井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2010.05.20
こんにちは。

本日、午後2時~ 和光市議会では
全員協議会を開催し、第4次総合振興計画 基本構想に関する
説明を受けます。

さて。

この総合振興計画に関しては、
これまでもブログに綴ってきました。

○2010.050.8
「総合振興計画+あなたの意見=新しい和光!」
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/695/



です。

そこには、パブリックコメントの呼び掛けを
次のように書きました。


====


和光市ホームページ
【第四次和光市総合振興計画基本構想素案に対する
パブリック・コメントの募集について】

http://www.city.wako.lg.jp/home/busho/_5684/_5699/keikaku4/_8916.html


をご覧ください。


※資料は、市役所ホームページのほか、
政策課(市役所3階)、行政資料コーナー(市役所1階)、
図書館、各公民館、各出張所でご覧いただくことができます。
 
提出期間は、平成22年4月25日(日)~5月24日(月)です。



和光市の未来を作り上げるのは、
市長・市役所・議会だけではありません!

市民の皆様の意見こそが、
これからのより良い10年を作る
私は考えます。

 
===

以上です。



「市民の皆様の意見こそが大切!」というのは
私の考え方の基本ですが、

Q、では、議会はこの総合振興計画にどう関わるべきか?

ということも重要なことです。



表題の
「総合振興計画は議会の自治体経営ツール」
そのヒントをもらうべく、先日(5/9 [日曜] )参加した勉強会のタイトルです。

かつて、議会が “総合計画” において果たしてきた役割は
簡単にいえば、「○○が豊かなまちにする」といった抽象的な
まちの方向性=基本構想 だけ
でした。

しかし、ここ最近、その基本構想に
より具体性をもたせる取り組みが進んでいます。

和光市もそうです。


すると、それは議会が関わる範囲が広くなることを意味します。


そのため、基本構想に

・何を載せるか?

・どう載せるか?


を検討することで、将来のまちづくり=自治体経営に
議会がより積極的・具体的に関わることが出来るのです。



このことは、議会に身を置く人間としては
非常に責任の大きさを感じ、身が引き締まります。


ただ、その勉強会の中で
講師の方が言った、最も重要な一言だと思ったのは、

議会が審議する範囲が広くなる。
それはつまり、
議会に求められる「市民との対話」の範囲も
広くしなければならない

ということでした。


言い換えると…


議員が「ああすべき」「こうすべき」と
密室(=議会の中だけの審議、という意味でやるのではなく、
議会が市民に意見を聞く⇒そのために意見交換会を開く・・・などを
行なって初めて意味がある、とことです。

10年単位で作られる総合計画は、
先進例では、その期間中に市長が交代することがあれば、
その時に見直す仕組みがあります。
(例:岐阜県多治見市)

議員も「選挙で選ばれたら、その後は白紙委任されるのでなく、
常に市民の考えを確認しつつ行動すべき」、という考えに立てば、
選ばれた議員の感覚だけで議論するのではなく、
市民の、今の、生の、声を聞きに出る必要生を、
強く指摘されました。




その通りに出来るかどうかは、
未知数の部分もあると思いますが、
(全ての議員が、この認識を持てるか・・・に掛かっている。)
10年に1度の「総合計画 」の策定に関われることの
責任の重さを噛みしめて、審議に臨みたいと思います。






2010.04.10
こんにちは。

この水・木・金曜日は駅頭活動を行いました。
鼻・喉の調子が本調子ではなかったため、
声は控えめだったかもしれませんが、

3日間で、合計500名以上の方に受け取っていただきました。

ありがとうございます。


なお。

現在、駅頭やポスティングで配布中のチラシは、
私のHPで見れますので、
よければこちらからご覧ください。

http://inouewataru.com/homepage.html#no21


さて。

昨日は、会派 新しい風が発起人になる形で
「道路舗装勉強会」を開催しました。


    

この勉強会は、県内の若手議員の定期勉強会の一環としても
周知させていただき、おかげで、和光市議会の議員だけでなく、
広く県内から参加を得て、開催することが出来ました。


