋、ファミリー向け=2部屋

というふうに、下のフロアの2つのワンルームを1つにして
ファミリー向けとすることで、9部屋以下になるため、課税対象外となるのです。

こういうふうに、「○○すれば税が掛からない」、という選択肢を用意することで、
この規制が活かされているのだと思いました。


最後に。

豊島区では、平成21年にこの条例の見直しを行うそうです。

また、和光市でも今回学んだ 「放置自転車税」、「ワンルームマンション規制」について
真剣に考えなければならないと、本日の視察で強く感じました。






2008.11.11
こんばんは。

本日は、会派「新しい風」の4名で、
和光市駅北口をお借りして、街頭活動を行いました。

今日はおそらく350名くらいの方に
受け取っていただけたのではないでしょうか?ありがとうございます。

なお、本日で駅頭での配布は終了します。
(※ポスティングは一部地域で続けます。)

今後、ご覧になりたい方は、こちらにアクセスしてください。
http://inouewataru.com/homepage.html#wind2


さて、今日は街頭活動のあと、会派の4名で
豊島区役所へ視察にいってきました。

テーマは、豊島区の他、23区を中心に制定が進んでいる
『ワンルームマンション規制条例』です。


皆さんが一般的にイメージされているのは―

「ワンルームに住んでいる住民は、地域への帰属意識も低く
マナーを守らないため、ワンルームマンションの建設を
これ以上増やさないように規制が必要だ」

という論理ではないかと思います。


実際に、多くの区ではこの論理が用いられることがあります。


・・・そのため、実は今日の視察に行く前、
私はこの規制には賛成できないと思っていました。

なぜなら、私自身、約5年間ワンルームでの生活をしたことがあり、
その間、ゴミ出しや騒音にも気をつけていたからです。

多くの方は同じではないかと思います。

(一度「風鈴の音がうるさい!」と隣人に文句を言われたことがありましたが
逆にその隣人は、夜中3時にベランダの洗濯機を回すような人でしたが・・・ )


ワンルームの住民と言えば、「学生」や「若手社会人」が多いと、
統計でも示されています。

まさに、私と同世代の人を迷惑モノのように扱う規制だな・・・と思っていました。


しかし、豊島区の問題意識は、これとは違いました


最大のポイントは、

「ワンルームマンションばかり建設が進むと、豊島区には
夫婦や子育て家族が住める住宅ストック(=物件)がなくなり、
人口構造が偏ってしまう。」

という考えのもとに、進められているのです。


そのために、新たに9部屋以上のワンルームマンションを建設する場合は、
1部屋あたり50万円の「税」を徴収する
、という仕組みにしているのです。


・・・さて、ここまでで随分長くなったので、
続きはまた明日、お話ししたいと思います。



                                   ~つ づ く~


2008.11.10
こんにちは。

今朝は、会派「新しい風」のチラシ第2号の街頭活動を
地下鉄成増駅で、松本議員と共に行ないました。

二人合わせて、350名くらいの方に
受け取っていただいたと思います。ありがとうございました。

さて、今日は7日(金)に参加した
第3回マニフェスト大賞の報告です。


地方議員や首長の掲げた「マニフェスト」や「政策」の成果アイディア
コンテスト形式で評価するのが、このマニフェスト大賞です。

場所は六本木ヒルズで行われました。




私自身がノミネートされたわけではありませんが、
授賞式では、講評を聞くこともできるし、政策発案者のナマの声を聞けるので、
私は昨年から会場に足を運んでいます。


  ←※開会前の様子です。


いくつかの部門に分かれていて

・ベストホームページ賞
 ⇒議員や会派、議会のホームページを評価

・最優秀アイディア賞
 ⇒提案の実現の有無を問わず、アイディアの優れた政策を評価

・最優秀成果賞
 ⇒成果の現われた政策・議会改革などの取り組みについて評価

・マニフェスト推進賞
 ⇒この賞は、議員を評価するのではなく、
  マニフェスト選挙推進のために尽力した、市民団体などを評価

・地域環境政策賞
 ⇒環境政策の中から優れた政策を評価

・マニフェスト大賞
  (地方議会部門、首長部門)

 ⇒実際に選挙の際に掲げた「マニフェスト」の出来・選挙後の実施状況
  などを評価する


という各賞があります。

  詳しくはこちらをご覧ください。
  http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/award/index.html


