井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2010.12.18
こんにちは。

12月16日、12月議会が終わりました。

ここまでのブログでもご報告した通り、
今回、大きな議案が3つありました。

1、組織改正
2、下水道料金 引き上げ
3、国民健康保険料 引き上げ


です。



このうち

・「1、組織改正」は提案のうちの一部だけしか了承せず、

・「2、下水道料金 引き上げ」は成立

・「3、国民健康保険料 引き上げ」は「継続審議」


となりました。



今日は「3」についてお話しします。


昨日の新聞(埼玉新聞、朝日新聞)には、
和光市の「国民健康保険条例の改正」の議案が
“継続審査”になったという記事が載りました。

継続審査の理由は「市民への説明が不足している」、
という点です。

例えば、「説明会がない」「市役所の情報提供が少ない」
・・・という意見が多数を占めたことによります。

 
私は、審議を担当した文教厚生委員会に所属していないので
(※同会派の須貝議員から報告は受けていますが)、
委員長が委員会審議の報告をする「委員長報告」に対して

「Q、予算編成過程への遅れへの影響についての
意見があったか?」


を聞きました。

審議の中ではそういう声は上がらなかったそうです。



・・・もちろん、そうした予算編成への影響を押して尚、
市民の生活に影響が出るので、慎重論はわかります。


でも、私がもう1点、確認し逃したことがあります。

それは「市民への説明不足」の “市民” とは? です。 

それはつまり、“全市民に向けた説明”なのか、
それとも、“国保加入者に向けた説明”なのか?” です。

国保加入者に限った説明会を行えば
「生活が苦しいので保険料を上げないで!」という声が
多くなると思います。

一方で、全市民を対象にした時には
国保加入者以外も会場にはお見えになるでしょう。

その中には、国保加入者の方と共に
普通の会社員世帯の方もいます。

当然、この時も「上げないで!」という意見はでます。

と共に
「(会社員で社保料を納めてる私たちの税金も)
赤字・不足分に充ててるんだろ」
という声が出ると思います。


それをお互いの立場から
言い合う場にするのでしょうか・・・? 


私は、継続審議の結論が賛成多数で
出る前&出た後もずっとそのことを考えてきました。 


市民を仲違させるような説明会では
あってはならないと思うからです。
難しい問題です。


私はそうしたことのために、
国民健康保険運営協議会があり、
そこに市民がメンバーになっているんだと思います。


先日の臨時議会の議員報酬の減額の時も
結果として、「答申」には合わせることなく結論付けました。

今回の国保の件も(今のところ)、
協議会の結論を尊重する形にはなっていません。


その場合の「議会の説明責任」は重いと思います。


・・・だけど、議会が公式にその結果を
市民の皆さまに伝える機会
って、少ないんです。

HPは既に、結果のみ載っていますが、
「議会だより」の配布は2月1日だし、
議事録は2月末までしか出ません。

最も詳しい審議を行った委員会の会議録は
HPでは見ることすらできません。(※現状。他市では公開事例もあり。)


議会が市役所に説明責任を求めるのと合わせて、
私たち議会も、市民に対して説明責任があるのだと思います。



なお。

私たちの会派「新しい風」は
継続審議には反対の立場でした。(※但し、少数。)

その時に述べた討論を
明日のブログにアップします。


そこに可能な限り、今の国保の現状と
厳しい特別会計状況を盛り込んだつもりです。


どうぞ、御一読ください。


(つづく)










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