テーマは、

課題1.「限られた財源で、如何に健全に道路を維持管理していくか?」
課題2.「生活環境改善に、もっと道路を有効利用できないか?」

でした。

議会は…というか、議員はよく一般質問等で
「○○にある道路を補修してほしい」といった
質問をします。

それは市民の方からの要望である場合が多いのですが、
今回の勉強会では

「それも必要なことだが、こうした陳情を超えて、
市の道路の在り方を全体像をとらえて、
議員は質問・提言すべき」

というメッセージを、講師の方からいただきました。


その言葉の重みは、次のグラフを見てもらえると
わかると思います。




 
このグラフ、出来れば、拡大してみてください。

これは “道路” という “道路” が、実際には
どこの管轄の道路が多いのかを示したグラフです。

黄色の部分が多いですよね。
圧倒的に、「市道」(町道・村道)が多い、ということです。

全国の “道” の83%が「市道」ということは
その維持管理コストは全国的に見ても
半端なものではありません。


だから、「どこどこに道を通してほしい」とかを越えて
厳しい財源の中で、
いかに、この先の維持管理を行うべきか?が問われている、
という提言でした。


まさに、その通りだと思います。

今回の勉強会を機に、道路について
“自治体の最大の公共施設”と言われる道路について
もっともっと学んでいかなければならない、と
気持ちを新たに抱きました。





2009.12.22
こんにちは。

重ねての案内になりますが、
明日、“井上わたるの茶話会”を行いますので、
お時間ある方は是非お越しください。

12月23日(水・祝日)
和光市文化センター(=サンアゼリア) 会議室Aです。

時間は14時~16時です。



さて。

今日は先日参加したシンポジウムの話題です。


シンポジウムのタイトルは、
「賢い市民が議会を救う
落とせ!ダメ議員 ~まずは “議員仕分け” をしよう~」
 
でした。




和光市では、見かけませんが、
ほかの自治体では、「議会ウォッチャー」として、

・メンバーを募って
・議会を継続的に傍聴し
・「議員通信簿」のようなチラシにまとめ
・市民に配る

という取り組みを行っている方々がいます。(=もちろん、無償で。)


今回は、
多摩市、海老名市、国立市、相模原市の議会ウォッチャーが
参加して、その自治体の議会の状況を話しました。



シンポジウムの中では、
・議会ウォッチャーを行うことの意義、成果
そして、
・ウォッチャーの視点から見た議会・議員のダメなところ
など報告がありました。


その中でも、一番関心が集まったのは、
ダメ議員ベスト3 (=ワースト??)のコーナーでした。

先に言っておきますが、

・居眠りする とか
・議場で携帯を鳴らす とか
・調べればわかることを調べてこないで質問する・・・etc といった

基本的なダメ要素を除いたうえで・・・という条件での
ベスト3だそうです。



◆海老名市のダメ議員 ベスト(=ワースト)


① そもそも器じゃない人
② 市長や部長が答弁がした後、「ありがとうございます」という議員
③ 朗読会になってる議員


…正直、②は時々、私も言っています

議会ウォッチャーとしては、
あくまで、議会と市役所は対等 且つ 討論の場という視点から
「市役所をヨイショするな!」ということらしいです。

ただ、データ整理をしないと答えられない内容の答弁などを
時間を掛けて準備したコトがわかる場合などは、
・・・私もやはり、「ありがとう」と言ってしまいます・・・。


◆ 続いて・・・多摩市

① 大局を見ない議員
(=重箱の隅を突くような質問しかしない。)
(=地元の話題だけしか取り上げない。)

② 専門分野のない議員
(=勉強しない。)
③ 風見鶏な議員
(=信念のない議員。)
(=また、事前に票読みをして、多数になりそうなほうに投票する議員)




◆ そして、国立市

① 「市民の代表だ」と威張る議員
② 「自分は正義の味方だ」と思っている議員
③ 人が良いだけの議員

・・・③は、「人が良いだけでは、政治を変えられない」、というコトで
ランクインしたそうです。


◆ 最後に、相模原市

① 職員に質問原稿を作ってもらっている
② 意欲がない議員
③ 財政・税制などの基礎知識のない議員

以上です。


ちなみに。

議会ウォッチャーには、ひとつルールがあって、
あくまでも「議場」で行われていることのみを評価する
ということです。

つまり、チラシの発行やブログ・ホームページでの情報発信、
市民から個別に相談に乗る・・・という“議会外”の活動は
評価の対象とはしていないそうです





今回の「ダメ議員ランキング」の結果は、
私にとっても耳の痛い指摘もありました。

特に、相模原の③「財政・税制の知識」については、
少なくとも、私が27歳で立候補を決めた時は、
議員ウォッチャーから求められているレベルの知識はなかったと思います。

