井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2011.07.31

こんにちは。

昨日、出先でお会いした方に
「ブログの“災害ボランティア 3日目”はいつ書くの?」
聞かれました。

すみません。。。更新まで
間が空いてしまいました。


こうして読んでくださえる方がいるっていうのは
本当に嬉しいことです。


それでは、綴っていきたいと思います。



~~~~~~

3日目は午前中のみのボランティア。
午後は帰途に着かなければなりません。


災害ボランティアセンターの配慮で
私たちは前日と同じ業務を
継続して行えることになりました。

お寿司屋さんが在った一角の
側溝の泥掻き出しです。

(「2日目」のブログも参照ください。
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/925/



P1030558.JPG









写真の左側に、土のう袋が写っています。

何個に詰めたのかは
詳しくは数え切れませんが、ここに写っている土のう袋は
側溝のふたでいえば、10枚分くらいの距離に
埋まっていた泥を詰めた分です。

ただ、2日目なので
皆、随分慣れて作業も早まりました。

結果、1日+半日間で
側溝のふた 334枚分の泥を掻き出したことになります。


それと、
泥掻きをしていると、いろいろなものが出てきます。


P1030560.JPG









この写真はその一部です。

そろばん、クレジットカード、賞状、
写真、プリクラ・・・etc

これらは災害ボランティアセンターに引き渡し、
持ち主や家族に届くことを願いを託します。

またお寿司屋さんの一角に近い、
ということもあって、包丁も出てくることもありました。


こうして、作業は全て終了です。

さすがに筋肉痛も少し出ましたが
皆、大きな達成感を感じていました。



帰途のバスは
大船渡の海沿いを走りました。


P1030567.JPG









リアス式の海岸が津波の高さと威力を
高めた・・・と言われていますが、
本当に今は穏やかな海でした。


その後、バスは、陸前高田市を経由しました。

P1030582.JPG









もっとも被害の大きかった陸前高田市。

バスの車内の皆が息をのみました。


「何もない」「ひどい」

ありていの言葉ですが、
まさにその言葉の通りの光景です。

バスが、一帯を通り抜けるには
15分くらい掛かったと思います。

その時間の全ての車窓は
こうした悲惨な状況です。



P1030575.JPG









こうした破壊された車も
今は、何か所かに集積されています。

その数もすごいものでした。



私たちがボランティアを行なった
大船渡市の最も被害の大きかった地域は
コンクリート・アスファルトの地面は残っています。

陸前高田はそうした地盤そのものも引っぺがされた
箇所もありました。

街そのものを再生するなら
壊れた住居もない陸前高田のほうが早いかもしれない、
そんな感想すら持ちました。



さて。

陸前高田から和光市までは、再び
8時間30分のバスの旅です。

現場の作業以上に
こうした移動のほうが疲れたかもしれません。

ただ、阪神大震災の時のように
近隣に大阪のような都市が残ってた・・・というのとは
ワケが違うので、ボランティアが集おう、と思うと
こうして時間を掛けて集まっていくしかないのだと思います。


帰りのバスの中では
参加者全員が感想を述べました。

私が述べたのは次のような感想です。


「本当にやってよかった。

これまで経験していたボランティアとの大きな違いがあった。


これまでの私の経験では、高齢者や障がい者の付添などの
ボランティアをすることが多かった。

その時は、ボランティアの対象となる人がそばにいて
そして、多くの場合、感謝の言葉を聞くことが多かった。


ただ、今回のボランティアはそうではない。

感謝の言葉を掛けられる・・・ということはないし
ひょっとしたら、その一角に住んでた人は
この世にすらいないかもしれない。

ただ・・・それでもやってよかったと思えるボランティアだった。」


率直な、一人の人間としての感想です。


そして、
「また行こう!」と思っています。



その上で、ここから先は、県議会議員として
これをどう政策・支援に替えられるか、について
今回の経験をしっかり活かしていきたいと思います。




最後に。

今回のバスパックを通して
痛感したことがあります。

それは、東北地方の豊かな自然です。



P1030592.JPG


 





車窓から見える光景の多くは
緑豊かな木々であり、田園風景でした。

これらを絶対に後世へ残さなければならない、と
被災地の光景以外にも目に焼き付けて帰ってきました。




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