井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2024.03.01
埼玉県議会は、代表質問が終わり、昨日から一般質問が始まりました。

知事は、2月定例会初日の本会議で「県政運営及び予算編成に関する基本的考え方」を示し、それに加えて編成した新年度(令和6年度)予算の概要(※特に力を入れている分野を中心に。)を語りました。

会派を代表する形で行う代表質問も、議員個人の立場で行う一般質問も、この知事の発言(=施政方針)をもとに質問します。

一方、報道等でご承知の方も居ると思いますが、現在、和光市議会は副市長の議会出席を巡り、議会と執行部の折り合いがつかず、3月議会が空転状態です。

前述した首長(県なら知事、市なら市長)による施政方針も行えておらず、予算も提案できていない状態と聞きます。

そのため、その後の代表質問や委員会での予算審査も全く始まっていないそうです。

さて、その争点となっているのは副市長の出席を巡る対立です。

詳細は添付の新聞記事を見ていただくのが、一番良いかと思います。




私は、立場の違いを尊重し、市議会の内情に関することは可能な限り言及を控えるようにしています。

ただ、今回の件については、私にも問い合わせも多いです。
市民からだけでなく、実は議員関係者からも多いのが特徴です。


それはなぜか?というと、和光市議会が昨年の12月議会で賛成多数で成立した【問責決議】で「元部長の不祥事の責任にあたって、副市長は、市長が松本氏から柴崎氏に交代しても、改めて人事議案で議会承認を得るプロセスを経ず、そのまま継続している」点を指摘しているからだと思います。

※新聞では、より端的に「市長が変わっても職を続けている。責任を取っていない」と綴られています。

※この点以外にも問責決議は問題点として指摘していますが、問い合わせが多いのは、この点なので、この投稿ではその点について絞ってお伝えします。

地方議員の知人からは「えっ!うちも市長が変わっても副市長はそのままだけど…」と尋ねられました。


決議に賛成した市議の方々は、不祥事の責任の取り方として副市長の進退を絡めて考えているため、一般的なケースと単純比較は出来ないのかもしれませんが、市民として「原則はどうなのか?」を知っておく必要があると思います。


そこで、「埼玉県の場合はどうなのか?」を見てみたいと思います。


上田清司知事から、大野元裕知事に交代したのが令和元年8月です。

そして副知事の交代のタイミングは下の画像の通りです。






お判りいただけるように、知事が交代したからと言って、副知事は交代せずそのままです。

多くの自治体でも、【市長交代≠副市長の交代】、つまり、交代は必須ではありません。


和光市民の皆様も、こうした一般例を知った上で、決議をめぐる、市議会の決議賛成派の主張と、それに対する和光市・執行部の主張を見比べてもらえればと思います。




(また、県議会でも問責決議などが出てこともあるので、そのとき、どういう経緯があったかなどを今回の事例を見るにあたっての参考までにご紹介させてもらうかもしれません。)
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