会場からは、この点について、
「出馬に際して、最低限の知識があるか、検定を行っては?」という
声が上がりました。(会場では、賛否両論ありました。)

「議員力検定」というものも出てきていますし、
議員の基礎力を測ることを否定はしません。

でも、例え、詳しい知識を持っていなくても
「まちを良くしたい!」と思う者が立候補できることのほうが
私は大切だと思います。


このシンポジウムの最後に、講評がありました。
次のような話でした。


是非、皆さん傍聴に言ってください。
傍聴は、居眠りetcをやめさせる自浄効果があります。

そして、「良い議員」は「良い市民」からしか生まれない。

 (=逆に、「ダメ市民」から「ダメ議員」が生まれる。)
議員力が試されるとすれば、私たち「市民力」も試されているのです。

最大の「議員仕分け」は選挙。
選挙に良い候補者が現れ、そういう人が当選することこそ、
最大の「ダメ議員仕分け」である。 』



議会を見ること・知ることで、議会をもっと良くする!

今の和光市議会には、
市民の皆さまの「目 と が必要です!






2009.11.01

こんにちは。

先週末に掛けて、福島県会津若松市への視察に行ってきました。

この会津市議会は、私が毎年夏参加している
「市民と議員の条例づくり交流会議 2009」でも特集されていました。

また、この秋に開催される「マニフェスト大賞 2009」でも
その議会改革の取り組みがノミネートされるなど、今注目の議会です。

視察も、全国から100を超える自治体議会が来ているそうです。

今回のような、自治体議会単位ではなく、
市町村を超えた若手議員の集まり、というのは珍しいようで、
合計で3時間半くらい対応いただきました。

きっと議員業界の中では、羨ましがられるほどの
貴重な視察だったと思います。


さて、ここまでお話ししたところで、視察の本論は、後日お話しします。


今日はそのプレ報告前フリとして
少し、お話しさせてください。


私にとって、福島県は初めてでした。

また、(現地集合だったため)、私は行き帰りは
他のメンバーが車で行くところ、電車で向かいました。

一人旅はおそらく3年ぶりです。

選挙に出る前の年(2006年秋)に、岩手・秋田を巡った旅を
思い出しました。その時も、紅葉がきれいでした。



 

これは、車内からとった、磐梯山!・・・だろうと思って
写した写真です。

和光では徐々に紅葉が進んできたかな・・・というところですが、
会津の山々は、まさに見頃でした。


視察までは市内を巡る時間を設けてあったので、
会津に着いてから、市内を巡ることにしました。

※先にお話ししますが、今回は当初より、視察+会津巡り予定で考えていたので、
政務調査費は、費用に充てておりません。全て自費で参加しています。


今、会津はNHK大河ドラマ『天地人』の舞台として
観光も盛り上がっています。

その上杉景勝直江兼続
会津を治めたのが、この鶴ヶ城(=つるがじょう)です。


    

(左)=全景  
(右)=天守閣から写した写真


この鶴ヶ城を訪れたとき、地元の観光ボランティアガイドさんから
面白い話を聞きました。


この写真の鶴ヶ城は、昭和の時代に再建されたものです。
(※本物は、江戸から明治への動乱で、壊れる⇒解体されました。)


実は、上から写した写真の広場のような場所、
もともとは「競輪場」だったそうです。

・・・で、昭和の30年代に当時の会津市議会で

・引き続き競輪場を運営するか?

・それとも鶴ヶ城を再建するか?


を議会で議決したそうです。


その結果は、1票差で「鶴ヶ城の再建」と決まったそうです。


この時の議会の判断が違っていれば・・・

我々が鶴ヶ城を見ることはできなかったワケですし、
全国からここまで観光客が訪れることもなかったわけです。

また、まちづくりも「歴史と文化のまち 会津」ではなく、
競輪によって支えられるまちとなっていたはずです。

改めて、議員・議会の責任の大きさを感じたエピソードでした。


そうした先見性は、今、議会改革のトップランナーとして注目される
現代の会津若松市議会にも受け継がれている・・・ということなのかもしれません。






さて。

会津市議会の視察本論については、
またご報告したいと思います。

※なお、明日以降は貯めてた話題をいくつか載せて、
その後、本題を取り上げます。



 

