井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
報道でご存知の方も多いと思いますが、
「埼玉県を含む関東6都県に水を供給する
利根川上流のダム8カ所の貯水率が37%と低下していることを受け、
国土交通省関東地方整備局などでつくる利根川水系渇水対策連絡協議会は14日、
さいたま市内で会合を開き、10%の取水制限を16日午前9時から実施すると決めた。」
取水制限を実施するのは3年ぶりです。
ちょうどこの3年前の渇水の際に一般質問で取り上げました。
その際のやり取りを下記リンクにて紹介します。
http://inouewataru.com/ippanshitsumon25.html#kk09
「整備局によると、利根川上流のダム郡の貯水量は13日現在、約1億7千万立方メートル。貯水率が37%まで低下し、現在の8ダム体制になった1992年以来、この時期として最低となっている。今後も少雨の状態が続く見込みで、農業用水など水利用の需要期を迎えることから、取水を10%制限する。
県では県渇水対策本部を開設し、関係市町村などに対し節水要請などを行う。」
というところまで報じられていますが、
今後についての可能性や対応についても「一般質問のその後」が
参考になるのかと思います。
こんにちは。
先日もご報告しましたが、開会日の議運で
「2月定例会の代表質問は、会派代表者に限る」というルール変更がされました。
議運の場で、最大会派である自民党県議団から
突如出された提案にその日のうちに結論を出す、という性急な決定でした。
私は突き詰めれば、
この「2月定例会の代表質問は、会派代表者に限る」という点そのものについては、
反対ではありません。
代表質問とは、交渉会派(埼玉県議会においては8名以上)に
与えられた機会です。
会派を代表する立場の者が会派内共通の問題意識や
考え・提言を2月定例会という予算審議を行う
最も重要な議会で知事にぶつける、それが代表質問ですから、
代表者が行うのが最も適しているでしょう。
私が今回の提案で反対した最大の理由は
「2月定例会の代表質問は、会派代表者に限る」というルールと共に決定した
「代表質問を行った者は一般質問をしてはいけない」というルールです。
会派代表者にも、“議員個人”としての発言の機会は保証されるべきだし、
議員個人としてテーマとしている政策もあれば、抱えている課題もあります。
特に代表者が一人区選出の議員であれば、
そのまちの議員は、確かに「ある会派の代表」かもしれませんが、
その選挙区からしたら、たった一人しかいない県議会議員なのです。
一般質問は「議員個人の立場」で行うことは
県民の皆さんに配られる「議会パンフレット」にも書かれていますし、
先の議運でも主張しました。
しかしこうした主張は通りませんでした。
様々な地方議会であることですが、
多数を占める会派では、期数が上の議員は質問せずに、
その質問機会を若手に譲ったりすることがあります。
会派で決めることなので、そのことについては言及しませんが、
地方議会でも若手や熱心な議員は、一般質問の場を心待ちにしているのです。
そのために日々調査や広聴活動に力を注ぐのです。
私達、無所属県民会議はまさに後者です。
そういう会派にとっては、
“議員個人”として発言できる一般質問の機会は大切なものなのです。
会派の代表を務めるほどの議員であれば、
他の議員にはない着眼点を持っているかもしれないし、
その着眼点が県政を大きく動かすことがあるかもしれません。
それなのに、そうした機会を議会が自ら制限する、
というのは、議会力を自ら弱体化させているとしか言えません。誠に残念です。
先日発表された「議会改革度ランキング」というのがあるのですが、
埼玉県議会は、県内の市町村議会を含めて改革度はなんと5位。
これは「ネット中継をやってるかどうか?」などが
重要なポイントになるのでランキングは上に居ますが、
その実は、今回のような「むしろ後退してない?」という変更が多発している、
というのが埼玉県議会の実情です。
こうしたことも是非、知っていただけたらと思います。
最後に。
この方針決定の翌日の新聞報道にも“新聞社による書きぶり”が異なりました。
ある新聞社は、今回の決定を「押し切った」と書き、
ある新聞は「議会運営委員会で『合意』」と書きました。
見方や表現が大きく異なりますね。
なお、これまた同じ日の新聞には議長インタビューが掲載され
「公平公正な議会運営がしたい」
「議会改革について(中略)各会派からさまざまな提案があると思うので、
