井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2024.03.05
埼玉県議機では、昨日(3/4・月)をもって、2日間の代表質問、3日間の一般質問、合計5日間の本会議ウィークが終了し、明日からは「委員会ウィーク」が始まります。


さて、現在、埼玉県には3名の副知事がいらっしゃいますが、そのうちの最古参である砂川副知事が今年度を持って退任されます。





プロパーの方で、企画財政部長も務め、人柄も良く、多くの人から慕われた副知事さんです。

副知事は議場には出席している者の、県議会の一般質問では、あまり副知事は登壇しません。

ですが、こうして退任を間近に控えた定例会では、最後の質問者が、副知事を指名して、質問をする…ということが慣例的に行われてきました。




他の自治体でどうしているかは知らないのですが、登壇する副知事さんにとっても感慨深いでしょうし、私もすごく好意的な心象を持っています。


こういう人情臭いところはあって良いと思います。


特にプロパーの副知事さんにとっては、長年勤めた県の職員として、最後の答弁になるわけですから、答弁にも自身の想いが込められていることも多いです。


副知事職は激務です。

それを承知で、知事からの要請を引き受けてくれて、且つ、議会もその人事に同意して初めて就任します。


職務在籍中も議会答弁こそ少ないものの、知事の代理・サポートはもちろん、庁内のまとめやく、はたまた議会との調整役など、プレッシャーの掛かる仕事です。


在職中、色々と意見の対立などはあっても、その職務をこなしてきてくれた方への『最後の花道を飾る』ことになる、この場面では、党派を超えて拍手も行われます。



一方で、和光市議会においては、花道を飾る…どころか、副市長にとって、最後の議会となる定例会の出席を拒む、という事態が発生しています。


今日(3月5日・火曜)もその点を巡って、延会したと聞きます。

私はこの投稿では、どちらの主張が正しい…とか言うつもりはありませんが、ただただ和光市と県庁、または和光市と中央官庁などとの橋渡し役は、他の人では為しえなかった大島副市長の大きな大きな功績です。


市議会の皆様には、自身が和光市民の代表であることをしっかり認識して、敬意をもった対応を最後にはしてもらいたいと思います。



2024.03.04
今週末は春を感じられるイベントに多く関わることが出来ました。

①は昨年に続き、地元の西大和団地に芝桜を植えよう!というプロジェクトに参加しました。地域の繋がりを増やそうと団地を管理するURコミュニティが企画してくれたものです。










この企画は「繋がりを増やそう」という目的だけでなく、運動促進のための散歩道の整備にも繋がりますし、ゴミの不法投棄を防ぐ目的もあります。

今回の整備箇所は、和光樹林公園の入り口付近(交番のそば)ですので、団地以外の方にも5月頃に咲く予定ですので、市民の皆様に見てもらえたら嬉しいです。



②は、和光市ボランティア協議会のイベントで、障害者や高齢者、子どもなど、まさにバリアフリーのミニ運動会のようなイベントです。

コロナ禍などで5年ぶりの開催となりました。個人的にもとても好きなイベントで、昨年なんかはコロナ禍が少し落ち着いた頃合いでしたので、主催者の皆さんに「今年はやるんですか?」とこっちから尋ねたくらいです。(※昨年は中止でした。)

ラジオ体操に始まり、ダンス、紙飛行機飛ばし、ボッチャ、車いす玉入れ、鬼ごっこ弾入れetcなど、誰もが自分のやれる範囲で参加できる競技が盛り沢山で、楽しく過ごしました。









③は「球春」と書きましたが、少年野球の春季大会(=正式には「第48回和光市長旗・クローバー杯争奪 少年野球大会」)の開会式が開かれました。

昨年の開会式では、私は挨拶を極力短めにしたんですが、それを覚えててくれた児童に先日声を掛けてもらいました。「井上さんでしょ?話が短かったから名前覚えたよ」と言われました(笑)

それならば!…と、今回極力短くしました その甲斐あってか、今朝、小学校に立ち寄った際、「あ!話の短い井上さんだ!」と本当に話しかけられました。


さて、少年野球の開会式の最後には「始球式」が恒例となっています。


これまでは、市長がピッチャー、議長がバッター、県議の私がキャチャーを務めることが多かったのですが、今回は柴崎市長が体育館で行われた他の公務と重なったため、急きょ来られないことに。。。

