井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2016.06.12

こんにちは。

先日もご報告しましたが、開会日の議運で
「2月定例会の代表質問は、会派代表者に限る」というルール変更がされました。



議運の場で、最大会派である自民党県議団から
突如出された提案にその日のうちに結論を出す、という性急な決定でした。



私は突き詰めれば、
この「2月定例会の代表質問は、会派代表者に限る」という点そのものについては、
反対ではありません。



代表質問とは、交渉会派(埼玉県議会においては8名以上)に
与えられた機会です。

会派を代表する立場の者が会派内共通の問題意識や
考え・提言を2月定例会という予算審議を行う
最も重要な議会で知事にぶつける、それが代表質問ですから、
代表者が行うのが最も適しているでしょう。



私が今回の提案で反対した最大の理由は
「2月定例会の代表質問は、会派代表者に限る」というルールと共に決定した
「代表質問を行った者は一般質問をしてはいけない」というルールです。



会派代表者にも、“議員個人”としての発言の機会は保証されるべきだし、
議員個人としてテーマとしている政策もあれば、抱えている課題もあります。

特に代表者が一人区選出の議員であれば、
そのまちの議員は、確かに「ある会派の代表」かもしれませんが、
その選挙区からしたら、たった一人しかいない県議会議員なのです。


一般質問は「議員個人の立場」で行うことは
県民の皆さんに配られる「議会パンフレット」にも書かれていますし、
先の議運でも主張しました。





しかしこうした主張は通りませんでした。



様々な地方議会であることですが、
多数を占める会派では、期数が上の議員は質問せずに、
その質問機会を若手に譲ったりすることがあります。

会派で決めることなので、そのことについては言及しませんが、
地方議会でも若手や熱心な議員は、一般質問の場を心待ちにしているのです。

そのために日々調査や広聴活動に力を注ぐのです。



私達、無所属県民会議はまさに後者です。

そういう会派にとっては、
“議員個人”として発言できる一般質問の機会は大切なものなのです。



会派の代表を務めるほどの議員であれば、
他の議員にはない着眼点を持っているかもしれないし、
その着眼点が県政を大きく動かすことがあるかもしれません。



それなのに、そうした機会を議会が自ら制限する、
というのは、議会力を自ら弱体化させているとしか言えません。誠に残念です。



先日発表された「議会改革度ランキング」というのがあるのですが、
埼玉県議会は、県内の市町村議会を含めて改革度はなんと5位。

これは「ネット中継をやってるかどうか?」などが
重要なポイントになるのでランキングは上に居ますが、
その実は、今回のような「むしろ後退してない?」という変更が多発している、
というのが埼玉県議会の実情です。

こうしたことも是非、知っていただけたらと思います。




最後に。



この方針決定の翌日の新聞報道にも“新聞社による書きぶり”が異なりました。



ある新聞社は、今回の決定を「押し切った」と書き、
ある新聞は「議会運営委員会で『合意』」と書きました。









見方や表現が大きく異なりますね。



なお、これまた同じ日の新聞には議長インタビューが掲載され
「公平公正な議会運営がしたい」
「議会改革について(中略)各会派からさまざまな提案があると思うので、
しっかり対応していきたい。」と綴られていました。







まだ今年度の県議会は始まったばかりです。

その言葉の通りの議会運営になるように願うと共に、
私も議員として、そして議会運営委員会の一員として
最大限努力をしていきたいと思います。







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