井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.11.10
こんにちは。

昨日の続きです。
(※昨日の「①」を見てない方は、先にご覧下さい。)
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/594/


先に、結論を言いたいと思います。

市議会は、今度の12月議会で期末手当を
0.35か月分、減額する条例を議会自ら提出すべき

だと、私は考えます。

このことを、明日の特別報酬審議会での結論が出る前
私の考えとして、ハッキリ申し上げておきたい、と思っていました。


さて。
それでは、詳しくお話しします。


まず、昨日お話ししたように、

議員の報酬  
月額 34万7,000円  (32位/40市中) 
年額  564万2,220円  (39位/40市中)  
です。


このうち、「年額」というのは、月額×12ヶ月分、の他に
夏と冬の「期末手当」を合わせた額のことを言います。

夏は1.70か月分
冬は1.85か月分 となっています。

夏冬合わせて、3.55か月分です。

この、3.55ヶ月分から、0.35ヶ月分を減らすべき、というのが
私が最初に申し上げたことです。


0.35ヶ月分・・・ってどこから出た数字?」

皆さん、そう考える方と思います。


これは、簡単に言えば、
市の職員が、今年減額されたボーナスと同じ割合です。


国の機関である「人事院」というところが
民間企業との比較をして、国家公務員の給与水準を決めるのですが、
市の職員も、その人事院の発表に合わせて、上げ下げするのです。


今年は、リーマンショック以降の経済危機の影響があって、
民間企業の業績、並びに、ボーナスは激減。

そのため、市の職員のボーナスも、この『人事院勧告』に従い、
0.35ヶ月分、下がることになりました。

「0.35ヶ月」っていうのは、人によって異なりますが、
金額に直すと、10万円~20万円くらいになる数値です。



さて。

夏に市職員の期末手当を減らす条例案が出た時、
私はその条例に賛成しています。

しかし、議員の期末手当を減らすことはありませんでした。


この時点では、夏冬合わせて0.35ヶ月という
合計額が出ていなかった
ため、この時点で提案がなかったことは
ご理解いただきたいと思います。


でも、今回は正式に合計額が出ました。

もちろん、この「人事院勧告」は、市職員向けのもので
必ずしも、議員がこれに連動しなければならない、というワケではありません。


・・・でも、社会全体の情勢、そして、和光市の厳しくなってきた財政を
考えると、この流れに合わせるのが、当然だと思います。

しかも、市長がその減額条例を出すのを待つのではなく、
議会からの条例提案としての成立を、です。




厳しい財政の状況を考えれば、「0.35ヶ月とか甘いこと言ってんなよ!」
お叱りを受けるかも知れませんね。

ただ、まずは位置づけのある数値として
この0.35ヶ月の減額を、議会の総意へと繋げたいと思います。


・・・正直言って、私も議員報酬のみで、政治活動・日々の生活を
しているので、決して楽な話ではないのが本音です。


議員報酬から計算すると、
34万7,000円×0.35ヶ月=12万1,420円になります。

私の活動に置き換えると、
今配っているチラシが、A3版で1枚10円くらい掛かりますから、
チラシ1万2,000枚分の費用に相当します。

これは、普段1回のチラシ発行枚数にほぼ近い数字です。
私にとっての12万円とは、そういう意味でも貴重な金額です。



そして・・・

ここまで、期末手当の話をしてきましたが、
実は、表題の「特別報酬審議会」でこの話が出るかは、わかりません。

上記の私の考えは、報酬審議会の結論がどうあれ、
公務員の人事院勧告に、議会も合わすべきだ、というところから
述べさせてもらいました。



特別報酬審議会では、あくまで、
月額・年額の在り方を議論します。

また、会派の代表者による申し合わせで、
「報酬全般に対しては、報酬審議会での結論が出てから、決めよう」という
ことになっています。


報酬審議会の中でも、

・社会情勢を鑑み、減額すべきだ 

という声と

・県内でも
(人口が同規模の自治体と比べても)低いほうだし、
次回から、定数を4人減らすので、増額も考えられるのでは・・・

という両方の声があります。


この審議会の答申を待って議会で検討する・・・という姿勢について、
私も足並みを揃えることに異論はありません。

でも、例えば、先日、視察に行った「会津若松市議会」では、
議会が市民と共に、【議員報酬を考える政策討論会】を開催して、
市民の意見を取り入れることを始めています。


仮に「減額すべし」という答申が出た場合、それを受けて、
すぐに議会判断で、減額手続きを進めることも必要かと思います。

でも、私は、これを市民と一緒に考えるという会津若松の方法を
今進めている、議会基本条例の制定と合わせて、取り組めたらいいな、と
思っています。


・・・長くなりましたが、私の正直なところでの想いを
綴らせていただきました。


明日、11月11日(水曜日) 10時00分 

から特別報酬審議会が開催されます。

お時間ある方は傍聴されてはいかがでしょうか?





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