井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.11.03

こんにちは。

昨日からものすごく寒いです。
外出される方はどうか暖かくしてください。


さて。

配るホームページ第18号ですが、
可能な範囲への配布を進め、駅立ちも各ポイントを終えました。


ただ、前々から気になっていたことがあって・・・

それは、白子や下新倉お住まいの方の中には
都営三田線の「西高島平駅」を利用されている方もいるということ、です。


そのため明日、天気が良ければ、第18号での
西高島平駅での駅立ちを行いたい、と思います。

受けとってくださる方がいると嬉しいです。



さて、今日の本題へ。

タイトルに書いたように、先日の事業仕分け
その他の事柄を合わせて、見えてくる課題を考えてみよう。という試みです。


第1回のテーマは、今日が文化の日ということもあるので
『図書館』です。


先日の事業仕分けの結果は、【図書館管理運営・施設整備】

不要 0
民間 0
国・県・広域 0
市(民間委託) 4
市(要改善) 1
現行通り 0

という結果でした。

(※その他の結果は、下記をご参照ください。)
http://www.city.wako.lg.jp/var/rev0/0002/8243/20091026134212.pdf


・・・この結果は、後ほど触れます。


さて。

この事業仕分けが行われた2日後のことです。

あるご婦人が、私が朝、和光市駅北口でチラシ配りをしていた時、
話しかけてくださいました。


(女性):「先日、図書館に、『NHK今日の料理』のテキストを
放送が終了するまで、貸し出しに回さないようにお願いに行ったんです。」


・・・少し、補足します。

NHKの料理番組、『今日の料理』はおそらく皆さまもご存じだと思います。

♪ チャッチャラチャラチャラチャチャチャ~
♪ チャッチャラチャラチャラチャチャチャ~、というイントロで始まる、あの番組です。


普通、雑誌については
和光市図書館では、最新号は貸し出しを行わないことになっています。

そのため、10月号を借りるには、11月号が出た時点で
貸出しが解禁される、というワケです。

しかし、『今日の料理』という番組は、

・先に10月号テキストが発行
・そのテキストに載っている料理を、10月の番組で取り上げる


という流れになっており、そのため、
11月の放送に備え、10月中に、翌月の11月号が発行されるワケです。

つまり、10月の放送をやっている最中に、
最新号である11月号が発行されるため、10月号は貸し出し可能状況になるのです。


・・・これだけ見れば、
「放送に合わせて、借りれるようになるんだからいいじゃないか。」と思う方も
いると思います。

ただ、借りれる・・・ということは、
イコール、1人の方が2週間独占できる、という
ことでもあります。


そのご婦人の願いは、

「図書館に行った時に、レシピをメモ出来るように
10月分の放送が終了するまでは、貸し出しは行わずに、置いておいてほしい。」

ということだったワケです。


私も、この話を聞いて「なるほどな」と思いました。

最新号の発行=バックナンバーの貸出解禁は、
そもそも読みたい人が集中する「最新号」を独占せず、共有するためのルールです。

そう考えれば、この『今日の料理』のような雑誌については、
一概に、そのルールを適応するのではなく、
利用者のニーズに合わせて、貸出解禁に時差を設けるのも良い、
と思いました。



・・・さて。

ここからがポイントです。

このご婦人は、この件を既に図書館に相談に行ったそうです。


その時、図書館から何と言われたか・・・

「それを叶えたいなら、
 “市長の手紙”に投稿してください。」

だったそうです。

「市長の手紙」とは、文書 or メールで
直接、松本市長のもとに届く、市政の広聴ツールのひとつです。


おそらく、この図書館の回答の裏には、

(先程紹介した)雑誌には共通の貸出ルールがある。
だから、この雑誌だけそのルールを除外することはできない。」

という思いがあるのでしょう。


・・・しかし、市民からの相談に関して、
「じゃあ、市長に直接言ってください」と回答する図書館、・・・というのは
私はとても残念に思いました。

このご婦人に回答したのが、市の職員なのか?
それとも、委託している文化振興公社の職員なのか?は、わかりません。


また、初めての相談ではないともおっしゃってたので、
図書館内で過去に検討されたことがあり、その結果、ルールの除外は難しいという結論が
既に出ているのかもしれません。


・・・ただ、いずれにしても、このご婦人への回答は
事業仕分けの説明の時、図書館担当の市職員が、

「図書館は市の職員がいてこそだ。」
「民間委託は考えられない」

と言っていたことを考えると、

市の図書館として、市民の相談や要望に応える姿勢があるのか? 

・この件を、市長にまで上げ、トップからの指示・判断を待とう、と考える姿勢
(こうした要望であれば、現場の判断で解決してほしい、と私は思う。)


は、事業仕分けで指摘された、「民間でも出来るのではないか?」という
指摘を端的に表しているような気もいたします。


なんにせよ、事業仕分けの結論通りになることはありませんが、
あの場で、「なんで民間委託でもいいだろう」という結論が出たのか? に
ついては、しっかりと今からでも活かしていってほしいと思います。


 

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