井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2007.11.03
おはようございます。
本日は、文教厚生委員会視察の初日に訪れた
「東近江市」の地域包括ケア についてお話いたします。
<東近江市 概要>
東近江市は、滋賀県の南東部。(琵琶湖の東側に位置しています。)
〔人口〕 11万8364名 (和光市の1.5倍)
〔面積〕 383.33平方キロメートル (和光の34倍!) です。
八日市市が中心となり、周辺6町と合併して現在の「東近江市」となっています。
<視察の内容>
① 東近江市議会 民生福祉常任委員会
(=和光市の「文教厚生委員会」に相当)の 委員長 より挨拶
↓
② 東近江市議会事務局員さんより 「東近江市の概要説明」
↓
③ 健康福祉部 担当職員さんより 「地域包括ケア」に関する説明
↓
④ 質疑
という流れで進んでいきました。
<東近江市の地域福祉>
まず、『地域包括ケア』とは何か?というところですが、
地域包括支援センターを基点に、
・保健師
・社会福祉士 (⇒相談業務を主に行う人)
・主任介護支援専門員 (⇒いわゆるケアマネージャー)
などがチームで、その担当地域の高齢者をケアする仕組みを言います。
[お詫び]
・・・実は、私は出発前には、この東近江市は「高齢者」だけでなく、
「障がい者」や「小児」も、この地域包括ケアに組み込まれている、
とお話したのですが、実際にはまだ高齢者の段階で止まっているそうです。
さて、とはいえ、ここまでの段階は他の自治体でも
進められている施策です。和光も遅れを取っていません。
では、東近江市の取り組みで優れた点はどこか?というと、
本当の意味での「地域包括」・・・つまり 住民とうまく連携している
という点だと思います。
その一例が、「認知症」対策です。
<東近江市の地域福祉>
認知症・・・以前は「痴呆症」や「呆け」といわれていた症状で、
滋賀県だけでも、2万人が認知症状にあるといわれているそうです。
東近江市では、「認知症サポーター」という、
認知症に対する知識や、介護する時の技術を育成する施策を進めています。
市内各地で、養成研修を行なったり、
そのときの様子をケーブルテレビで『行政番組』として
流す取り組みがあります。
⇒和光市であれば、ケーブルテレビよりインターネット番組として
放送するのも面白いかもしれません。
また、市内の建部(たてべ)地区では、
「徘徊老人発見訓練」を自治会全体で行っているそうです。
市からの情報を、自治会⇒各家庭 へと伝達し、
市民が協力して捜索するという体制が出来ているということです。
この実現は、東近江市が進めている地域包括ケアの成果と言えるとともに、
この地域の自治会の加入率が高く、昔ながらのコミュニティーが
濃く残っている地域だから浸透したとも言えます。
今後の和光でも、地域の高齢化を考えた際には
参考になる施策だと思いました。
<まとめ・感想>
地域包括ケアの必要性や効果は、和光市よりも東近江市のほうが上だと思います。
それは、制度の良し悪しではなく、和光の34倍という市の広さから、
一極集中が困難であるということと、従来から築かれてきた地域の繋がりが強い、
ということから言える事です。
しかし、東近江市も市街地地域では、和光市と同様の自治会加入率であるので、
課題は共通していました。
地域コミュニティーが十分でないなら、
逆に和光では、この「徘徊老人発見協力体制」をひとつのキッカケとして
人々が集まれるようにしていけばいいのか、と思います。
また、「人材の確保」(特に、社会福祉士や保健師)が
地域包括ケアを維持していくことの“要”と感じました。
和光市は、東京が近いことがあり、人材の流動性は高いです。
それは、人材確保がしやすい、というメリットでもあり、
和光から流れ出てしまう、というデメリットでもあります。
地域包括ケアを推進する=今まで以上に地域との結びつきが増える
ということでありますので、
安定した体制維持のためにも、人材確保を重要視していくべきだと考えます。
以上、
視察で得たことの全てとはいきませんが、その報告とさせていただきます。
