井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2022.07.12
※この投稿は連載シリーズになっています。①からご覧下さい。

さて、続いてご報告したいのは、「LGBT条例」が本会議で上程、本会議で質疑が行われるまでの流れです。

県議会では、議員提案条例が提出される際は

〇一般質問初日に「概要」を説明

〇一般質問最終日(5日目)に本会議で「正式な条例文」を説明し、その日のうちに質疑
を行う。

という決まりになっています。

今回もその流れに沿って行われました。

「概要」で分かるのは条文の70%くらいの情報です。

その日までに①で触れたように色々調査を進めてきましたが、6/23に初めて条例の情報が見えてきます。

今回はこの「概要」が出た後、自民党議員団の提案者の議員が我々会派に補足説明に来ました。実は、この補足説明すら行われずに、5日目の「議案上程」を迎えることのほうが多いのです。

自民党は過半数以上の議席を持っているので、他会派が賛成しようが反対しようが条例を成立できるため、ここ最近は、こうした他会派への説明が省かれることが続いていました。

その点においては、今回はここ最近では、自民党議員団も珍しく丁寧な説明を行なってくれました。

そして、一般質問最終日(6/29)。

午前中の一般質問が終わった後、正式な「LGBT条例」の条例文が示されます。時間にすると11時半くらいです。

質疑は、3人目が終わったあと行われます。

昼の時点で「質疑するか否か」の通告をします。

通常、8人以上の多い会派は、8つある全ての委員会に委員を送り出すことが出来るので、そこでの質疑を行うことが出来るため、本会議での質問はあまり行わない…というのが通例になっています。

しかしながら委員会での質疑も、1人3回までと縛りがあり、聞きたい全てを質問することが出来ず、委員会では、質疑の後、すぐさま会派としての賛否を出さなくてはならず、今回のような重要議案では、それでは不十分と判断し、本会議でも質疑を行うことにしました。

もちろん、本会議質疑が禁止されているわけではありません。
最近は過半数を有する自民党議員団が、知事提出議案に対する質疑を頻繁に行うようになっていますので。

さて、条例案を丁寧に審査するために行なった本会議質疑。

その内容は、次の③で。
2022.07.12
こんにちは。

先週まで開催されていた6月定例会で
最も注目された議案が、自民党議員団が議員提案した
「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例」
通称 LGBT条例です。


私は、この条例の審査経緯などを詳細に報告するべきと
考えていました。

ただ、文章量が多いため、
facebookでは「5回」に分けて投稿しました。

しかし当然読みにくさはあるため、
この「井上わたるの和光ブログ」では
それらを1本にまとめよう!・・・と思っていたのですが
こちらもやはり、文章量が多くて、掲載できませんでした。


そのため、やはり5本に分けて投稿します。

先に申し上げますが、今回の条例については、会派内でも様々な意見がありました。

今回の採決では「提案者の自民党内で退席者が出た」ことが注目され報道にもなりましたが、我が会派もその多様な意見がある中ではありますが、最終的には〝会派として〟一致した行動を取ることを目指していました。

そのためにも、自民党県議団がLGBT条例の提案を検討している・・・と小耳に挟んだころから、LGBTQ当事者や支援団体、女性の人権を守る立場からのご意見などを聞いてきました。

会派内でも、調査・検討を数えきれないほど重ねてきました。他県の既存の条例や、県内の制定状況なども、議会事務局の政策調査課の協力を得て行いました。

これらの流れを端的にまとめたのが、最終日に行なった「反対討論」の前半部分です。




以下(===から===の間)、その討論です。


===


議席番号46番 無所属県民会議の井上航です。

議第15号「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例」に反対の立場で討論を行います。

我が会派も性の多様性は尊重され、さらなる県民の理解増進が図られるべきと考えます。その上で条例化という方法の是非、そして、その内容及び制定後の影響を、慎重かつ丁寧に判断する必要があると訴え続けてまいりました。

こうした我々の考えの通り、本条例は上程前から大きな議論を呼びました。我が会派にも、LGBTQ当事者や多くの女性から意見が寄せられ、賛成もあった一方で、反対や慎重意見が多く寄せられました。また報道などによると提案者が実施した「県民コメント」に対して、総数4747件、うち賛成508件、反対4120件と報じられています。

このように県民全体に関わる条例で多くの意見が寄せられたにも関わらず、提案者は「自民党としての手続きとして行っており、そもそも公開を前提としていない」と答弁し、議会という最も県民に開かれた公の場において政策立案過程の情報を県民に対して明らかにしていません。

仮にこれが提案者の一貫したスタンスならば、その主張にも納得がいったかもしれません。しかしながら、提案者の会派はこれまでの議員提出議案の審議の際には、これらを公開していました。

例えば、令和3年2月定例会 総務県民生活委員会における「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」の審査においては、「県民コメント内容とどう反映させたか。」の問いに対して、「県民コメントは、自由民主党埼玉支部連合会のホームページで実施し、10件の意見をいただいた。エスカレーター管理者からの意見を一部反映させた。」と答弁しています。

また、令和2年2月定例会の福祉保健医療委員会における「埼玉県ケアラー支援条例」の審査においても「県民コメントは約1か月間ホームページにおいて行い、32件の御意見を頂いた。そのうち30件は条例の趣旨に賛同するものであった。意見を参考にして文言削除を行った」のように答弁しています。

 こうした事実を踏まえると、提案者にとって、制定に向け都合のいい情報は公開し、都合の悪い情報は公開しない、という姿勢かのように、県民には映りかねません。

冒頭申し上げた通り、本条例は期待をする声もある一方、県民の抱く不安や心配の声に慎重かつ丁寧に応えながら進めるべき内容であり、今回の提案はいささか県民置き去りであったと受け止めざるを得ないと感じております。

