井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.10.18
こんばんは。

土日、和光市では「事業仕分け」が行われました。

先日のブログで書いたように、『広報わこう』に載せただけでなく、
市の職員が駅でPRチラシを配るなど、取り組んだ成果も出たのか、
二日間とも多くの市民や、他自治体の方も傍聴に来ていました。






市役所庁舎内も、垂れ幕を垂らすなど
PRに努めていました。


また、先に申し上げますが、今回の事業仕分けは、
10月17日(日)の「新・報道2001」(フジテレビ)、そして
10月18日(月)の「朝ズバッ」(TBS)で取り上げられます。

「朝ズバッ」は、名物コーナーの“8時またぎ”の辺りらしいです。

みのさんに、どのようにズバッと言われるのか??
注目をしたいと思います。



さて、まずは、どういう雰囲気で行われたのか?
それをお伝えしたいと思います。





会場の様子は、こんな感じです。

図解すると・・・ロの字型に並べた机に、


    ●  ●  ●

△            □

     ◎  ◎


● ・・・外部評価者 (=他の自治体の職員や議員)
◎ ・・・市民評価者 (=市民の中から応募)
△ ・・・市の担当職員 (=テーマごとに交代する)
□ ・・・コーディネーター (=司会・進行)

という席順です。



そして、どういう流れか?というと・・・

① まず、市のその事業の担当職員が、その事業の「目的」や
「実施している内容」、「事業費」や「その効果」を説明します。


②次に、その説明を聞いた上で、外部評価者&市民評価者が
質問をしていきます。

この質問は、最終的に「不要か?」、「必要か?」
「必要ならば、どこがするべきか?」

という判断をするために、事業内容を掘り下げるために
行うものです。
 

③そして、最終的に、評価者が

・不要
・民間へ
・国、県、広域
・市がやるけど民間へ
・市がやるけど要改善
・現状維持で

といったふうに、その事業はどの状況か?を挙手で示します。


④その結果、もっとも多い意見が「その班の結論」となります。
 

その結果は、即座に部屋の外に貼られた一覧に
何票入ったか?が書き記されます。




こんな感じです。


私はこの事業仕分け、やってよかった!と思います。


また、議員として、非常に学ぶことも多かったです。



今日は、最後に、今朝の「新・報道2001」を見た方に
補足をしておきたいと思います。

なぜかというと・・・


初日の事業仕分けで
「市内循環バス」“不要”となったからです。

この結果だけを見ると、

「 和光の情勢や、地理、歴史的な経緯をしらない外部の人間に
 『いらない』とか行ってほしくないよ! 」


「 市内循環バスは、廃止にしないで! 」


という声が出てくるようにと思います。


・・・でも、今回の議論のポイントは、そうではありません。


そもそも、市内循環バスって「目的」は何なの?

という原点に立ち戻って、その事業を見ていきます。



市役所職員の説明によると、このバスの目的は、

・公共施設の利用促進
・交通不便地域住民の足の確保


という2つの目的があります。



そういう目的があるワケですが、事業としての実情は

・高齢者の利用補助など「福祉的要素」が強まっている。

・公共施設の利用促進、と言いながら、どこの施設に行くために
どれだけの人が利用しているか? の把握もない。

・駅を中心とした路線へシフトしようとしているが、
それでは、ただバスルートに近く利用できる人がお得な
交通手段でしかないのでは?

という意見が出ました。



つまり、「不要」=「廃止」ということではありません。


“交通手段”としての意味合いが強くなるなら、

・民間バスの路線を誘致する
・民間バスの利用補助を行う

など、他の政策で置き換えることもできるようなら
「この市内循環バス、別にやめてもええんちゃうの?」という意味なのです。


改めて言いますが、
この事業仕分けで「不要」となったから、イコール廃止ではありません。
その点は、まずご安心ください。

ただ、この指摘をもとに、本来の目的な何なのか?と
ゼロベースに頭を戻して、考えるのは、今まさに必要なことだと思います。



私も考えさせられました。


私も市民の方からのご要望を受け、増便
ルート変更の提案をさせてもらったことがあります。


ただ、その時に、この事業の目的、というところまで
踏まえて提案してたか・・・というと、そうではありません。


それより、実際に寄せられる改善要望をなんとか
実現させたい、という思いの方が強かったと思います。


今回の「市内循環バス=不要」となったのは、
市役所や議会、そして市民に対して、

「最初の目的、忘れてない?」

と問いかけられたような気がします。


さて、この事業仕分けについては、明日以降も、もう少し
触れられたら、と思っています。


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