2009.10.28
こんばんは。

今日は先日、10月7日(水)に行った
岐阜県多治見市の「財務条例」の視察報告を行いたいと思います。

※今日、正式な報告書を議会事務局に提出し終えました。

==

この「多治見市健全な財政に関する条例」(以下、財務条例)は、
松本新市長のマニフェストに掲げられたものです。

マニフェストにはこのように書いてあります。

(3)「健全財政条例」で財政の健全性を維持する仕組みを作ります

財政状況の基準を作り、無理な支出を未然に防ぐ仕組み=「健全財政条例」を作ります。
企業の実績に左右されない強い財政基盤を作り、突然の「夕張化」を予防します。



これを受け、私は同趣旨の条例を和光市に制定することを視野に入れて、
視察に挑みました。

視察の結果、下記の点がポイントになると考えています。

====

① 必要性  多治見市は和光市と自治体的特徴が類似している

多治見市は近年、名古屋のベッドタウンとして発展を遂げています。
産業としての「焼物」が有名ですが、輸入物や安価品に押され、低下傾向にあります。

つまり、歳入基盤が脆弱であり、且つ個人市民税割合が高いという状況であり、
この点が、和光市の現状に類似している。

また通常経費の削減や多額な費用を必要とする計画事業(※多治見市の場合は
耐震補強工事を挙げていましたが、和光市では、さらにこれに
区画整理事業なども加わってきます。)
を多数抱えている点でも似ています。


その中で、和光市にとっても将来の計画的な財政運営のため、
この財務条例の制定の必要性は高いと考えました。



② 制定までの手順  市民参加が不可欠

視察の中で、「市民への周知」及び「認知度・理解度」の状況について質問を行った。

その回答は、講演会の実施や決算・予算のわかりやすい公表など、
財政全般のPRに努めてきているが、認知・理解となると難しい、というものでした。

今後、和光市で財務条例の制定へ動くのであれば、
市民への周知・理解の促進(=市民参加)は不可欠である、と考える。

(※市長からの提案・議会からの提案のいずれを問わず。)


なぜなら、この財務条例は、市長や市役所の財政運営を縛るだけでなく、
議会からの予算を伴う提案や市民からの要望も一定の制限が掛かる
ことになるからです。

簡単に言うと、「アレもやって」「コレもやって」は通用しなくなります。

しかし、その点を踏まえた上でも、和光市の今後の厳しい状況を考えると、
財政状況を市民と共有し、適切な事業の取捨選択をして、
市政運営をするための手段として、非常に有効である、感じました。


③ 時期  早期の制定が最も適当である

今年、平成21年度には、「事業仕分け」「大規模事業検証会議」が開かれています。

これらを通して、既存事業並びに計画事業の棚卸しと市民共有
図られる途中です。

となると、次に必要となるのが、「財政状況の市民との共有化」です。
そして、それを経た上で「財務条例の制定」が必要だと考えます。

また、この財務条例は、第4次総合振興計画の策定前に整え、
この条例の概念を第4次総合振興計画に反映させることが望ましい、と思います。

※また、先に示した市長マニフェストにも、
半年以内に取り掛かるという、早期実現の目標が示されています。


ただ、焦って、市民参加を省略することは許されませんし、
指標の設定など、やるべきことは多いので、
えいやっ!でやるのではなく、慎重さが必要だと思います。


④ 課題  議会が財務条例に対応できるか

この財務条例が制定されれば、市民の行政に対する見方や、
議会の在り方も大きく変わってくる、と思います。

そのためには、現在進行中の「議会基本条例」にも、
この条例の趣旨を反映
させて、リンクした形で進めるのが望ましい、と考えます。


また、仮に制定すれば、限られた財源の中で、

・何に優先順位を置くべきか、
・どれだけ安価な方法で事業の目的を達成できるか

という視点での議論を行う必要が出てきます。


この財務条例制定下で、有効な議論が出来る議会への転換が
求められるのだと思っています。


以上で、視察の報告を終わります。


なお、次回は、10月30日(金)に
議会改革で有名な 会津若松市 に若手地方議員の有志と
視察に行ってきます。

※ブログは、3日ほどお休みします。


戻ったらまた、ブログで視察報告を行います。










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