井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2014.09.01
こんにちは。

今日は91年前、関東大震災が起こった日です。

そして、その後、「防災の日」として今日を中心として、
各地での防災訓練やTVでも様々な特集をしています。


私は、昨日は本年度、警察危機管理防災常任委員会への所属ということもあり、
草加市で開催された
九都県市合同防災訓練へ行きました。


9時から訓練が開始し、
消防、警察、自衛隊をはじめ、救助犬の訓練や
建設業や電気・ガスなどのインフラ事業者など
様々な主体が関わりながら、訓練は進んでいきます。



訓練は、複数の会場で構成されているので
私も様々な訓練の様子を見てまいりました。



その中で、特に印象に残った二つを紹介します。

一つは市民参加者向けの「震災再現エリア」。






倒壊した建物、道路の様子を再現しており、
瓦礫の中を歩く感覚を体験出来ます。


そして、もう一つは「遺体安置所設置訓練」の様子です。




警察等の訓練が終わった後、少しだけ様子を見させていただきました。

体育館が会場になっていたのですが、
東日本大震災の際の経験をもとに設置されており、
訓練だけれど、何とも言えない空気がありました。

こういう場が無くて済むように
防災・減災対策を進めなければ、と改めて感じました。


現在、TV等でも、水・食料の備蓄を進めるよう報じられています。

でも、一番大切なことは「死なないこと」です。

家具の転倒防止や家屋の耐震補強こそが命を守る、ということを
どうか皆さま一人ひとり、またご家族で意識を強く持っていただければと思います。


また、水や食事は多少なり我慢できますが、
絶対に我慢できないのが「トイレ」です。


先日は、この「災害時のトイレ問題」を切り口に
防災拠点校に指定されている県立朝霞高校・和光高校を視察してまいりました。



(写真:朝霞高校の備蓄倉庫)



(写真:朝霞高校の地下貯留量の災害時の切り替え箇所)


下水道の専門家にも立ち会っていただいての視察で
この視察を通して、充分に検討されている部分と
課題として考えるべきポイントとを両方見つけることが出来ました。

この先の対策に結び付けていきたいと思います。



そして、九都県市防災訓練の後は
和光市に戻って「涼しさを運ぶお話会」に参加しました。


第一部は、現在、下新倉の新河岸川沿いで
市民活動としても取り組んでいる「奇跡の田んぼ」について伺いました。


その後は、市内で有機農業を進める並木 芳雄さんの
「土と水の話」を伺いました。


この「土と水」の話の中で印象的だった言葉が

「人は文明を発展させる中で、水と土を分断していってしまった」
という言葉です。


話は、こう続きます。


河川は本来、土や石の中を流れていましたが、コンクリで覆い、
また地面はどんどんアスファルトになったため、地中へ浸透をしなくなった。

その結果、都市では、雨水を吸収しなくなった。

現在、雨水は早く捨ててしまいたい「ゴミ」になっている。

河川はその「雨水=ゴミ」を捨てる場所となってしまった・・・



これらの言葉は、先日の6月25日の和光を襲った大雨を思うと
まさに鋭く胸に刺さりました。


これから先も様々な、そして予想を超える自然災害が
起こることと思います。


ただ、いずれも、自然そのもの襲いかかる・・・というよりも
人の作った建物やシステム、社会そのものが人に牙をむく、ような気がしてなりません。


防災の日をきっかけに多くのことを考える機会を得ました。


私も今後の施策・政策にしっかり活かしてまいます!











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