井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.05.10
こんばんは。

今日は、「公共施設の使用料見直し」について、
市がどのような変更を考えているのかをお伝えします。


次に示しているのは、対象となる<公共施設の一覧>です。


今回の見直しで、

◆利用者負担が増える施設 を 赤文字

◆利用者負担が減る施設 を 青文字

◆影響がほとんどない施設 を 緑文字 

で表記します。


※但し、「増額」とした施設でも、部屋の種類によっては
安くなるケースもあります。 逆もまた然り・・・ です。
その点、ご了承ください。


-----<施設一覧>------

・市民文化センター(サンアゼリア) 

地域センター(白子宿、新倉北、本町、南) 

・勤労福祉センター (アクシス)

・学校運動場夜間照明施設 

・運動場 

・武道館 

・越後山庭球場 

・坂下庭球場
 

・総合児童センタープール 

・自転車駐車場 

・中央公民館 

・坂下公民館 

・南公民館
 


--------------

といった具合です。

詳細は、来週半ば以降になれば、
市のHP http://www.city.wako.saitama.jp/ で確認できると思います。

(・・・私個人としては、市役所には、説明会を開催する前に
市のHPに資料をアップして、市民が読めるようにしてほしかったと思っています。 
この提案は残念ながら、間に合いませんでした。)


なお、

「コミュニティーセンター(吹上、新倉、牛房、白子) 」
「勤労青少年ホーム」は、来年度 地域センターへ移行する計画があるため、
今回、載っていません。



昨日も少し触れましたが、昨年秋に出された「第1次案」では、
利用者の負担が圧倒的に大きくなるため、
多くの市民の方から修正を求める声が寄せられました。

数にして、371件です!

今回の案では、その声が反映されています。


<Point 1> 
公民館の体育室(講堂)の利用料金設定を低めに設定。

この使用料の算定は、計算式に基づいて導き出されています。
大まかにお話しすると、部屋の面積に比例して料金が高くなる ということです。

この計算方式は前回の「案」の時から同じで、
例えば、面積の広い中央公民館の体育室は、午前中(9~12時まで)使った場合、
他の部屋が1回300円というところを、5,300円も掛かる設定になっていました。

・・・さすがに、それは高額過ぎるという声が多く、
その結果、今回は計算式に基づく算定はするが、
高額になりすぎる場合には、上限を設けることになりました。

その結果、今回の基準では、2,400円になります。



<Point 2> 
免除割合を「50%」から「80%」に。


現在、公民館に「社会教育団体(=各種サークル)」として登録をすることで、
その団体は、利用料を全額(100%)免除されています。

(つまり、本当は今も、実は有料だけど免除しているので無料。)


今回の使用料見直し案では、
「全額(=100%)免除だったものを、『80%』免除します。」 と言っています。

・・・つまり、今後は例え「社会教育団体」に登録していても
20%は利用団体さんで負担 してください。

ということになります。


先程、「中央公民館の体育室を午前中借りた場合」を例に出したので、
今回もこれを例にします。

1回の利用料 2,600円 × 20% = 520円  

つまり、今後は、1回あたりその団体は520円支払うことになります。


秋に出された<第1次案>では、

1回あたり 5300円 × 50%  = 2,650円 

掛かる設定だったことを考えると、随分と見直されました。


-----------

大きなポイントは以上の点かと思います。

実際には、団体ごとの状況をあると思いますので、
是非とも、説明会に足を運んでもらえれば・・・と思います。 

改めて、日程を下記にお伝えします。


第1回 5月13日(火)14時~ 中央公民館体育室

第2回 5月14日(水)14時~ 坂下公民館講堂

第3回 5月15日(木)14時~ 南公民館会議室


です。




最後に。

この見直し案は、6月議会には『条例』と形を変えて、
議会に上がってくることでしょう。

私は、説明会に来た方やその他、市民の方の意見を聞いた上で
この使用料見直しについて判断していきたいと思います。

参加された方に、アンケートを行う準備もしています。
(南公民館と坂下公民館で実施予定。)


また、他の自治体でも、こうした使用料の見直しは進められています。
その先進例において、市民活動に影響が出たか、出なかったのか・・・?
                           ↓
例:値上げしたことで、サークル活動が減り、施設の稼働率が下がった。
などの実例があるかどうか?


