井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2007.11.11
こんにちは。

先日(11月8日・金曜)、初めて生で 東国原 宮崎県知事を見ました。
それは、「第2回 マニフェスト大賞」の授賞式でのことです。

本日は、その「マニフェスト大賞」についてお話したいと思います。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「第2回 マニフェスト大賞」は、昨年はじめて行われ、
今年で2回目です。




会場は六本木ヒルズでした。
(営業マンのとき、クライアントの本社がヒルズに入っていたのでその時ぶりです。)



『マニフェスト』、最近よく聞く言葉です。
日本語にすると「政策宣言」とも訳されます。

・どのような政策を (例:子育て環境ナンバーワンを目指します!)
どういう手段で   (例:全地区に学童を設置、病後児保育制度を確立します。)
・いつまでに      (例:2年以内に)
・どういう財源を使って  (例:2,200万円)

という内容を綴った選挙公約です。


このマニフェスト大賞は、
議員個人・会派・首長(=市長や県知事)のマニフェストや
ホームページの充実度を評価するコンテストです。





いくつかの部門に分かれており、
■ ベストホームページ賞
■ グッド・マニフェスト賞
■ 最優秀アイディア賞 (面白い政策アイディアに対して贈られる賞です。)
■ 最優秀成果賞 (アイディアだけでなく、実現までの過程、成果までが評価対象)
-----
その他に、グランプリに相当する
■ 地方議会部門 マニフェスト大賞 
■ 首長部門 マニフェスト大賞

があります。

※私も、縁あって、「ホームページ」と「(選挙前の)配るホームページ特別号」を
エントリーさせていただきました。ノミネートには至りませんでしたが。。。

応募総数は、547件。
その中で、各部門5~10名がノミネートされます。

そこから、No.1が決まります。



この写真は、表彰の様子です。
ドラムロールとはなく、淡々と受賞者が発表されていきます。


ノミネート作品を見ることができるサイトのURLを
下記に記しておきます。お時間あるとき、アクセスしてみたください。

http://www.local-manifesto.jp/manifestoaward/award/index.html


政治家は、私を含めて、コンテストで表彰されるために
政策を提言するのではありません。
市民や県民のために、政策を考えたり、議会改革を進めていきます。


ここにノミネートされ、受賞したマニフェストを見ると
共通していることがあります。

それは、
「いかに市民にわかりやすく伝えられるか?」という
テーマに取り組み、作成されていることです。

見せ方や表現方法がわかりやすければ、その候補者の考えも伝わりやすく、
投票行動につながるのです。


私も今回のエントリー者を参考にして、今まで以上に
チラシ・ホームページ・ブログを、皆さまにとって見やすいものに出来るよう、
精進していきたいと思っています。

そこには、皆さまの声や意見も積極的に取り入れていきたいと思っております。
今後もご意見、よろしくお願い致します。


 
2007.11.04
こんにちは。

それでは、昨日に続き、文教厚生委員会視察 2日目の
池田市 「こども条例」についてお話したいと思います。


<池田市 概要>

池田市は、大阪府の中心、梅田から電車で約20分の距離にあります。

〔人口〕 10万2363名 (和光市の約1.3倍)
〔面積〕 22.11平方キロメートル (和光のちょうど2倍) です。

財政状況を示す数値に「経常収支比率」というのがあるのですが、
その数値で見ると、平成10年には、夕張市についで、
「財政状況の悪い自治体 ワースト2」になったこともあるまちです。



<視察の内容>

① 池田市議会 議長 より挨拶

② 池田市議会事務局員さんより 「池田市の概要説明」 

③ 子育て・人権部 子育て政策課 担当職員さんより 「子ども条例」に関する説明

④ 質疑

という流れで進んでいきました。 
 


<「こども条例」とは…?>

先に触れておきたいと思いますが、
ここでいう 『こども』 とは、出生~おおむね18歳未満のことを言います。

さて、池田市の子ども条例は、

・前文
・第1章 総則(1条~3条)
・第2章 責務(4条~8条)
・第3章 市の施策(9条~15条)
・第4章 推進体制(16条~17条)
・第5章 雑則(18条)

