井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
こんにちは。
先週末に掛けて、福島県会津若松市への視察に行ってきました。
この会津市議会は、私が毎年夏参加している
「市民と議員の条例づくり交流会議 2009」でも特集されていました。
また、この秋に開催される「マニフェスト大賞 2009」でも
その議会改革の取り組みがノミネートされるなど、今注目の議会です。
視察も、全国から100を超える自治体議会が来ているそうです。
今回のような、自治体議会単位ではなく、
市町村を超えた若手議員の集まり、というのは珍しいようで、
合計で3時間半くらい対応いただきました。
きっと議員業界の中では、羨ましがられるほどの
貴重な視察だったと思います。
さて、ここまでお話ししたところで、視察の本論は、後日お話しします。
今日はそのプレ報告=前フリとして
少し、お話しさせてください。
私にとって、福島県は初めてでした。
また、(現地集合だったため)、私は行き帰りは
他のメンバーが車で行くところ、電車で向かいました。
一人旅はおそらく3年ぶりです。
選挙に出る前の年(2006年秋)に、岩手・秋田を巡った旅を
思い出しました。その時も、紅葉がきれいでした。
これは、車内からとった、磐梯山!・・・だろうと思って
写した写真です。
和光では徐々に紅葉が進んできたかな・・・というところですが、
会津の山々は、まさに見頃でした。
視察までは市内を巡る時間を設けてあったので、
会津に着いてから、市内を巡ることにしました。
※先にお話ししますが、今回は当初より、視察+会津巡りの予定で考えていたので、
政務調査費は、費用に充てておりません。全て自費で参加しています。
今、会津はNHK大河ドラマ『天地人』の舞台として
観光も盛り上がっています。
その上杉景勝と直江兼続が
会津を治めたのが、この鶴ヶ城(=つるがじょう)です。
(左)=全景
(右)=天守閣から写した写真
この鶴ヶ城を訪れたとき、地元の観光ボランティアガイドさんから
面白い話を聞きました。
この写真の鶴ヶ城は、昭和の時代に再建されたものです。
(※本物は、江戸から明治への動乱で、壊れる⇒解体されました。)
実は、上から写した写真の広場のような場所、
もともとは「競輪場」だったそうです。
・・・で、昭和の30年代に当時の会津市議会で
・引き続き競輪場を運営するか?
・それとも鶴ヶ城を再建するか?
を議会で議決したそうです。
その結果は、1票差で「鶴ヶ城の再建」と決まったそうです。
この時の議会の判断が違っていれば・・・
我々が鶴ヶ城を見ることはできなかったワケですし、
全国からここまで観光客が訪れることもなかったわけです。
また、まちづくりも「歴史と文化のまち 会津」ではなく、
競輪によって支えられるまちとなっていたはずです。
改めて、議員・議会の責任の大きさを感じたエピソードでした。
そうした先見性は、今、議会改革のトップランナーとして注目される
現代の会津若松市議会にも受け継がれている・・・ということなのかもしれません。
さて。
会津市議会の視察本論については、
またご報告したいと思います。
※なお、明日以降は貯めてた話題をいくつか載せて、
その後、本題を取り上げます。