井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.07.03
こんにちは。


それでは、昨日の続きで話を進めたいと思います。


今回の一般会計補正予算で修正の論点となった、
「事業仕分けへの追加予算」総務委員会の管轄です。


私はその総務委員会に所属してます。

そして、その総務委員会では、修正案に賛成をしました。
しかし、その後の本会議(=最終日)では、退席をしました



この点について、ご説明裏側をお話ししたいと思います。



まず、前提としてお話ししますが、
和光市議会では、委員会を行う前に、「総括質疑」を行います。

この総括質疑では、自分の所属していない委員会の
議題について質問することができます。

※当然、この「事業仕分け」について他の議員さんから質問が出ました。


そして、委員会を行ないます。
そこで、自身の委員会に付託された議案について「採決」を行います。


その後、一般質問を4~5日間、実施し、
最終日に本会議場で「全体の採決」を行います。


なので、基本的には委員会で賛成とした人は、本会議でも賛成
員会で反対とすれば、本会議でも反対になります。


また、和光市議会は、3つの委員会(総務、市民建設、文教厚生)なので
3人以上の会派であれば、それぞれの委員会に会派から1人参加することになります。


そのため、委員会でよくあるのが
「△△さんが賛成ということは、あの会派の残りのメンバーも賛成ってことか」
という読みが成立します。

ようするに、基本的に会派は同調した動きを取る・・・という前提から来ているわけです。



但し!

ここ最近では、
「同じ人間が、委員会と本会議で全く正反対の立場をとるケース」もありますし、
同じ会派の中でも、賛否が分かれるケース」も発生しています。


 それぞれに理由はあります。

 委員会と本会議の間の一般質問で、新しい情報が出てきたため
 意見を変えたケースなどがあります。



さて。


ここまでが前フリです。
(長くてスミマセン。。。この先もどうぞお付き合いください。)


私は、総務委員会には、
前日までの総括質疑の中で審議された情報をもって挑みました。


そして、委員会が始まると・・・

思いもよらぬ勢いで「事業仕分けの追加分」についての質問が、
他の議員さん達から寄せられました。


Q1、追加した金額で何をやるのか?

Q2、費用追加した分、事業仕分けの件数は増やせるのか?


まずは、こういったところから質問が始まります。


事業仕分けに関する質問に対する答弁は
担当の政策課が行ないます。



Q1の何のための追加か? については、昨日もお話ししたように・・・

・仕分けする事業件数を増やすことを念頭に、日程を1日追加。
 (本来は土日だったが、金曜日の夜を追加。)

・事業仕分けの前に、「講演会」を行ない、
 市民参加や事業仕分けの必要性を伝える。




という答弁です。



Q2の事業仕分けの件数は増やせるのか?については、

「当初では、40件から60件と考えていました。
それが費用追加で件数が増えることはありません。」

という答弁です。


これらの答弁に対して、他の議員さんからは
「事業仕分けを否定しているわけじゃない。
でも、件数が増えないんじゃなぁ・・・」
と難色を示す雰囲気が・・・。


その他、「講演会」にも質問攻勢は続きます。


Q3、金曜日の夜、駅近くの公共施設で行うというがその意義は?

Q4、誰を呼ぶんだ? 市長に人脈から選ばれた人物じゃないのか?

   (講師料が、破格の4万円台だったため、そういう推測に。)


という点を突く質問が多くありました。


Q3については、
「サラリーマン(やOLさん)のようなライフスタイルの方にも、
仕事帰りに参加できるように。」

また、Q4については
「現在、選んでいる途中だが、政策課と市長とで、候補者を出し合い、
人物選定をしているところ」
といった答えでした。


ということでした。


さて。

先にタネをバラしますが・・・

私以外は全員が
「この追加分は認められない。修正案を出して削るぞ。」と
委員会が始まる前から、準備していた
のです。

(あ・・・共産党さんも知らなかったようです。。。)



・・・私は、何やら見えない動きがあるような気配は感じていたのですが
実態を把握することまでは出来なかったのです。



もちろん、ここで書いた質問は、そんな意図があろうが無かろうが
質問すべき項目だとは思います。

ただ、修正に向けた方向で質問が構成されていたのは事実でしたね。




・・・あとで振り返った時、
残念だったのは執行部の言葉が足りない点があったということです。
(委員会が終わった後に分かったことなので、今さら・・・ですが。)


例えば、先程・・・、

Q2の事業仕分けの件数は増やせるのか?については、

「当初の予定では、40件から60件と考えていました。
それが費用追加で件数が増えることはありません。」

という答弁だった
、と書きました。



これは事実です。


ただ、本来の予算追加の意図は

「2日間だと40数件だったものを、
1日追加し、3日間にすることで、より60件に近づけることが出来る」

という政策であったことです。


確かに、「40数件」が「60件」まで増えたとしても、
当初の40件~60件という「枠」の間です。



そういう意味では、追加する前と比較しても、
40~60件という「枠」はハミ出していないのだから、
「増えません」という答弁がなりたちます


例えば、

「当初も、40件から60件と考えていました。
それが費用追加で、60件を超える件数にまで増えることはありません。」

但し、60件に近づけることが可能になります。


という答弁であれば、より本来の意図に近いモノだったかもしれません。
これなら、少し反応が違ったかもしれません。




ただ、議会は「言論の府」と言います。

だから、答弁や発言が全てです。
政策の目的や必要性をうまく伝えられなければ、そこまでです。

そういう緊張感を執行部も味わったはずです。
私も、改めてそのことを痛感しました。



さて、ここまで書いてみて、実はまだ

なぜ、総務委員会で賛成をしたのか?
本会議を退席したのか?

そして、そういう行動を取らざるを得なかったのか?


が語れていません・・・。


しかし、文字量的にここが一区切りかと思います・・・(^_^;)




すみませんが、さらに明日にまで
引っ張らせていただきます m(__)m


                       ~つづく~
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