井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2024.03.18
自分の過去の投稿などを見ると、ちょうど去年の今頃は県選挙を控え、ドキドキしながら選挙準備や予算特別委員会の審査をしていたことを思い出します。




私はこれまでの県議選では、過去4回いずれも政権与党の「公認」もしくは「推薦」の候補者と戦ってきました。


選挙で必ず相手候補やその応援者の演説で語られるのが「政権与党に近いから国からお金を持ってこれるんです」という主張です。


県議になって思うのは、少なくとも県議会の所属会派がどこか…で差を付けたりはしないということです。逆に期数を重ねたり、丁寧な論陣を張ることで、少しでも和光に利するようになってきたつもりでも居ます。


でも、究極はやはり、議員がどう動く…っていうよりは、行政職員の頑張りによるものが大きいと思っています。


国庫補助金が関わる事業をやるには、市や町は予算書に盛り込むまでに省庁との様々な調整を行います。その結果として事業が採択され、予算化に繋がり、議会に提案できるもの、と理解しています。



広く地方議会を見渡すと、中には、「政権与党に近いから国からお金を持ってこれるんです」といっていた与党系議員が率先して国庫補助事業を削ろうとする時があります。


もちろん、事業実施には市や町の一般財源も入るので、その事業の有益性はしっかり議論されるべきですが、「国の補助が付く」…ということは、それらの行政職員の調整に掛けた時間や努力を潰すだけでなく、その市町の提案を認めた国(=それぞれの関係省庁)の“顔“や信頼に泥を塗ることにもなり兼ねません。


財源の出どころは信頼関係の出どころでもあります。


市民の利益のために有益な事業を実現させるための予算審査が我々地方議員に求められていると思っております。



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