の18条で構成されています。
↓全文はこちらを参照ください。
http://apollon3.zeus.ne.jp/ikeda3/reiki_int/reiki_honbun/ak20606841.html


子ども条例は、池田市以外にも他の自治体でも制定されています。
中には、
・子供向けを意識して、全部ひらがなで書かれている
・条文の文章が口語体で書かれている
など、特徴があります。

池田市は、そういう意味での特徴はありません。
この点については、私も質問をしてみました。

回答は、
『この条例は、“子育て支援条例”の性質が強い。
だから、親や地域の人が読み、利用するためにも、通常の文言を利用している』
ということでした。


その回答にあった通り、内容も

・保護者の責務
・地域住民の責務
・学校などの責務
・事業者の責務   

を 定めています。子育てを支援するために
「周りの大人はこうあるべき」「こうしていこう」
といった切り口の条文としているとのことです。


<「こども条例」制定後の政策>

私が一番気になっていたのが、この点です。

Q、条例を定めることによって、子育て支援策が進んだのか?
Q、子育てしやすくなったのか?
Q、出産する家庭が増えたのか?

という成果についてです。

答えは、「目に見える成果は出ていない」ということです。。。


「合計特殊出生率」で何人くらいの子どもが産まれているかを
推し量ることができますが、

全国平均・・・1.32  に対して、
池田市・・・1.18   全国平均を下回っています。

政策も、
定員超えの保育園から、人数の少ない保育園への相互送迎など
独自の政策を行なってもいるのですが、数値上では結果が出ていないのです。


「今後、市民が子育てしやすい、と実感できるよう
この条例の理念・倫理を基本として、政策を進めていきたい」という思いを
担当職員が熱く語っていました。



<感想>

「池田市」・「こども」・・・と言った時に思い浮かんだ方もいたと思いますが、
2001年6月8日に、池田市では、
大阪府池田市・大阪教育大学附属池田小学校 児童殺傷事件」が起きました。
※この小学校は、池田市の公立小学校ではありません。

この事件への思いが今も強いことが、市の職員の話から伝わってきました。

・こどもの「安全」は地域で守る。
・こどもの「成長」は地域が見守る。

そうした決意がこの「こども条例」に込められてるように感じました。


また、このような「倫理規定」を定めることは、実効性をいかに
繋げられるかが、重要です。

政策が進まなかったり、かえって別の政策を進める上での足かせになっては
意味がありません。

その点をよく考慮して進めるべきであることが、今回の視察でよくわかりました。


最後に。

和光市は、現状では、こうした「倫理条例」を定めることに対しては
積極的ではありません。


市役所から直接、その理由を尋ねたことはありませんが、
例えば、条文に
「地域住民は、・・・すべきである。」とはっきり記すことによって、
義務化・強制化するということになりかねない、という考えがあるからでは、と思っております。

倫理規定には、多様に存在する考え方や価値観の一部を
除外してしまう可能性を含んでいる
、ことを十分に理解することが大切です。

今後、この「子ども条例」を和光市が検討する際には、
市役所や議会の一存ではなく、主役の子どもや保護者、地域の皆さんの声を
しっかりと聞いて、考えていくべきだと思います。


以上です。

注) ここで記したのは、私がこのブログ用に綴った感想です。
公的な視察報告をこの後、提出いたしますが、
その時には、書き足し・省略などがあると思いますので、ご了承ください。

※公式報告も、今度の12月議会の議事録とともにチェックできるようになるはずです。
時期は2008年3月頃になると思います。

2007.11.03
おはようございます。

本日は、文教厚生委員会視察の初日に訪れた
「東近江市」の地域包括ケア についてお話いたします。


<東近江市 概要>

東近江市は、滋賀県の南東部。(琵琶湖の東側に位置しています。)

〔人口〕 11万8364名 (和光市の1.5倍)
〔面積〕 383.33平方キロメートル (和光の34倍!) です。

八日市市が中心となり、周辺6町と合併して現在の「東近江市」となっています。



<視察の内容>

① 東近江市議会 民生福祉常任委員会
(=和光市の「文教厚生委員会」に相当)の 委員長 より挨拶

② 東近江市議会事務局員さんより 「東近江市の概要説明」 

③ 健康福祉部 担当職員さんより 「地域包括ケア」に関する説明

④ 質疑

という流れで進んでいきました。 
 


<東近江市の地域福祉>

まず、『地域包括ケア』とは何か?というところですが、
地域包括支援センターを基点に、
・保健師
・社会福祉士 (⇒相談業務を主に行う人)
・主任介護支援専門員 (⇒いわゆるケアマネージャー)
などがチームで、その担当地域の高齢者をケアする仕組みを言います。

