井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.02.06
こんにちは。

先日、「ゲーム機」を使ったデイサービスセンターを
見学してきました。

今日は、そのお話をしたいと思います。


まず、デイサービスセンターというのは、
介護施設の一つで、日本語で言うと「通所介護」という施設です。

読んで字の如く、
「普段、家で生活している高齢者が入浴や食事、余暇などの
介護サービスを受けるために
です。


私が、見学に行ったのは、神奈川県綾瀬市にある、
デイサービスセンター「かいかや」(綾瀬店) です。

ゲームでおなじみのナムコが運営しています。




このデイサービスは、綾瀬市役所の目の前にある
ショッピングセンターの中にあります。
(東武練馬のサティよりも大きなショッピングセンターでした。)


事前にお願いしていたので、当日は生活相談員の方が
本~当に丁寧に案内してくださいました。

(改めて・・・ありがとうございました。 m(__)m


まず、この施設で目立つのが「カエル」です。




これは、「腕力測定マシーン」です。

カエルの帽子の部分が、飛び出してきて
それを押すことで、腕を動かします。

この他にも「脚力」や「反射神経」を測るカエルがいます。


そして、1ヶ月に一度、これらのカエルを使って、
運動機能測定を行ない、体力の推移を見るそうです。


ちなみに。

デイサービスの雰囲気は、昭和モダンのようなデザイン。
そしてカエルにはこだわっていて、壁にも有名な「鳥獣戯画」が描かれています。


さて、次に見ていただきたいのが・・・これです。



ゲームセンターでやったことがある人もいるんではないでしょうか?

ご存じ、「太鼓の達人 ~日本の心~です。

ゲーセンのはJ-POPやアニメソングが中心ですが、
この太鼓の達人は、高齢者向けに民謡唱歌が入っています。

太鼓という懐かしさが、高齢者を参加しやすくするのと、
バチを振上げ、叩くことで、「腕力」や「手の握力」のリハビリになるそうです。


次は、「足」のリハビリです。



ワニワニパニックのワニが「蛇」になってて、
ハンマーの代わりに、足で踏んずけます。


実際にやらしてもらいましたが、次々に飛び出してきて結構難しいです。。。

踏んだら・・・一度足を戻して・・・また踏む!

とちゃんとした形でやると、足を上下左右に動かすことになり、
夢中でやっているうちに、股間接も含めて、いい運動になると思います。


このデイサービスを見学して学んだこと ―

それは、
「ゲーム(=設備)があるだけでは、利用者のリハビリ促進にはならない」
ということです。


このデイサービスでは、利用者の身体状況に合わせて、
ゲームのルールを作ってしまうのです。

例えば、「右手にマヒが残り、すこしでも機能回復をしたい」、
という方が太鼓の達人をやるなら・・・

『全部をうまく叩かなくてOK! 10回に1回ちゃんと叩けばOK』

というふうにします。


こうした取り組みは、職員がその人の身体状況やモチベーションなどを
しっかり把握しているからできることなのだと思います。



「ゲームに夢中になって自然と体が動く」という
ゲームの持っている働きに、職員がしっかりと
利用者一人一人に目的意識(=動機付け)をすることで、
意味のある、そして無理のないリハビリになっているのだと思います。




最後に、少し強引なまとめになりますが、
今度始まる「特定健診」・「特定保健指導」
こうした効果を呼び起こすものになれば・・・と思っております。

結果を出すことが何より大切ですが、その過程が楽しくなければ続きません。
その辺りも工夫していきたいと思います。





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