井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2010.06.22
こんばんは。

「プロローグ」で2話引っ張ってしまいましたが、
おうち保育園の視察報告をしたいと思います。
http://www.ouchi-hoikuen.jp/index.html


結論から言うと・・・

私は、このおうち保育園に
大きな可能性を感じました!



是非、和光市でも「新しい保育の選択肢のひとつ」として
考えていけたらいいのでは・・・と思います。



まず、ポイントは
●保育園の足りない地域にピンポイントで開設できる
ということです。

和光市もマンションや戸建て建設の進むエリアに
集中的に保育ニーズがあります。

この、おうち保育園は、大規模な土地取得が必要ないので
求められているエリアに空き部屋をうまく見つけることができれば、
そこに開設することができます。


次に、
●保育ママ制度の弱点を補うことが出来る、という点です。

「保育ママ」というのは、
保育が必要なお子さんを、保育資格をもつ方が
その人の自宅でお預かりする制度、です。

日本に約1000人います。
和光市はこの制度はありません。

なぜ、和光にないか・・・というと
密室性が高く、保育の質の確保や均等化が難しく、
事故も起きやすいとされているからです。

また、保育ママさんにとっても、
風邪をひけない、休みが取れない・・・という状況になるので
良好な就業環境が確保しにくいのです。


それに対し、
おうち保育園は、イメージとして、
この保育ママを合同で行なっているイメージなのです。

複数のママさんがいるため、
お互いに仕事をカバーできます。
(=保育ママの組織化)

しかも、
今までの保育ママが自治体から、
責任も含め、「丸投げ」されていたのに対し、
法人が “中間組織” として管理するため、
保育ママの責任も軽減されるほか、
シフト調整によって、勤務負担も軽くなります。


そして、次のポイントが
私は「これが一番、有益だな」、と思ったものです。


おうち保育園の名の通り、施設そのものは
本当に「おうち」であって、URマンションの一室を
そのまま使っていました。

でも、それは、
●「撤収」のことまでを考えての設計だそうです。


いつか、そのエリアに
保育ニーズがなくなる時がくるかもしれません。


その時に、マンションの一室を大きな改修を
加えずに利用しているから、撤去コストが掛からないのです。

実際、通常の保育園だと
可愛らしい子供用トイレがあることが多いですが、
おうち保育園では、通常のトイレに、
子供が使う時にカバーをかぶせる、といった形で
使っていました。


こうした、この先の「少子化」にも目を向けないと
今後の保育の在り方を捉えていくのが難しいのだと感じました。



まだ全国でも、ここしか事例はありませんが、
今後、展開していく計画があるそうです。

保育に
「おうち保育園」という新しいカテゴリが生まれた
という、この新たな流れを今後、是非、各自治体に
研究を進めていってもらいたいと思います。





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