[お詫び]
・・・実は、私は出発前には、この東近江市は「高齢者」だけでなく、
「障がい者」や「小児」も、この地域包括ケアに組み込まれている、
とお話したのですが、実際にはまだ高齢者の段階で止まっているそうです。


さて、とはいえ、ここまでの段階は他の自治体でも
進められている施策です。和光も遅れを取っていません。

では、東近江市の取り組みで優れた点はどこか?というと、
本当の意味での「地域包括」・・・つまり  住民とうまく連携している
という点だと思います。

その一例が、「認知症」対策です。



<東近江市の地域福祉>

認知症・・・以前は「痴呆症」や「呆け」といわれていた症状で、
滋賀県だけでも、2万人が認知症状にあるといわれているそうです。

東近江市では、「認知症サポーター」という、
認知症に対する知識や、介護する時の技術を育成する施策を進めています。

市内各地で、養成研修を行なったり、
そのときの様子をケーブルテレビ『行政番組』として
流す取り組みがあります。

⇒和光市であれば、ケーブルテレビよりインターネット番組として
放送するのも面白いかもしれません。


また、市内の建部(たてべ)地区では、
「徘徊老人発見訓練」を自治会全体で行っているそうです。

市からの情報を、自治会⇒各家庭 へと伝達し、
市民が協力して捜索するという体制が出来ているということです。

この実現は、東近江市が進めている地域包括ケアの成果と言えるとともに、
この地域の自治会の加入率が高く、昔ながらのコミュニティーが
濃く残っている地域だから浸透したとも言えます。

今後の和光でも、地域の高齢化を考えた際には
参考になる施策だと思いました。


<まとめ・感想>

地域包括ケアの必要性や効果は、和光市よりも東近江市のほうが上だと思います。

それは、制度の良し悪しではなく、和光の34倍という市の広さから、
一極集中が困難であるということと、従来から築かれてきた地域の繋がりが強い、
ということから言える事です。

しかし、東近江市も市街地地域では、和光市と同様の自治会加入率であるので、
課題は共通していました。

地域コミュニティーが十分でないなら、
逆に和光では、この「徘徊老人発見協力体制」をひとつのキッカケとして
人々が集まれるようにしていけばいいのか、と思います。


また、「人材の確保」(特に、社会福祉士や保健師)が
地域包括ケアを維持していくことの“要”と感じました。

和光市は、東京が近いことがあり、人材の流動性は高いです。
それは、人材確保がしやすい、というメリットでもあり、
和光から流れ出てしまう、というデメリットでもあります。

