井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.12.21

こんにちは。

今日のブログは、補正予算<修正案>可決に関する報告の
最終回です。

私が採決の前に行なった修正案への賛成討論を載せたいと思います。

読んでいただけると、私が掲げた問題意識がわかりいただけると思います。


※このブログをご覧になる前に

◆12月19日 「8億円スイッチ」、先送りへ!! ~Part 1~
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/445/

◆12月20日 「8億円スイッチ」、先送りへ!! ~Part 2~
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/446/

をご覧いただければと思います。



=====


◆11番(井上航議員) 

議案 第93号の修正案について、賛成の立場で討論を致します。

私は、文教厚生常任委員として、委員会に付託された
議案第93号 平成20年度 埼玉県和光市一般会計 補正予算(第3号)について、
大和中学校体育館改築工事設計事業の継続費及び設計業務委託料の予算化について
討論を行なった上で反対を表明いたしました。

修正案では、その計上が見送られているため、賛成を致します。


それでは、この修正案に賛成するにあたり、一言述べさせていただきます。


私は、委員会の討論の中で、

・大和中学校体育館改築工事設計事業について具体的な方向性が示されていないこと
・学社共用の在り方については、総合体育館との関係などを鑑み、慎重になるべき

という点を反対の理由として述べました。

今回、改築によってで「2面を取りたい」…ということですが、
そこに「1面とは何平米」といった明確な「面」の定義はありません。

今の敷地面積の中で、建築技術的に取れる最大の広さから
「面」の大きさが導かれるとのことでした。

一見すると、早く専門家による設計を行なったほうが良いように映ります。


しかし、新学習要領の改訂による「体育の授業の増加」や「武道の必修化」が実施されます。

通常であれば、
既存の施設規模の中でどのような授業を実施していくかを考えるわけですが、
今回のように体育館改築の話がある以上、こうした授業の在り方の議論や
学校行事の関係とを検討することなく、施設の設計はすべきでないと考えます。

 
そして、最も考慮すべきは、大和中学校の今後の生徒数の推移です。

来年度は自由学区制の一部導入によって、1学級分の縮小が行われることになると思われ、
最終的には三学級分の縮小となると教育委員会は予測しています。

そして、新倉・下新倉地区への学校新設の議論も行われます。

大和中学校には、その新倉・下新倉地区の全ての生徒が通っている以上、
もし、新設の方向性が決まれば、生徒数の配置は劇的に変わります。
体育館施設の規模や耐久性など、この進捗を無視して考えるわけにはいきません。

和光市の学校教育の将来図を考慮した際、
この時点での予算化については、慎重になるべきと考えます。

学社共用については、委員会での討論で述べた経緯もありますので、
一言だけ触れさせていただいます。

学社共用のニーズ把握はこれから協議を行う、という答弁がありました。

これには、おそらく現在の夜間・土日の「一般開放」の状況が目安となると思われます。
大和中学校の一般利用は、現在7~8団体の間で、ほぼ毎日利用があります。

教育部長の答弁の中に、改築後の大和中学校体育館を
「駅北側の地域の方にも、身近にスポーツを楽しめる場所としたい」と、ありました。

現在の夜間休日開放の状況を調べてみると、
メンバーが新倉・下新倉の方を中心に構成されている団体も確かにあるようですが、
中央・本町・広沢など、ほぼ中学校区に近い、広域で構成されているのが実態のようです。

また、団体単位での日々の利用実態は把握していても、
地域センターで行なっているように、その日ごとに何人で利用しているかといった
実際のニーズ量については、把握されていないようです。

こうした調査は、予算化して行なう基礎調査以前の問題であると思います。


それに、総合体育館との兼ね合いを考えると、一般開放ならば
無料で使えるという状況の中で、結局、総合体育館の利用が伸びていません。

全体的なスポーツ政策として、今一度立ち返る必要性があると感じます。

以上のことから、
大和中学校体育館改築工事設計事業の継続費及び設計業務委託料の計上については、
(この段階での成立は時期尚早であり)学校側との協議、新設校の方向性の検討、
スポーツ政策の全体的な精査などを実施した段階で行うべきと考え、
この修正案に賛成致します。


===

以上です。

この点については、今後、様々な進捗があると思いますので
またご報告してまいります。



  

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