そうしたことも調べて、6月議会の審議に臨みたいと思います。



                 【お知らせ】

出来るだけ多くの皆さまに、この件について知っていただきたいので、
(少なくとも)説明会の開催される来週13日までは、
ブログの更新を行なわないので、ご了承ください。




  
2008.05.09

こんにちは。

昨日は、全員協議会 が開催されました。


全員協議会は、議会前の事前説明会・・・といった意味合いもあります。

そこで、今回は、6月議会に議案提出される(予定の)
使用料見直し について、説明を受けました。


現在、公民館・地域センターなどの公共施設を利用する際、
団体登録を済ませば、ほとんどの場合、
無料=正しくは、「有料だけど、免除します。」となる。)で使えます。

この施設の使用料は、当然ながら税金でまかなっています。

しかし、施設を使用する人が、光熱費や人件費などを負担していくべき、
という市の行政改革の一環として、
利用者が使用料を負担する、という話が進められてきました。


昨年秋に、「変更案」が示されたのですが、
その案では、これまでと比べて圧倒的に費用負担が大きくなるため、
市民の方から修正を求める多くの声が寄せられました。


その声を反映したのが、今回の「基本方針(案)」です。

詳細は明日報告しますが、
市民向けには、来週、各公民館で説明会が開かれます

日程を下記にお伝えします。



第1回 5月13日(火)14時~ 中央公民館体育室

第2回 5月14日(水)14時~ 坂下公民館講堂

第3回 5月15日(木)14時~ 南公民館会議室



お時間がある方は、是非足を運んでみてください。
   

2008.05.06
こんにちは。

今日でGWも最終日です。

皆さんゆっくり リフレッシュ できましたか?


私は昨日、高校時代の演劇部の同期の舞台を見に行ってきました。
卒業後、会っていなかったので、10年ぶりです。


「朗読劇」というスタイルで、
役者が、ストーリーテラーの朗読に合わせて演技をしたり、
役者自身が本を読む演技で物語が進んでいったり・・・


物語はオムニバス形式(=短編を複数上演する)で、
テーマは「約束」

学生時代の「約束」を振り返るような物語が多くて、
どこか懐かしいような・・・そして、甘酸っぱい気持ちになりました。

見てて、とても気持ちいい舞台でした


静かな舞台ながらも汗を流しながらの演技・・・

そして、演劇部同期の役者さんも、
当時以上に表現や演技力に磨きが掛かってて、凄かったです。

私も「負けられないな。」と思いました。


--------


さて、5月1日から連載してきた 「シリーズ 団地」
今日で一区切りです。


昨日からの続きで、草加市の「松原団地」の取り組みについて、
ご報告したいと思います。

    (※伺ったお話やいただいた資料をもとに綴らせていただきます。)


取り組み:
 「建て替えを考える会」を自治会を母体に結成

建て替えのあとも

①安心して住める
②松原団地をふるさとに育っていく子どものために

住民要望を「都市再生機構」と「草加市(=地元自治体)」に
提案することを目的に結成。


具体的な取り組み:
 
・二者懇談会 及び 三者懇談会 の開催。(意見交換・要望活動を行う。)

・「みんなが考える集会所」づくりのためのワークショップ
  (サークル&利用団体のヒアリング調査)

・快適散歩道ロードマップの作成

・「松原団地 40年の歩み」写真集の作成 etc




このうち、「快適さんぽみち」のマップは実物もいただきました。

昨日お話ししましたが、松原団地には豊かな緑があるので、
植物や自然を中心に写真入りで出来ています。


さんぽマップの裏面は、
保存版  2005年の松原団地 定点撮影になっています。

団地を5か所(周辺の高いビル等)から撮影したもので、
建て替え前の姿・風景を残すために冊子にしたそうです。

そして、建て替えの後、新しい松原団地の姿・風景を
同じ場所・同じ構図で撮影するそうです。



交渉の取り組み:

こうした「作成物」のご紹介をさせていただきましたが、
これから「一部建て替え」などの計画が進む団地にとって
最も重要なことは、

住民の意見を「都市再生機構」「市」に届ける!

ということです。


松原団地では、集会所の建て替えに向けて、
様々なニーズを掘り起こした、ということを先にお伝えしました。



しかし、自治会や「考える会」ではそれ以外にも、
団地全体・居室の在り方への提案を行なってきたとのことです。


・居室の間取り
 (例①:高齢の入居者が多いため、和室中心の間取りを提案)
 (例②:間取りが広すぎても生活しにくく、家賃も上がるため、適切な広さの居室を提案)
 
