井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2021.08.31
こんにちは。

先週の臨時議会で決定した補正予算の中に
「宿泊療養施設の機能強化」があります。
(10億3,758万円の事業予算。今年の12月末分として。)

今、民間のホテル15社に協力していただき、
宿泊療養施設として活用しています。

自宅よりも患者の急変に気付けるなど、メリットが多かったですが、
今後、埼玉県では、この15か所ある宿泊療養施設に、
それぞれ機能を付与していこうとしています。

写真の説明はありません。


そのうち、14施設には「酸素療法」機能をつけます。
(酸素ステーション付きホテルといったところでしょうか。)


中等症Ⅱ相当の患者を受け入れます。

そして、残りの1つでは「抗体カクテル療法」を実施します。

抗体カクテル療法は、点滴で30分、
その後の経過観察で数時間か掛かります。

その意味では宿泊療養施設はうってつけの環境だと思います。

さて、この話とは別に
「この15施設あるホテル療養の稼働率が低いのではないか?」
という意見があります。

現在の15施設の一覧はこちらです。

今日時点で申し上げると、1843室に対して、
616名の利用と、稼働率は33.4%です。

(基本となる数字は県HPの数字から自身で算出したものです。)

これだけ自宅療養が多いのだから
もっとホテルを使うべき、と思う方も多いと思います。

ただ、この空き部屋を「100%稼働させる」ということは
もともとあり得ないことになっています。

それは、

●ホテル療養を終えて次の人が入るまでに消毒や清掃が必要

●そのためには最短でも3日はかかる」

●また、感染者が増加すると療養者の入れ替え作業も増すため、
待機のために空けておく部屋も必要

・・・というのが運用上の実態で、
現状の「4割程度」というのが、
稼働率のほぼ限界値と言われています。

とはいえ、県もこれでいいとは思っていませんので、
「なんとか稼働5割を目指したい」と言っています。

県議会からは、臨時議会で
「消毒業務の委託拡大などでなんとか稼働率をあげてほしい」
と決議をまとめました。

本当ならば、稼働率も“総部屋数”ではなく、
より実態に近い“受け入れ可能部屋数”を分母にして
計算すべきだと考えていますが、
この“受け入れ可能部屋数”も日々移り変わるので、
それも難しいのが状況です。

それでも、全県的にバランスをとって
15カ所配置されているのは強みです。

15カ所の宿泊療養施設で酸素療法や抗体カクテル療法が
実施されることで、少しでも病院に入院できない方を
救う場となればと思っております。






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