しっかり対応していきたい。」と綴られていました。
まだ今年度の県議会は始まったばかりです。
その言葉の通りの議会運営になるように願うと共に、
私も議員として、そして議会運営委員会の一員として
最大限努力をしていきたいと思います。
6月6日(月)から埼玉県議会6月定例会が始まりました。
27日までの日程で今回は参議院選の公示日が含まれる関係で、
公示日を休会にするという変則日程で行われます。
無所属の私としては通常通りの日程のほうがなじみがあってよいのですが。
今回は提案された議案は決して多くはありませんが
(補正予算を含めて知事提出議案7件)
自分の所属する文教委員会以外の議案についても
会派で執行部からの説明を伺い、備えているところです。
(私は一番右端に映っています。)
また昨日(6月11日)から県議会では一般質問がスタートしました。
無所属県民会議からは菅原議員(戸田市選出)と大嶋議員(熊谷市選出)が登壇します。
インターネット中継も行っていますので
ご覧いただく機会をもっていただけたらと思います。
https://www.pref.saitama.lg.jp/e1601/gikai-chuukei.html
なお、一般質問として議員に与えられた時間は30分です。
この時間をどう使うかは議員次第です。だからこそいろんなスタンスがあります。
自分の主張を延々述べ続ける、他県の先進事例の紹介に時間を費やす、
県民の生の声を紹介する・・・etc
どれも自由ですが、私は昨日の菅原議員の質問は
本当に見習うことが多かったです。
それは答弁までを含めて
「どのような回答を導きたいかが明確で、
狙いに近い回答をしっかり得 た」ことです(^_^)
その結果、例えば、タンデム(2人乗り)自転車の解禁については
新聞にも掲載されました。
私も年度内に質問の順番が回ってくる予定です。
今からしっかり調査を重ねて、提案型・改善型の質問をつくりあげていきます!
ちなみに、写真は質問後の傍聴者への挨拶の様子です。
新たに作成したパネルがお目見えです。
なお、明日のブログでは、この一般質問の在り方を
大きく揺るがす決定が、今定例会初日の議運でなされました。
明日のブログは
「【代表質問】は【会派代表に限る】というルール変更。
いや、大切なのはそこじゃない!(怒)」
というテーマでお送りします。
昨日は、県議会の文教委員会ということで
旧入間高校を活用した(居抜きのような形で)
「県立入間わかくさ高等特別支援学校」の開校式典へ出席してまいりました。
かつての高校の姿をしる地元の方からは、
校舎内はまるで別物のようだとおっしゃっていました。
高等部のみという点と、普通科と職業学科が在るというのが最大の特徴です。
http://www.wakakusa-sh.spec.ed.jp/?page_id=23
特別支援学校の不足に対応する形での開校で、
入間高校の廃校から約3年の月日を経て生まれ変わったことになります。
実践的な取組も行われて、
校舎の1階には「茶房わかくさ」という
カフェの実践の場にもなるスペースも設けられています。
多くの学びを通して、ひとりひとりにあった
社会で活躍される力を身に受けられることを願っています。
昨日につづき、今回のHP更新内容を少しご紹介します。
●「配るホームページ」コーナー
http://inouewataru.com/distribute.html
現在ポスティングで配布中の
「配るホームページ第56号」もwebで公開はじめました!
是非、ご覧ください。 http://inouewataru.com/pdf/56.pdf
●「一般質問」コーナー
http://inouewataru.com/ippanshitsumon.html
前回の一般質問は昨年、平成27年の6月定例会でした。
まもなく1年間が経過するにあたって、“一般質問のその後”を
調査致しました。
その結果、多くのテーマにおいて、進展を見せることが
出来たのではないかと考えております。
是非、「登壇して終わり」ではなく、その後も
「責任をもって追跡・追及する」活動をご覧ください。
http://inouewataru.com/ippanshitsumon27.html
●「政務活動費」コーナー
http://inouewataru.com/seimu.html
毎年、会計締めが終わった段階で公開している
「政務活動費の収支報告」、平成26年度分を公開しました。
また、現在、平成27年度分も集計しており、
こちらも追ってご報告したいと思います。
これからも、様々な媒体で情報公開を進めてまいります。