本日は、文教厚生委員会視察の初日に訪れた
「東近江市」の地域包括ケア についてお話いたします。
<東近江市 概要>
東近江市は、滋賀県の南東部。(琵琶湖の東側に位置しています。)
〔人口〕 11万8364名 (和光市の1.5倍)
〔面積〕 383.33平方キロメートル (和光の34倍!) です。
八日市市が中心となり、周辺6町と合併して現在の「東近江市」となっています。
<視察の内容>
① 東近江市議会 民生福祉常任委員会
(=和光市の「文教厚生委員会」に相当)の 委員長 より挨拶
↓
② 東近江市議会事務局員さんより 「東近江市の概要説明」
↓
③ 健康福祉部 担当職員さんより 「地域包括ケア」に関する説明
↓
④ 質疑
という流れで進んでいきました。
<東近江市の地域福祉>
まず、『地域包括ケア』とは何か?というところですが、
地域包括支援センターを基点に、
・保健師
・社会福祉士 (⇒相談業務を主に行う人)
・主任介護支援専門員 (⇒いわゆるケアマネージャー)
などがチームで、その担当地域の高齢者をケアする仕組みを言います。
[お詫び]
・・・実は、私は出発前には、この東近江市は「高齢者」だけでなく、
「障がい者」や「小児」も、この地域包括ケアに組み込まれている、
とお話したのですが、実際にはまだ高齢者の段階で止まっているそうです。
さて、とはいえ、ここまでの段階は他の自治体でも
進められている施策です。和光も遅れを取っていません。
では、東近江市の取り組みで優れた点はどこか?というと、
本当の意味での「地域包括」・・・つまり 住民とうまく連携している
という点だと思います。
その一例が、「認知症」対策です。
<東近江市の地域福祉>
認知症・・・以前は「痴呆症」や「呆け」といわれていた症状で、
滋賀県だけでも、2万人が認知症状にあるといわれているそうです。
東近江市では、「認知症サポーター」という、
認知症に対する知識や、介護する時の技術を育成する施策を進めています。
市内各地で、養成研修を行なったり、
そのときの様子をケーブルテレビで『行政番組』として
流す取り組みがあります。
⇒和光市であれば、ケーブルテレビよりインターネット番組として
放送するのも面白いかもしれません。
また、市内の建部(たてべ)地区では、
「徘徊老人発見訓練」を自治会全体で行っているそうです。
市からの情報を、自治会⇒各家庭 へと伝達し、
市民が協力して捜索するという体制が出来ているということです。
この実現は、東近江市が進めている地域包括ケアの成果と言えるとともに、
この地域の自治会の加入率が高く、昔ながらのコミュニティーが
濃く残っている地域だから浸透したとも言えます。
今後の和光でも、地域の高齢化を考えた際には
参考になる施策だと思いました。
<まとめ・感想>
地域包括ケアの必要性や効果は、和光市よりも東近江市のほうが上だと思います。
それは、制度の良し悪しではなく、和光の34倍という市の広さから、
一極集中が困難であるということと、従来から築かれてきた地域の繋がりが強い、
ということから言える事です。
しかし、東近江市も市街地地域では、和光市と同様の自治会加入率であるので、
課題は共通していました。
地域コミュニティーが十分でないなら、
逆に和光では、この「徘徊老人発見協力体制」をひとつのキッカケとして
人々が集まれるようにしていけばいいのか、と思います。
また、「人材の確保」(特に、社会福祉士や保健師)が
地域包括ケアを維持していくことの“要”と感じました。
和光市は、東京が近いことがあり、人材の流動性は高いです。
それは、人材確保がしやすい、というメリットでもあり、
和光から流れ出てしまう、というデメリットでもあります。
地域包括ケアを推進する=今まで以上に地域との結びつきが増える
ということでありますので、
安定した体制維持のためにも、人材確保を重要視していくべきだと考えます。
以上、
視察で得たことの全てとはいきませんが、その報告とさせていただきます。
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