そこで、私が緊急登板することになりました!⚾️ 


人生初の始球式です。

あまりカッコつけずにホームベースに近いところから構え、バッターに当てないように投げました。

キャッチャー視点に立てば、もう少し高めに投げても良かったのですが、おそらくはストライク。うまく真ん中に行きました。


寒さ対策で色々着こんでいましたが、始球式を終えると汗もかいていました。


「春」はもうすぐそこまで来ていますね
2024.03.03

◆東京新聞
「和光市議会、空転3日目 辞職勧告の副市長出席に反発 予算案審議に影響のおそれ」



今回シェアする記事の最後の方にも、市の(柴崎市長の)コメントとして、

「残りの会期を考えると審議スケジュールが非常に厳しくなっている。市民に影響が出ないよう、引き続き議会とコミュニケーションを取り一歩前へ進めていきたい」

と綴られています。

※この内容は和光市役所のホームページにも載ってます。


ひょっとしたら、市議さんの中には「待て待て、俺のところには連絡来てないぞ!」と思う方も居るかもしれません。


……ただ、このように事態が混迷したとき、一人ひとりの議員さんとコミュニケーションを図るというのはまずないでしょう。


このときの『議会』とは、議会全体を代表する『議長』を指すことが一般的です。


これまでも、比較・参考として、過去の埼玉県議会の自民党議員団と、前 上田清司知事との対立を紹介してきましたが、その時も、調整にあたったのは当時の県議会議長でした。

現に和光市(市長)も、市議会議長とは対話=コミュニケーションを重ねてきていると公にしています。

「出席要請にあたる『催告』という手段を議長に検討をお願いした」と報じられている(市も公式に発表してる)ので(それに応じるか応じないかは議長サイドの判断でもありますが)市が議会とコミュニケーションを進めてるという点においては疑う余地もありません。

以上、この記事の補足として綴らせていただきます。



2024.03.03
最近、全国ニュースにも取り上げられ始めた副市長の「辞職勧告決議」を巡る和光市議会の空転。







      (中略)




以上のような記事でした。


市民生活に直結した予算の審査が止まっているので正常化を願うばかりですが、和光市議会の今後を占うにあたり、埼玉県議会でのかつての光景が思い浮かびます。


実はこの状態は、平成30年の埼玉県議会の混乱に似ている…という話を先の投稿で触れました。


説明は端折りますが、端的に言うと、


〇自民党議員団が、当時の上田清司知事に問責決議を出したけど、上田知事は指摘通りにしなかった。

〇業を煮やした自民党議員団は「議会の決議を遵守することを求める決議」を被せた。

〇でも、特段事情は変わらず。


という顛末でした。



この「議会の決議を遵守することを求める決議」には「全員賛成の場合でも、賛成者多数の場合でも、議会の意思決定としての効力には変わりなく、議会の機関意思となるものである。」と書かれており、「多数をもって可決すれば、それが議会の決定であり、民主主義だ」…という趣旨が含まれています。


自民党は単独で過半数を持っているので、私の所属会派や他会派の反対があっても成立してしまいます。

冒頭に紹介した記事には、次のような記載がありました。
(添付の写真参照。)

======
副市長の欠席を求めてボイコットすることには、市民の理解が得られないのではないかとの報道陣の質問に対し、議員側は「(副市長への辞職勧告決議など)議会の意思を無視し続けるのは本来の民主主義ではない」などと述べた。
======


このように「多数こそ民主主義」というニュアンスのフレーズが出てきます。


議決や多数決の重要性は当然重視されるべきですが、一方で「多数をもっていれば、どんな議案・決議でも成立出来る。」という驕りにも繋がります。


それが表に現れたのが、昨年9月定例会で全国的な話題となった “留守番禁止条例”とも揶揄された「虐待禁止条例改正案」のような事態 を招いたのではないか…そう思えてなりません。