さて、しかしながら、提案された以上は審査を進めなければなりません。

去る6月29日、我々に寄せられた本条例の制定を不安視する多くの声を踏まえ、私はこの壇上で合計20項目に及ぶ質疑を行いました。その後の総務県民生活委員会でも更に議論を深めるべく会派として質疑を行いました。

それらを経てなお、我が会派は「時間をかけてより丁寧な議論が必要」と考え、委員会で継続審査を提案しました。

本条例の一番の争点は「性別は自分で決めることが出来る」という〝性自認〟の考え方を取り入れて、且つ「性的指向又は性自認を理由とする不当な差別的取り扱いをしてはならない」としている点です。

提案者はこの点について「生物学的性別を問わずに、主観的な性自認を重視する」と非常に踏み込んだ答弁をしています。

今回の議案審査では、我々は女性の人権への影響を重視し、特によりプライバシーの度合いの高い「女性トイレ」や「女湯」などの事例を優先して取り上げました。しかし例えば、性自認は女性で身体的には男性の方のスポーツ参加枠はどうするのか。埼玉だけ参加を認めるのか。また身近な点で言えば事業者が行う「レディースデイ」も性自認が優先されるか…など、議論を尽くすべき点は他にも多数あり、国会において同趣旨の法案が慎重審議ののちに提出見送りに至った経緯を鑑みれば、埼玉県議会においても、より丁寧に議論を深める必要性があったと考えております。

継続審査が見送りとなった以上、我が会派も現時点における賛否を判断します。我が会派は「県民の不安解消に至る明確な答弁が十分でなく、条例として施行・交付するには県民の理解を得られる状況には至っていない」と考えることから本議案に反対致します。

(つづく)


===
今回の記載はここまでです。

次回は、議案が上程された日に行なった「議案質疑」の内容を紹介することで、我々が抱いた懸念や法的論点を上げていきたいと思います。



2022.07.11
私が応援した上田参議院議員は、
再選の「当選確実」が20時を回って
まもなく報じられました。

ご支援いただいた皆様、ありがとうございました!
私としても引き続き、
県と国政の強い繋がりをもって行動出来そうです。


これからもよろしくお願いします。



写真1はだるまの目入れ




写真2はバンザイの様子です。
(私は左端に居ます。)





2022.07.10
今日は投票日です。

私は、市議、県議を通して、
投票率向上の取組を一般質問で取り上げてきました。

先日の6月定例会で取り上げたのは、
吉川市で行われている〝家族で投票に行こう〟という取組です。

私の質問と、答弁の概要をご紹介します。

私も今回は家族と共に、期日前投票に行きました。

是非、「投票はこれから」という方も、
家族と共に投票へ訪れることもご検討ください。

皆さま、投票にいきましょう!



====

<質問>

吉川市では、この夏の参議院選挙で、家族と一緒に投票所を訪れた子供たちに、市のキャラクターグッズと選挙ブックを配布する取組を行う、とのことです。吉川市ではこれまでにも「親子で選挙」としてスタンプラリーを行うなど、選挙や投票を身近にする取組を進めております。



実は、これらはエビデンスに基づく選挙を身近にする取組と言えるのです。総務省が平成28年に実施した「18歳選挙権に関する意識調査」によると、子どもの頃に家族で投票へ行ったことがある人は、将来の投票参加率が、行ったことがない人よりも20ポイント以上高くなる、という結果が出ています。





そこで、昨日、公示を迎えた参議院選挙は間に合わないとしても、来年度の県議選・県知事選などを視野に、県選挙管理委員会として、県下の市町村選挙管理委員会とも連携し、家族で選挙に訪れることを広報やPRに取り入れ、推奨すべきと考えますがいかがでしょうか。

選挙管理委員会委員長の答弁を求めます。


<答弁>

県選挙管理委員会としては、新型コロナの感染状況を注視しつつではありますが、来年度の県議選及び県知事選を見据え、市町村選挙管理委員会とも連携し、家族で選挙に訪れることを啓発活動に取り入れるよう検討してまいります。

=====




2022.07.09
6月定例会中にスタートした
参議院選挙もいよいよ明日で最終日です。

最終日の直前に発生した安倍元総理の襲撃事件は、
驚きや悲しみと共に、政治に携わる者として、
暴力や脅しによる現状打破は決して許すわけにはいかない、
と想いを強くしました。

さて、私が応援する上田きよし候補は、
昨日も今日も街頭に立っております。

写真1はこの選挙期間中に沢山撮影した写真の中で
最も好きな写真の中の1枚です。




〝地道〟に〝草の根〟に…という
本人の政治信条が良く表れた写真だと思います。

そして写真2は、最終日の今日掲げている看板です。





多くの候補者の中でも、安倍元総理に
実は何気に接点や付き合いが多いのが
「上田きよし」ではないかと想像します。

だからこそ、怯まず訴え続けています。

写真3は、先日、新越谷―南越谷駅で行なった
駅頭に参加した時の写真です。




知事時代の実績や、3つの政策基本柱である

〇地上重視の政治の実現。地方分権改革の推進
〇経済再生と格差是正。生活を守る強い経済をつくる
〇教育科学技術立国の実現。世界で活躍できる人材の育成

を訴えました。

今回の選挙については、選挙公報やウェブ、
SNSなどを参考に、皆さまに自分事として
投票先を選んでいただきたいと思いますが、
是非ともその際は「上田きよし」をお願いします!

ちなみに、私も期日前投票に行ってきました。




今回、埼玉選挙区は15名が立候補しており、
最初に手渡される「選挙区」の記入台には
その15名の名前が並んでいます。その光景は圧巻でありました。




また、上田きよしの名前は、
1枚目に書いていただかなければ
投票したことにならないのでご注意下さい。
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