地域包括ケアを推進する=今まで以上に地域との結びつきが増える

ということでありますので、
安定した体制維持のためにも、人材確保を重要視していくべきだと考えます。


以上、
視察で得たことの全てとはいきませんが、その報告とさせていただきます。


  
2007.11.01

こんばんは。

昨日出発した、文教厚生委員会の視察から
今日の夕方、和光に戻ってまいりました。

今回の視察は2ヶ所・・・

●東近江市 テーマ 「地域包括ケアについて」
●池田市  テーマ 「こども条例について」

です。

今日から3日間、
今回の視察について報告させていただきます。

初日の今日は、ダイジェスト版として、
「視察行程」や、訪問先のまちで新たに気づいたことなどを
写真を交えてお伝えしたいと思います。

---------------

〔出発前〕

朝の6時15分から、会派「新しい風」のメンバー(須貝、西川、松本、井上)で
会派活動報告 「新しい風 第1号」の配布を行いました。

私は8時が視察の集合時間だったので、先に抜けましたが、
おそらく、500人の方にお渡しできたと思います。


  ⇒ この旗は西川議員のお手製です。


    ⇒ 文字が小さいのでよければ拡大してみてください。



〔東近江市にて〕

新幹線で米原駅に到着。
米原からは、近江鉄道で東近江市市街地へ向かいます。

下の写真は、その時に見た私にとっては珍しい光景です。



少しわかりずらいですが、「自転車」が電車に乗っています。
近江鉄道では、9時から16時までの間は、自転車ごと乗っていいそうです。

さて、東近江市は、大凧で有名なまちです。
だから、郵便ポストの上にも凧が乗っています。



市役所で聞かせていただいた
「地域包括ケア」に関しては、明日お伝えします。



〔宿泊は大阪で〕

この写真は、ホテルの窓から写したものです。




この中央に写っているのは、「HEP FIVE」というデパートの上にある
観覧車で、大阪梅田のシンボルとなっています。

私にとっては、懐かしい、学生時代の思い出の場所です。



〔池田市〕


2日目の今日は、池田市役所の視察です。
下の写真は、訪問した市庁舎です。



池田市では、「こども条例」についての
レクチャーを受けました。
(※詳細は、明後日に予定しています。)

この条例に基づき、子育て支援策が進められています。


その中のひとつが、この「通報システム」です。

ボタンを押すと、警察署に連絡が行くとともに、
このシステムにはカメラがついているので、
その周辺を映して、様子を伝えることが出来るそうです。

・・・ただ、詳しく話を聞くと、あくまで“モデル事業”として
実施されてきたもので、市内には約8台あるそうですが、
その後、(費用が掛かるため)増設はされていないそうです。




〔感想〕

今回の視察でテーマに取り上げていたこと以外にも
訪問先の担当者の話から、参考になる施策のアイディアを
得ることが出来たように思います。

今後の政策提案などに是非活かして活かしてまいります。

2007.10.30
こんばんは。

明日10月31日~11月1日の日程で、
文教厚生委員会 の視察に行ってまいります。

「視察」ってどんなスケジュールで行われるのか?
興味のある方もいらっしゃると思いますので、
少しお話したいと思います。


---------<初日>----------

8:00  和光市駅集合

8:05  東上線で池袋へ⇒山手線で東京駅へ

9:36  新幹線(ひかり)⇒「米原」へ
       (※お昼は駅弁です。)

11:50  米原到着。その後、在来線で「八日市」へ

13:30  東近江市役所 にて視察。
       テーマは「地域包括ケアについて」
         ⇒高齢者や障がい者などを
         トータルでケアする制度の先進都市です。

15:30  終了。
      その後、在来線を利用し、大阪(梅田)へ。

18:00  夕食
       

宿泊は大阪です。「ホテル・イルモンテ」という宿です。
じゃらんなどでも予約できる比較的リーズナブルな宿だと思います。

・・・実はこのホテル、私は前から知っていました。(泊まったことはありませんが・・・)

関西に暮らしていた時、このホテルの周りに
美味しいお好み焼き屋や映画館があるので、この辺りは
遊びに行く場所のひとつでした。


<2日目>

8:40   大阪(梅田)出発⇒「大阪府池田市」

9:15   池田市役所 にて視察
       テーマは「こども条例について」
       ⇒条例の設立経緯や政策にどう活かされているか?

11:45  終了
      「新大阪駅」へ移動。昼食の後、新幹線へ乗る。

17:30  和光市駅到着(予定)



以上のような日程です。

こうしたスケジュールや新幹線の手配などは、
議会事務局の市職員の方がしてくださいました。
随行も1人、してくださることになっています。

もし、仮にすべてを自分でやるなら、
私はあと1、2ヶ所視察先を入れて、キツキツスケジュールを組むでしょうね。
欲張りですから。。。

ただ、受け入れてくださる自治体あっての視察です。
余裕を持って行動し、迷惑を掛けないように、という考えも大事ですね。

なので、場所としては2ヶ所ですが、
関西圏の各地の
・町並み
・駅前開発
などもしっかり見てこようと思います。


ちなみに。

視察報告は、公的に参加議員に義務付けられています。
私は、それとは別にこのブログでも、報告を行いたいと思います。

また、視察先でも余裕があれば、
携帯から写真などをアップできれば、と思っております。

それでは、行ってまいります。
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