今日、公務で議長とお会いし、決議を提出した議員達は、日曜日の今日も週明けからの対応を協議していると伺いました。


「議会の多数派の意見を聞かないのは民主主義に反する」という発想に囚われ、“悪手”とも言える「議会の決議を遵守することを求める決議」のような手法に出ないことを願います。


埼玉県議会は、週明け、明日で一般質問が終わり、その後、議案の委員会審査へと進みます。




2024.03.01
和光市議会では現在、副市長への「辞職勧告決議」が出て、空転しているということですが、私も埼玉県議会議員としての13年間務める中で、問責決議を巡る動きを経験しています。

(その時の顛末をまとめた記事がこちら。)


いずれも出したのは自民党議員団。


まずは、平成27年7月10日の「上田清司知事に対する問責決議」。

自ら制定した「多選自粛条例(3期まで)」を超えて、4選出馬を表明したことに対する決議でした。


もうひとつは、平成30年10月3日の「小松弥生教育長に対する問責決議」。


これは、教育委員会において障害者任用の水増し問題が明らかとなったことを踏まえての提出でした。

※私はいずれの決議にも反対しました。


さて、今回特に触れたいのは、“出された側はどうしたか?”です。


まず、上田知事ですが、前段としてこれよりも前に自民党県議団が提出し、可決された

〇知事、県執行部、及び、県附属機関の法規遵守を求める決議

及び

〇「埼玉県知事の在任期間に関する条例」の遵守又は適正な手続を求める決議
という2つが出されていて、それに従わないから問責決議を出した…という流れなのですが、最終的にこの問責決議にも従うということはありませんでした。


そのため、この決議以降、最終的に自民がとった行動は「4期目の上田は居ないものとみなし、質問しない」という『完全無視作戦』でした。


自民所属の議員の一般質問の通告書に知事の名前が全く載らないのは異様な感じはしましたが、自民以外の会派は普通に質問してたので、議会運営全体には影響せず、結果的に落ち着きました。



もう一方の、小松教育長の際は、以下のような流れになりました。

・一般質問の最終日に「問責決議」が可決。(教育長は可決時も可決後も本会議場に居た。)

・自民の団長が取材で「小松氏の文教委員会への出席を認めない」と言及。

・翌々日の「文教委員会」に出席しようとしたが、“なんやかんや色々あって”、教育長は退席し、不在のまま文教委員会が行われる

・問責決議の引き金となった障碍者雇用率水増し問題に関する「所管事務調査」を副教育長を代理として対応する

・それ以降の本会議には普通に出席していた


という流れです。


「なんやかんや色々あって」…の部分ですが、

〇開会前、小松教育長が自民の柿沼トミ子委員長と会話した後、そのまま会議室を立ち去った

〇委員会後の取材で教育長が「委員長から問責のことがあるので出席を自粛してはどうかとの話があった。私は責任があり、出たいと申し上げた。忸怩(じくじ)たる思いで退席した」と述べる


などのやりとりがあったと報じられています。



とはいえ、9月定例会でここまで揉めたものの、次の定例会である12月定例会では、小松教育長は、本会議も文教委員会も通常通り出席していました。



以上、私が経験した県議会の事例を紹介しました。


県議会での事例はあくまで県議会の状況や判断によるものなので、これを和光市議会や他の議会に置き換えることは出来ないかもしれません。


ただ、それでも、たったひとつ言えるのは、決議後も議会全体としては議案を審査・採決を行い、特に予算については、県民生活に影響が出ることなく審査が進んでいったということです。


和光市議会においては、特段早く採決すべき議案は「専決処分」が行われましたが、本予算はまだ審査に至っていないと聞いております。


私は昨年、一昨年と、2年連続で会派を代表する形で予算特別委員会の一因として、予算審査に臨みました。


その予算審査の中で行なった提案が執行部に取り入れられ、提言がカタチになった事例もあります。議員としては、そういう提言が出来たことは何よりも嬉しい瞬間でもあります。


今回示した県の場合では、どちらかが一方的に折れる…とかではあありませんでした。和光市議会でも、予算審査が一日も早くスタートし、各議員からより良い提案・意見が寄せられる予算の議論が行われることを願いたいと思います。




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