井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2025.09.29
県庁建て替え問題は、私も重要視している課題です。
ここまでの私の考えは、以前ブログで
というタイトルで綴りましたので、是非、ご覧ください。
さて、6月定例会ではこの問題を巡って自民党議員団の議席方面から新たな迷言?(ヤジ)が飛び出しました。
それが
「浦和のためにやってるんじゃないんだよ!!」
です。
この発言からは、現在地ではなく浦和美園への移転を求める想いが透けてみえますね。
でも、この「浦和のためにやってるんじゃないんだよ!!」という発言、決して間違ってもいません。
必要なのは浦和か美園か?ではなく「埼玉県政にとっての最良の場所を選択をする」という視点です。
なので、この言葉を借りれば「美園のためにやってるワケでもないよ!」となりますね。
では、ヤジの出た経緯(質問の流れ)や最新情報の検討状況等を追ってお伝えします。
キッカケとなったのは、6月定例会のさいたま市浦和区(南第9区)選出の野本怜子議員(民主フォーラム)の一般質問です。
そのうち、質問項目「県庁舎再整備について」と題して行われたコチラの質疑・答弁に対してでした。
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Q 野本怜子 議員(民主フォーラム)
県庁舎の最も古い部分が築80年を迎える2032年へ向けて、県庁舎再整備の議論が始まっています。位置については現在地又は浦和美園への移転のどちらになるかが、執行部から今年度中に方向性が出されることとなっております。当然、移転ともなれば、現在約6,000人の職員さんが勤務しているこの浦和の町にとって影響は大きいものとなります。
「そもそもなぜ移転するのか」と、必要性を問う声も聞こえています。地元の方々からも現在地での建替えを求める要望書が県に寄せられました。さいたま市長をはじめ、さいたま市自治会連合会、浦和区自治会連合会、浦和駅周辺地区まちづくり促進協議会からです。
地元からの要望についてどう受け止め、今後、計画を進められるのか、知事にお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
県庁舎の位置については、県民、事業者、団体など多くの方に影響を与えることから、幅広く御意見をお伺いすることが重要だと思っています。
そのため、令和6年7月から8月にかけて県民アンケートを実施し、直接、県民の声をお伺いいたしました。
さらに、専門家や県行政に深く関わりのある団体の皆様からも貴重な御意見を頂戴いたしました。
議員からお話のございました、さいたま市自治会連合会など地元から寄せられた御要望につきましても、他の御意見と同様に大切に受け止めてまいります。
これまで頂いた多様な御意見や技術的な指摘等を踏まえ、令和7年度中に位置を決定できるよう、丁寧に検討を進めてまいります。
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確かに浦和区から選出されている議員としては、現在地で…と求めるのは当然だと思います。
これに対して飛んだヤジが「浦和のためにやってるんじゃないんだよ!!」です。
このヤジは、議席の真ん中あたり、自民党議員団の席のほうから聞こえてきました。
自民党議員団は、今年2月の代表質問(=田村団長)で「浦和美園に移転したと仮定して現在地の跡地利用」といった切り口で、この県庁建て替え問題を論じたり、一般質問でも「浦和美園推し」の議員が居たりと、会派全体の意向としては浦和美園推しの雰囲気を醸し出しています。
これに対しては、先ほどのヤジをそっくりそのまま返す感じになりますが
「浦和美園のためにやってるワケでもないんだよ!」
と言いたくなります。
私自身は、浦和区を地盤にしているワケではありませんが、浦和の現在地のほうが優れた候補地だと思っています。
ちなみに、その後の報道によると、“有識者会議”において、来年1月までに比較評価を行い、今年度中(=来年3月末まで)に結論を出す…という方針が示されました。
この有識者会議は、議会からは1名のみ委員を出しています。
その1名というのが、先ほど「現在地の跡地利用」という質問をしたとして紹介した自民党議員団団長の田村議員です。
本当は、あからさまに「どっちかに意見が寄っていない委員」のほうが良いと思うのですが、ただこれも多数決で決まるので、浦和美園移転推しの委員が議会から出てる…というのが、実態です。
但し、様々な分野の専門家が有識者会議に選ばれているので、議論そのものは偏った方向性になっていないと感じてはいます。
直近の有識者会議では、検討項目に
●周辺環境との調和
●建設コスト
●建設工期
●都市計画等の調整
を新たに加えることになりました。
この項目は、どちらに有利とかはなく、結論を出すために必要な項目だと思っております。
明日から始まる9月定例会の一般質問でも、誰かが取り上げるかもしれませんが、私も、常任委員会や特別委員会でこのテーマが取り上げられた際には、しっかりと問題提起や提案を行いたいと思います。
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