ここで発表された取り組みは、確かに参考になるものが多かったです。


和光市議会も、まもなく12月議会の開会が迫っているので
いいモノは是非、活かせられればと思っています。


その他、皆さまからの市政に対する、要望・ご意見、
そして、アイディアを募集しています


こちらのメールフォームから送れますので、お気軽に声をお寄せください。
http://inouewataru.com/mailform/index.html



最後に。

少し、関連して紹介したい話があります。
麻生総理ではないですが、マンガの話です。


昔、週刊少年マガジンで連載していた
「クニミツの政(まつり)というマンガがありました。

架空のまちの市長選挙を、主人公クニミツが秘書として手伝う、という設定なんですが、
その中で、主人公が応援している市長候補のセリフにこういう言葉がありました。

(完全に正しく記憶しているわけではありませんが、
 印象深かったので、今でも覚えています。)

「政策に著作権はない。
だから私は、いいアイディアがあれば積極的に真似しますよ。

というセリフです。


・・・確かにそうなんですよね。

だから視察もこれだけ積極的に行われているわけだし、
こういうマニフェスト大賞も開かれるワケです。


あくまで、これはマンガの中の市長選の話ですが
市長がこういう、「いいものはドンドン取り入れる」という姿勢だと
そのまちは、きっと良いまちになるような気がします。



もちろん、私自身、真似で留まらず、和光の実情に適した政策を
今後も提案していきたいと思っています。



【追記】



マニフェスト大賞の帰りに、
はじめて「けやき坂」のイルミネーションを見ました。とても綺麗でした。



 

2008.10.31
こんにちは。

今日が視察報告の最終日です。
訪れたのは、漁港で有名な「沼津市」です。


ここで実施しているのは、「言語教育特区」

「英語」の授業を小学校から行なっているほか、
「読解」という、文章読解だけでなく図・グラフなどを読み取る授業を行い、
合わせて「言語科」という新しい授業枠を設けて実施しています。


まず、なぜ沼津で言語教育なのか?

ひとつには、全国平均よりも沼津のこどもたちの
コミュニケーション能力が低いという調査結果が出たためです。

その現状を打破し、
「言葉を用いて積極的に人と関わっていこうとする態度の育成」を目指して
言語教育を沼津の教育の特色にすることにしたそうです。


また、市役所に行く前に、沼津のまちを歩いた時に聞いた話ですが、
沼津は漁業のまちだけあって、水産加工業の工場で勤める
ブラジルやペルーの南米系などの、外国人も多い
そうです


そうした外国人とのコミュニケーション手段として
力を入れる、ということもあるのだと思います。


さて、次に「特区」とはなにか?に触れたいと思います。

特区とは、国の制度・法律によって規制がある事柄に対し、
自治体の特徴に合わせて、その規制を別に外すことを認めてもらった地・区域
のことを指します。


学校のカリキュラム(及び授業数)は、国によって決まっています。
だから、勝手に他の授業を減らして、言語の授業を増やすことはできません。

そこで、沼津では、言語教育に力を入れるため、
生活科や総合学習の授業を削って、言語科に充てるという特例の許可を取ったのです。

これが「特区」です。


この沼津の言語科の取り組みは、特区として認められただけでなく、
今では全国的にも認められ、来年度からは文部科学省に申請をすれば、
どの学校でも実施できるスタンダードになりました。

和光でもやろうと思えば、
『教育課程特例校』の申請書を出すことで可能となるわけです。



・・・しかし、何事も「先駆者」として、取り組むことは大変です。

教育委員会の方から話を聞きましたが、
沼津の教育現場での先生方の努力は、並々ならぬものでした。

なんせ、小学生に英語を教えるとして、
そのテキストもなければ、そもそも小学校の先生方が
英語を教えたことがない
のです。

「拠点推進校」を定め、その学校を他校の先生が見学にいく・・・
というようにしてノウハウを広めていったそうです。



「読解」の授業もいろいろな工夫をされたそうです。

美術の先生ならば、絵からの情景の読み取りの授業

理科の先生ならば、実験レポートの中で言語の指導をする  など・・・。

様々な取り組みがあったそうです。


一番面白かったのは、
小学校ではアルファベットの綴りや単語練習はしないという点です。

あくまでも、言語として話すことに重きを置いていることがよくわかりました。



最後に。

実際に、平成23年には小学校での「新学習指導要領」が始まり
英語の授業が始まります。

その時に向けて、こうした先進事例を大いに参考にして
準備をしていきたいと思います。



   
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