井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.01.19
こんにちは。

それでは、昨日に引き続き、阪神淡路大震災の
当日の朝からの様子をお話ししたいと思います。

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朝の地震発生から、数時間・・・
徐々にライフラインは弱ってきます。

実は、地震発生直後は、も使えました。
でも、それは貯水タンクに貯まったものを使うことができただけで、
既にこの時点で、水の供給機能は停止していました。


家族の中で自然と、役割分担を行ないました。
私の役目は「情報収集」。

当時は携帯電話なんかはありませんので、
団地内のいろんな人から「給水車はいつ来るのか?」など
情報を聞いて回りました。


・・・実は、この日の情報は非常に錯綜していました。

「〇〇中学校に△時に給水車が来るらしいぞ!」

「いや、俺は◇◇小学校に■時って聞いたぞ!」


このように様々な情報が飛び交い、その都度、それを信じて並びました。
(結果、給水車が来たのは、その日の夜遅くになってからでした。)



そして、もうひとつ大変だったのは、トイレの水です。

便器そのものと、排水機能は生きていたので
使うことはできましたが、レバーを引いたところで水は出ません。

・・・かといって、給水車で手に入れた飲料水を使うことはできません。


そこで、役に立ったのが、川の水 です。

私たちの団地は、海沿いにあったため、
そこに流れ込むヨットハーバーを有した川がありました。
(この川があったことは本当に救いでした。)


ただ、河岸整備されていて、バケツをもっていっても、
水面に手が届かず、水を汲むことはできませんでした。

そこで、ロープを括りつけ、バケツを川に投げ込み、水をくみ上げることにしました。
汲んだ水を大きなバケツに移して、またバケツを投げ込む・・・

この生活は3週間続きました。


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・・・まだまだ、お伝えしたいことはあるのですが、
今日お話しするのは、ここまでにしたいと思います。
(毎年、この時期には地震にまつわる話をしたいと思います。)


私たちの地域のライフラインは、一見ダメージが無いように見えました。
でも、実は使えない、、、ということがあるのです。



地震はいつ起きるかわかりません。

仮に地震があったとして、自分たちの住む和光市が
“被害の大きな地域”
になるのか
“被害の少ない地域”になるのかは、予測することもできません。

でも、様々な想定をして、対策を講じる必要があります。


これからも、議会などで問題提起をしていきますので、
皆さまも防災に関するアイディアやご経験があれば、
是非お知らせいただければと思います。



 





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