・敷地内の樹木の保護

・市へ一部の住居を「公営住宅」として運用することの提案


などです。



実際の設計では、

・布団を仕舞うことができない広さしかないタンス

・うっすい畳


であったりと、例えエレベーターがついたり、バリアフリー化したとしても
肝心の生活空間が暮らしにくい状況だったのだそうです。




お話しを伺った自治会の役員の方は、
要望しても実現しない事例も多々あったことを話してくれました。


例えば、緑の保全では

建て替え前はその地区に600本あった樹木が80本になってしまった。


また、暮らしやすいサイズの「37㎡」を多く設定することを要望したが、
要望した戸数の6割程度にとどまったり・・・



また、草加市と交渉を重ねてきた「公営住宅化」も
一部実現したものの、要求通りとはいかなかったそうです。




―まとめに代えて


確かに、全てが要求通り行く・・・ということは、難しいのかもしれません。

しかし、供給者側の「思い込み」や「一存」や「効率性」だけで建て替えが進むと
住民の暮らしやすさとは離れてしまいます。


また、タイミングも重要で、
計画が進み出してからでは遅いということもあります。


今回、既に建て替えが進んでいる団地で
見てきたこと、聞いてきたことを
これからの和光市における建て替え問題に活かしていきたいと思っています。






    <写真>

松原団地の建て替え途中の
高層住宅




2008.05.05
こんにちは。

先日よりお伝えした兵庫県の「浜甲子園団地」と同じく、
全面建て替え指定をされた、埼玉県内の団地を視察してきた際の
報告を(2回に分けて)したいと思います。


場所は、草加市の松原団地
東武伊勢崎線の駅名にもなっている団地です。

こちらも築40年近くが経過し、
既に一部が、建て替え工事が行なわれ、夏頃には
新築住宅への第一期入居が行なわれるそうです。






松原団地は、こういった5階(or 4階建て)の
オーソドックスな「階段式」の造りのものから・・・








「メゾネットタイプ」と言うのでしょうか、
2階建てのタイプなど、複数のスタイルがあります。
 
 ※転居後の住宅を撮影しています。






これらの古い住宅が、取り壊され、
この写真のような高層の新しい住宅の建設が
もうじき完成を迎えるのです。




この松原団地での訪問は、地元の自治会の方から
お話を聞くことができました。


松原団地へは、
八潮市の小中一貫教育の勉強会
 (http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/306/
の前に立ち寄ったのですが、
突然の訪問にも関わらず、丁寧にお話しをしてくださいました。



詳しい内容は、次の回で報告しますが、ひとつだけ。


この松原団地は、本当に緑の多い団地でした。

事前に資料を読んで、「緑が多い」ということは知っていたのですが、
実際に団地内を歩いてみると、樹や花々が沢山ありました。


団地の建て替える・・・ということは
こうした「自然環境」にも大きな影響を与えます。


松原団地自治会では、樹木の保護についても活動されたそうです。
そうした点も含めて、またご報告します。








住宅棟と住宅棟の間の「歩道」の写真で、
両脇に樹木や花々が生い茂っています。







 
2008.05.04
こんばんは。

今回も引き続き、団地シリーズをお伝えします。


「建て替え」は、居住者の生活環境の向上、例えば・・・

・耐震強度の向上
・エレベーター設置
・バリアフリー化
・セキュリティ強化

を考えた場合、大切な方策となります。


・・・しかし、建て替えを行なうならば、
それに伴い生まれる 代償 があることを意識し、
それを減らす努力をしなければならないと考えています。


具体的な事例を、先日訪問した 浜甲子園団地 の居住者
声をもとに挙げたいと思います。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

● 「全戸建て替え」といっても、全ての住宅棟が
建て替えされるわけではない。



たとえば・・・

もともとの建物は、1棟あたり 1フロア8部屋×5階 = 40部屋

この建物 10棟(=合計400部屋)を取り壊しする。

その敷地を広く、高層的に使って、1フロア10部屋×10階 = 100部屋

この100部屋ある新築建物を、4棟建てる


これが全戸建て替えです。
合計400部屋、ということで戸数は変わっていません。



ところが・・・浜甲子園団地では、こうした8部屋×5階建ての
建物が120棟以上あるのです!

この120棟全てが、URの責任において
新築建物に建て替わっていけばよいのですが、そうではないのです。

全体の中の一部分が、上記のような形で新築建物へ建て替えられますが、
多くは、取り壊された後、残った土地に民間のマンション会社が参入したり、
戸建て住宅として整備されることになるそうです。

当然、URの時の家賃で・・・というわけにはいきません。



● コミュニティの維持が難しくなる。

エレベーターの設置で住みやすくなります。

しかし、これまでの団地では、1つの階段の両側に住居のある「階段式」だったため、
そこでは、顔を合わせる機会も多く、ご近所関係(≒コミュニティ)が形成されてきた。

それが、

① 廊下形式の住居スタイル変わることで、顔を合わす機会が減ってしまうこと。

② 新しい住居へ「戻り入居」をする時は、抽選で住む居室が決まる。
  ⇒抽選の結果によっては、これまでのご近所さんとバラバラになってしまう。

といった弊害があるのです。



● 家賃が高くなる。


これが、一番の課題かもしれません。。。

エレベーターの設置、バリアフリー化で過ごし安くなる分、
家賃が高くなります。

人によっては、従来の倍になるケースもあり、
年金を中心に生活している人にとっては、非常に苦しい状況となります。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


・・・こうした状況が、
実際に既に建て替えを行なった団地では起きています。

これらのケースを踏まえて、住民と、UR、そして、自治体も交えて話し合い、
少しでも難問を解消すべきだと思っています。




次回は 「草加 松原団地」 をお送りします。

   

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