井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2011.06.17

こんにちは。

6月15日(水)、県議会 会派「刷新の会」では
県内の震災に関する視察を行いました。

今回は2回に分けて報告をさせていただきます。

なお、例によって
写真はPC画面を写メで撮影したものしか
アップできないため、非常にわかりずらいと思います。


キチンとした写真は
今週日曜日の「井上わたるの茶話会」
お見せしようと思いますので、
そちらにどうぞお越しください。


【茶話会の日程】

6月19日(日)
午前10時~11時45分

会場:サンアゼリア(市民文化センター) 会議室

※車でお越しの方は、市役所の駐車場をご利用ください。
3時間まで無料です。



さて。それでは、本題に入ります。

最初に伺ったのは、福島第一原発の近く、
福島県双葉町(ふたばまち)の住民が
避難してきている、埼玉県加須市の
“旧 騎西高校”です。






旧騎西高校の校舎。
※下に私の顔がうっすら映っています。


午前10時半から
約1時間ほど伺わせてさせていただきました。

ご多忙の中、井戸川 双葉町 町長にも
お話を伺うことができました。


時間が限られているのはわかっていたので
どうしても尋ねたいことがありました。

それは、こうした被災時、
「町長の役割・存在はをどういうものになるのか?」
という質問でした。

この問いに、井戸川町長は
「全て意見が町長に集まってくる」
おっしゃいました。


その責任やプレッシャーの大きさは
大変なものだと思います。

この言葉と町長の表情を
私は一生忘れることないようにしよう、と思います。


視察を通して、
ひとつ考えを改めたことがあります。



視察に行く前、私は学校利用の避難所は
プライバシーや生活機能の問題で不向き
であり、
ホテルの利用や仮設住宅での生活にこそ
シフトしていくべきだと思っていました。

しかし、実際に伺うと、
「学校の避難所利用だからこそ
可能となる避難生活もある」
ということを知りました。


今回は、双葉町のように

○役場機能も同時に避難している
○体育館ではなく、教室の利用が出来ている

という点が、よりそう感じたのかもしれません。


ただ、やはり一般的に、ホテルや仮設住宅だと
部屋に籠りきりになる傾向が強く

・運動不足
・ストレス
・孤独感

で体調を崩す方が多いとのこと。


一方で、学校利用の場合は、
「共有スペースが多い」ことが活かせる、ということです。


・廊下には掲示板があるので、「お知らせ」を貼り出せる

・住民同士の交流が否が応でも発生する

・グラウンドを利用して運動が出来る

その他、特別教室を利用して

◇職員室は役場機能
◇柔道場での整体
◇視聴覚室での音楽演奏

なども、行っていました。


今、住民の皆さんが
もっとも気にされているのは「情報」と
おっしゃってました。




このように
新聞各紙の「福島版」が届けられています。


しかし、いくら情報を取っても
「自分はどうなるのだろう」「明日が見えない」という
不安が解消されず、そして、政府も一向に
方針を示さないのが、その不安を増長させてしまう
ことに繋がっている、とのことでした。


今の避難生活への対応はもちろんですが、
それだけでなく、
この次の双葉町をどうするか?
を考えなくてはならない、という町長の言葉がありました。

そのことを町民の皆さまが考えられるように
政府は原発の対応を一層注力し、
避難先となっている埼玉県も支えることが
求められるのだと思っています。


他にも多くの気づきがありました。

それは県議会の審議や
和光市の防災に活かせるようにしていきたいと思います。



明日は、県内で「液状化現象」の被害の大きかった
久喜市の南栗橋地区の視察について
ご報告します。





 

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