井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2015.07.10

こんにちは。

先ほど、埼玉県議会6月定例会が終了しました。

今回は自身の一般質問登壇の他、
政調会長として意見書(案)の作成や多種にわたる文面のチェックなど、
ずっとPCと書類と向き合う1か月でした。






そして、今回は最初っから最後まで知事選を巡る政局絡みでした。


全ての一般質問で知事を追及する質問がなされ、
最終的には知事の問責決議が自民党単独で成立する、といった
県民のための政策提言が極端に少ない議会でした。


今回の問責決議案に対しては「断固として反対!」という
立場を我が会派「無所属 県民会議」は取っています。

県民会議からは石川忠義議員が反対討論を行いました。
このブログの最後に綴ります。


さて、今回の6月定例会で
私が印象に残った光景をひとつ紹介させてください。


私が一般質問を行った日のことです。





「知事がサッカー観戦の公務を抜けて、
知事選にまつわる動きと取れる行動をしたのは公務軽視ではないか?」
という自民党議員の質問がありました。

まさにその質問をしている最中、
自民党の後ろのほうの議員席が揃って不在になっていました。

どうやらその日に行われた自民党が支援する
知事選候補者の記者会見準備だったようで…。

議員にとって最も大切な仕事は議会です。
ましてや、壇上で公務の重要性を説いてる最中に
最重要公務の議会を抜けているとは・・・。

これこそ議会軽視以外の何物でもありません。



今回の多選自粛条例の件や今ご紹介した事例も含めて、
政治家の行動・言葉の重みを改めて痛感させられる議会でした。

改めて襟を正して今後も活動してまいります。


今後、少しお時間をいただきますが
活動報告をまとめて、報告をさせていただきます。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


知事に対する問責決議案に対して無所属県民会議を代表して反対の討論をします。



 この問責決議案は、知事の4選立候補に関し主に5月の臨時議会で可決した「知事、県執行部、及び県付属機関の法規遵守を求める決議」と今定例会で可決した「埼玉県知事の在任期間に関する条例の遵守又は適正な手続きを求める決議」を守らないとして知事の責任を問うものです。



この2つの決議は、知事に対して次の2点の履行を迫るものです。



1つは、4期目の選挙に出ないこと。2つ目は、4期目を目指すのであれば直ちに「埼玉県知事の在任期間に関する条例」の改廃を議会に提案することです。



しかしながら、法的拘束力がない議会からの一方的な見方、主張による、この決議の不履行をもって問責を試みるのは、無理があります。



 理由を述べます。



 前者については、きちんと条例を理解できていれば、誰でも分かることですが「埼玉県知事の在任期間に関する条例」では、「連続して三期を超えて存在しないように努める」としている通り、三期を超えない努力をすることが規定されています。そして、今定例会でも知事から再三説明があった通り、また報道もされた通り本人は「三期を超えない努力」をしています。



 また、条例の改廃については、本人からの説明にあった通り12年前に自ら条例を提案した経過から、条例を改廃することをもって「問題なし」とすることを潔しとせず、これを今後も背負いながら、選挙によって直接的に県民に信を問う道を選択していることに妥当性があるからです。



 これに対し先の決議や本会議では、議員から「議会軽視」と罵る言葉が浴びせられ、また、問責決議案では「論点の巧妙な「すり替え」であり、県民に責任転嫁する卑劣な行為と言わざるを得ない」と表現しています。しかしながら、この発想自体が民主主義とこれを実現する手法に対する理解の欠如としか言いようがありません。「すり替え」でも何でもありません。



 もちろん、民主主義を実現する手段として直接民主制、間接民主制、ともに一長一短はありますが、議会制度が、間接民主制として民主主義を実現する手段の一つとしてあるように、選挙という直接民主制によって民主主義を実現する手段がある現実を無視して、決議をもって感情的に条例改廃を強制する思考は理解できません。



 そもそも決議とは、議会の議決機関としての機関意思を決定するものであり、「二元代表制」を声高に主張する議員が、法的拘束力のない決議によって一方の長に対し、憲法で定めた職業選択の自由と立候補の自由を制限することが許されないことは、これまで「法の支配」を主張していた議員はきちんと認識しなければなりません。



このことは、12年前の県議会でもさんざん議論されたはずです。



 これらを無視して、知事の責任を問うという論理は強引で、飛躍していると言わざるを得ません。


 以上の理由から、知事への問責決議案に断固として反対します。


 

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