井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2023.10.07
(当ブログのシステムが不調で正しく表示されない可能性が有ります。あらかじめご了承ください。)


昨日の福祉保健医療委員会で審査された児童虐待禁止条例に対する自民党県議団が提出した改正案が採決されました。

委員会は、各会派の所属人数で人数配分されているため、12人の委員の内訳は

・自民 7名
・民主フォーラム 2名
・公明 1名 
・県民会議 1名(←我が会派です)
・共産 1名

となっております。


委員長は採決に加わらないため、

【賛成】 自民6名+公明1名 
【反対】 民主フォーラム2名+県民会議1名+共産1名

という構図です。


埼玉県議会(地方議会全般そうですが)では、委員会で採決を行なったあとは、定例会の最終日に、委員長報告(どんな議論が有ったかを全議員に本会議で報告する)が行われ、その後、本会議での採決になります。

自民党案に反対する立場の私からすれば、今、県民だけでなく、全国的に注目され、反対のオンライン署名で条例を採択しないように求める動きや、SNSで問題意識を語ってくださる方が増えていることは、大変力強く感じています。


なかには「もう少し早く動いていれば…」と感じて落胆している方もいるかもしれません。


ただ、過去の事例を振り返ると、仮にこの動きが先に有ったとしても、そうした声には耳を貸さず、自民党県議団は改正案成立に向け、突き進んだことでしょう。


今回と同様に多くの県民の不安を招いた議論が昨年もありました。

それは、「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例(=いわゆるLGBT条例)」の審査の時です。

条例案に「性自認で性別を決められる」という項目が有ったので、女性トイレや女性浴場、更衣室などの「女性スペース」に、身体は男性のままだけど、性自認は女性という方が入ってこられるのではないか?という、心配の声が上がったのです。


この時は、議会に上程される前の「自民党県議団」が行なった条例案へのパブリックコメントに報道では総数4747件、うち賛成508件、反対4120件と報じられました。


しかし、これだけの圧倒的な反対の声があっても、自民党は平然と議案として上程してきましたし、委員会でも、本会議でも賛成多数で成立しました。

※しかも、このパブコメ件数も様々なソースから出てきた数字で、自民党は、こういう旗色の悪さを表に出したくなかったため、県議会の議論では正式にパブコメ件数を報告することを拒否しました。 この時を境に、自民党県議団はパブコメの件数を公表することをやめました。なので、今回の議論でもパブコメ件数について質問がありましたが、非公開を貫いています。


なので、今回も多くの声が自民党県議団に向けて発せられていますが、県議会で彼らの動きを見続けてきた身として感じることは、前回の4,120件程度では、彼らは決して行動を変えることはありえないだろう、ということです。


もし、自民党県議団の動きを変えることがあるとすれば、それ以上のインパクトをもつアクションが、自民党県議団や所属議員に届いたときだけかもしれません。


先に申し上げましたが、議会運営上はこの結論を覆すプロセスは存在しません。


この3連休も各地元の行事に、県議会議員が出席している場面もあろうかと思います。

その時は是非、皆さんの考えを伝える、県議の話を聞くなどしてみてはいかがでしょうか。

51ある選挙区のうち、和光市、新座市、富士見市以外の市町村には、必ず自民党議員が居ます。(中には2人区で2人とも自民、という地域もあります。)

ほとんどの自民党県議が議案提案者に名前を連ねているので、答えられるはずです。

結びに。私たちの会派は、閉会日の採決前に反対討論を行います。

今は、そこでいかに、この条例が問題かを将来に向けてしっかり記録に残せるように、そして願わくば、少しでもその討論を通して、賛成議員が反対に転じざるを得ない、そう考えるような討論を仕上げられるように力を注ぎたいと思っております。




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