井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
・・・先程ブログに書いた、古いほうの老人ホーム、
実は新施設が出来た後は取り壊される予定だったのです。
ですが、埼玉県 上田県知事は
「特別養護老人ホームの床数を増やす」という公約を掲げています。
その政策を受けて、取り壊しはなくなったそうです。
⇒およそ50人の入居先が守られたことになります。
8月26日には、埼玉県知事選挙が行なわれますが、
このような高齢者政策を進める上田知事を、私は応援したいと考えております。
今日は、先週参加した『埼玉市議会 第5区議長会 議員研修会』 の日の午前中
高齢者施設に視察に行ってきた様子をお話ししたいと思います。
(8月1日は午後2時からが研修でした。)
※議員研修会の様子は、
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Date/20070802/1/
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実は、私は鴻巣市の高齢者施設とは縁がありました。
というのは、私が派遣会社の営業マンだった頃、
鴻巣の老人ホームへ介護職員を派遣する担当をしていたからです。
私の担当していた施設は、
「鴻巣市特別養護老人ホーム たんぽぽ荘」という50名定員の施設です。
(写真<左>は、この施設の玄関。歴史があります。)
・埼玉県で2番目に古い施設
・いまどき珍しい、公設公営の施設
(→つまり、働いている人は公務員扱い)
という特徴のある施設でした。
しかし、平成17年、経費節減の必要性もあって、
民間の社会福祉法人に営業委託されたのです。
そこで、今回の視察の目的は
『福祉施設の民間委託でどう変わるか?』ということです。
10時半に施設に到着し、まずは移管後の状況を
施設の担当者の方から話を伺い、その後、施設見学しました。
改善点① 老朽化対策として、内装工事を実施。
まずは、窮屈だった大部屋の定員を1~2割を減らし
その分、個人スペースを確保した。
※介護する側にも、空間の余裕が出来るので、
介護しやすくなったそうです。
また、もともと「白」を基調として、病院みたいだった施設内の色彩を
黄色やオレンジなど暖色に変えて、明るい雰囲気になっていました。
改善点② 職員体系を一新。法人職員に。
公務員待遇だった職員の人件費は非常に高騰していました。
法人受諾によって、これまで働いていた職員は、他の市の施設(=公民館や児童施設)に
異動になりました。
(施設に愛着を持って残る・・・という人は居ませんでした。)
残ったのは、派遣社員として来ていた、私の担当のスタッフさんたち。
この人たちが施設に残ったからこそ、継続的な介護が可能になったと思っています。
そこに受託法人の、他の施設から移ってきた職員で再スタートを切ったのです。
今までの公務員職員は、私から見ても
「やってあげてる感」がどうしても強かったように思います。
それが、施設見学して思いましたが、
民間になってサービスとして「接客要素」が加わってよくなったと思います。
こういう改善点を見ても、私は福祉の民間の導入は私は反対するものではありません。
・・しかし、一方で、課題もあるように感じました。
それは、運営の安定化です。
この改善によって、高齢者の施設での暮らしは、良くなったと私は信じています。
しかし、代わりに定員を減らしたため、収入も減っています。
また、公営の時代と、利用料を同じにするため、法人としては苦しい経営にならざるを得ません。
間違いなく、ひとりあたりの給与は下がったことでしょう。
そうした中で、働き続けることがどれだけ大変か・・・。
当時担当していたスタッフの方ともお話が出来ました。
(覚えていてくれて、嬉しかったです。ありがとうございます!!)
