井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2010.09.13
こんにちは。

今回9月議会に提案された
「一般会計 補正予算」の中に

アーバンアクア公園暫定利用整備計画
業務委託料


というのがあります。

金額にして、254万9000円


「埼玉県緊急雇用創出基金
市町村事業費補助金」
を活用しているため、
市費は出していないことになります。


この「アーバンアクア」というのは、
北インター近くにある下水処理施設の
「ふた掛け」の上を利用した施設を作ろう
、というものです。

和光市はこれまで、運動公園を整備する計画を
進めてきました。

サッカー利用可能な多目的広場+野球場2面の
計画です。


ただ、昨年行われた
「大規模事業検証会議」の中で、
“規模を変更して、実施”となりました。

(参考)
http://www.city.wako.lg.jp/home/busho/_5684/_5692/daikibokensyo/daikibo.html


今回の予算は、

その 『計画変更』 を行うための予算です。



この計画に似たものが、既に県内にも
存在します。

三郷市の「三郷スカイパーク」
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/gesuidou/skypark.html#syodou

(参考)
http://waka77.fc2web.com/studium/11saitama/74misatoskypark.htm


そして、先日、隣の戸田市にオープンした
「荒川水循環センター上部利用公園」 です。



9月10日(金)の午後、
この戸田市の公園に 視察 に行ってきました。



車で、幸魂大橋を渡って、戸田に入って、
5分も経たずに到着しました。



一面、芝生で覆われている
2.5haの広大な緑の敷地です。


※将来的には、今の倍の5.6haに広がります。
今は、そのうちの半分がオープンした状況です。



  


だいたいパノラマっぽく写真を並べると
こんな感じになります。



ちなみに、端っこから、下を見下ろすと
このような水処理施設が見えます。





まず、第一印象は「広い!」です。

ただ、和光市のアーバンアクアはさらに大きく、
8.1ha あります。

実際に見にいった時も
その広さは圧巻でした。




次に感じたことは、
「誰もいねぇ!!!」です。

視察には、インターンの学生と行きました。

時間は、午後2時~3時の約1時間。

その1時間の間、私たち以外、
利用者はおじいさんが1人いただけでした。

※その1人の利用者も、
周りの道を1周しただけですぐ帰っていきました。


そして、

「あっ、もう1人、いた。」と思ったら・・・
メンテナンスの人でした。
(あとで、紹介します。)



あと、「少し・・・匂うかな」と思いました。

アーバンアクアの匂いをしっかり覚えているわけではないので、
比較はできないですが、
風が強かったせいか、少し鼻に残りました。



私は、
このアーバンアクアの計画が、和光市の計画の中で、
一番、重要予測が甘い・・・と思っているのです。


その点を、平成21年3月議会で質問した時の回答が
こちら。



「仮定でどのぐらいの利用があるかということを
想定した数値で申し上げたいと思いますが、

平日で約880人、
日曜と休日で約1,270人
 です。

これは都市公園利用実態調査に基づきまして利用を見込んだ、そういったものの数値として御認識していただければなということで、これにつきましてはいろんな要件が重なってくるかと思います。その場所によりますとか、そういったいろいろな要因がさまざまかかわってきますので、この数字がまたひとり歩きしてもいけませんので、あくまでも利用実態の調査で見込んだ数字ということで申し述べさせていただきたいと思います。」

(当時の建設部長の答弁より。)



戸田の事例を見にいって感じたこと・・・

1日880人・・・どう考えても無理です。


戸田は戸田。
和光ならば、それくらい行くさ!という楽観論は
難しいと思います。


それは、施設の条件が似ているからです。


・駅から遠い
・公共交通も乏しい
・周辺に民家が少ない
・学校が周辺にない
・屋根も日陰もない
・少し匂う



というのは、和光も戸田も一緒です。


さらに戸田市の場合、

「凧揚げもラジコンもダメ」
「ペットもダメ」
という運用で行われているため、
“敷地が広い”というメリットを活かせていない
・・・というのも残念な気がしました。



ここで、一緒に行ったインターン生の感想を
紹介します。



【感想】

今日は、戸田市の下水道付近に作られた
公園の視察に行きました。

その公園は、昼下がりにもかかわらず
管理人の方しかおらず、周辺の景観も悪く、
少しやな匂いがしました。

和光市にも同様の立地で公園を作る計画がありますが、
本当にいるものか、もう一度考える必要性を感じました。




学生に、全ての事業の背景すみずみまで
説明出来たとは思いません。

ただ、あの場に行って、1時間で1人しか訪れない公園を
目の当たりにして、数億円掛かる計画に
疑問を持つというのは、
私は、ごく自然なことだと思います。



最後に。

管理人さんの話をしたいと思います。

その管理の職員さん(※委託業者)
2.5haをたった一人で管理しているそうです。

水を撒いて、(※今年の猛暑で水やりが大変。)
芝生の管理をして・・・というのを
黙々とやっているそうです。

この日は、2時~3時の間で利用者は1人でしたが

普段も利用者の数はこんなものだそうです。



「週末にサッカーチームが練習に来た時は、
20人ちょっといて賑やかだった」と言っていました。

犬を連れて来た人に、
「すみません。ここペット禁止なんで・・・」と
お断りするのは、非常に心苦しい・・・とも言っていました。


以上、先進例の実態を
少しお話させていただきました。



今回の委託費の件は
私の所属ではない
「市民建設委員会」で話し合われます。

そのため、私自身の判断は、
委員会の審議の内容を受けて考えることになります。

特に、
「暫定利用」とはどんな利用イメージなのか? 
をしっかり聞いて判断していきたいと思います。





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