どうか、皆さんの「仕事に対する情熱」と「入居者の方への思いやり」で
今後も頑張ってほしいと思います。
また、11時半に、同じ法人の経営する、
今度は最新型の施設を見させていただきました。
そこは、
・全室個室
・ユニット型(※10人の小規模グループで生活)
・食事の時間も自由
という介護方法を導入しています。
(写真<右>は玄関の様子。周りは一面田んぼで、とてもキレイ。)
この方法、利用者はプライベートもあるし、時間に縛られないので快適です。
しかし、介護する側は、死角も増えるので、人数が必要になります。
人員補充がなによりの課題だそうです。
もっとも【古い施設】と【新しい施設】を見ることが出来、
充実した視察だったと思います。
最後に。
この日に見た施設だけでなく、介護施設はどこも運営が厳しいです。
介護を「公的」から「民間」に開放したその施策は間違っていないと思います。
ただ、私は、安定運営(=特に人材確保)には、さらに地方自治体の支援があって
しかるべきだと考えています。
それは、私が500ヶ所以上の施設を見てきた上での提案です。
(従来型 特養たんぽぽ荘) (ユニット型特養<新>タンポポ)
この週末(金~日)、行なわれていた「第24回 朝霞市民祭り 彩夏祭」
私も土曜の夜、会場に行ってみました。
まずは、いろんなチームの「よさこい」を見てまわりました。
今回、私が目を奪われたのは、朝霞のチームの小さな男の子です。
たぶんまだ2歳になった位の小さなお子さんなんですが、
一生懸命踊っているんです。
でも、会場のアナウンスや、沿道の声援に気を取れて、
立ち止まったり、皆から遅れたり・・・。
そこがまた可愛らしく、観客のハートを掴んでました。
そして、夜8時からの花火を見てきました。
※写真は、陸上競技場を開放した花火会場の様子です。
大勢の人が、8時からの花火を待っています。
花火は、1時間ほぼ休みなしに上がっていました。
ここ数年、他の場所での花火のほうが見る機会が多かったんですが、
今年の朝霞花火は、それ以上に「すごい!!!」って思いました。
他の場所の花火ももちろんいいんですが、
例えば、音響と一緒にあげるという演出がかえって邪魔だったり、
街中でビルの間でしか見えない花火だったり・・・
そう感じた人は私だけではなかったみたいです。
ちょうど後ろに座ってた人も、
「朝霞の花火ってスゴクない!?」とか「最近見た中で一番の花火だよ!!」
といった声が聞こえました。(なにかこっちも嬉しくなりました。)
さすがに、終わった後は、すごい人混みでした。
しかし、朝霞と和光は歩ける距離。30分ほど掛けて、歩いて帰りました。
暑い気候の中、まさに「夏祭り」でした。
ちなみに。和光のお祭りも私は大好きです。
(※今年は台風の影響でずいぶん流れてしまいましたが・・・)
和光のお祭りも、今まで以上に
より盛大で、市民が皆さんが楽しみにするお祭りにしていきたいと思います。
本日は朝9時から「全員協議会」に出席してまいりました。
全員協議会・・・
正式な議会を開催する前に、事前説明の趣旨で開催される
説明会 兼 質問会のこと。
ちなみに、「全員」と言いながら、欠席している議員もいました。。。
内容は、その議題が正式な議案として上がってきた時に
改めてご報告いたします。
その全員協議会が、丸々午前中。
午後は、県庁近くの埼玉会館にて、若手の議員さんの集いに
参加してまいりました。
・・・それにしても、今日は暑い1日でした。
皆さまも熱中症・日射病にはお気をつけください。
こんにちは。
今日は昨日、参加してきた
『埼玉市議会 第5区議長会 議員研修会』のご報告です。
※この第5区とは、
朝霞・新座・和光・志木・上尾・桶川・北本・鴻巣のことをさします。
昨日は、その各市の議員が集まり、
鴻巣市の『クレアこうのす』というホールに集まりました。
200人超いましたが、ざっと見渡す限り、たぶん私が最年少です。
さて、講演は
ジャーナリスト・漫画家の 三神 万里子さんを講師に
「地域経済活性化に必要なマネジメントの諸形態」 という内容でした。
三神さんは、NHKの「ビジネス未来人」という番組のキャスターをしている方で、
私も不定期ではありますが、番組を見たことがありました。
【参考】
三神万里子さん ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/journal/marikomikami/
ビジネス未来人 番組ホームページ
http://www.nhk.or.jp/miraijin/bangumi/index.html
さて、内容は
・どういう段階を踏めば、地域産業を創出できるか?
・自治体や市民、教育機関に中小企業、どことどこが力をあわせればいいか?
といった内容を話していただきました。
私が、中で一番頭に残った言葉は、
地域産業を興すには、『バーター関係を築くこと』が大切 です。
「bartar」・・・直訳すると「物々交換」という意味ですが、
私は、この言葉を「win-winの関係を築く」という言葉に置き換えていいと思います。
具体例を出したいと思います。
○商店街に、人気のないレストランがありました。
↓
○そこで、地域の主婦の方などに「日替わりシェフ」となって、1日限定出店をしてもらう。
↓
○キッチンなどの設備はあるので、市民も気軽に参加できます。
↓
○新しい試み、ということで「食べてみようかしら」というお客さんも増える。
という流れで、商店街も、チャレンジしたい主婦も、地域のお客さんにも
メリットがあるわけです。
また、
○日替わりシェフを経験した人は、この出店を通して、
「原価計算(=コスト管理)」や「接客」「メニュー開発」「PR」などを学ぶことが出来ます。
↓
○この日替わりシェフを通して、本当にお店を持った人も居るそうです。
↓
○あとは、障害のある方がウェイターをやるといったコラボレーションも実施。
といったふうに、規模は小さくても、産業として地域活性化につながる訳です。
和光市にも、こうしたチャレンジをしてみたい、という方はいらっしゃるように感じます。
そういう場を市として提供できたら、きっと楽しいと思います。
講演は、約2時間で終わりました。
「聞いて終わり」にならぬよう、今後も研究を続けたいと思います。
追記:
私は、この日の午前中、
会派「新しい風」のメンバーと共に、鴻巣市の高齢者施設を周りました。
その報告を「+α」として、後日ご報告したいと思います。