井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.06.21
こんにちは。

先日、日本インターネット新聞社 の記者の方から
取材を受けました。


日本インターネット新聞社は、『ザ・選挙』という
全国の政治家データベースを手掛けています。


そこで、
「3バンなしで初当選 私の選挙奮闘記―和光市議会議員・井上航  (上)」
と題して、取り上げていただきました。


選挙に出るまでの裏話なども載っていて
私のホームページにも載っていないことが書いてあります

『ザ・選挙』のULRは、
http://www.senkyo.janjan.jp/

『3バンなしで初当選 私の選挙奮闘記―和光市議会議員・井上航(上)』は、
http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0806/0806170851/1.php 
でご覧いただけます。


(上)・・・とあるので、(下) もあります。
来週掲載の予定と聞いていますので、そちらも是非ご覧ください。

選挙当日、井上は何をしていたのか―?  

お分かりいただけると思います。



なお、この『ザ・選挙』はすごくて、動画 もアップできます。


私は、「政治家を志した原点」、
http://www.senkyo.janjan.jp/movie/0000/00000504.html

そして「和光市の議会改革」
http://www.senkyo.janjan.jp/special/kataru-local/katarua-l01.html

の2つのテーマで語りました。


・・・若干ぎこちなさはありますが(
こちらも合わせてご覧ください。


よろしくお願い致します。



   

 
2008.06.20

こんにちは。

  ※この記事は昨日の「6月議会閉会① ~一歩及ばず~」
  続編です。まずは、そちらをご覧ください。

公民館の利用料負担などの使用料見直しは、
昨年秋に「基本方針」が示されたのち、
約半年間の議論を経て、昨日、決まりました。


私はこの半年間、この問題に正面から向き合ってきました。

その結論が、利用者負担導入 反対 という答えです。


選挙の際に、掲げた
「昔からの和光市民も、新しい和光市民も
  みんなが暮らしやすいまちづくりを目指します。」
というお約束。

それを考えた際に、これからの和光には、生涯学習や
地域と触れ合う機会を積極的につくることが、将来の和光市のためと考えました。


最近、私のブログが「長い!!」とご指摘を受けました・・・(^_^;)
すみません、おっしゃるとおりです。


・・・ですが、今回はその長い文章にお付き合いいただければ幸いです。

昨日議場で行なった「討論」をこの下に載せます。
私が反対した理由が分かっていただけると思います。

お時間ある時、どうぞお目通しください。


 (参考)
  青文字は、市役所の答弁を引用した部分。
  茶色は、本番では省略した部分です。


============

<討論>

議案第47号「和光市公民館設置及び管理条例の一部を改正する条例を定めることについて」、委員長報告は「賛成」ですが、私は「反対」の立場から討論を致します。


 

―序論

使用料見直し全体に反対しているわけではない

 

まず、今回の使用料見直し全てを否定するものではないことを、最初に述べさせていただきます。全体の話として、統一の使用料算定基準を用いたことに対しては、一定の理解を示します。

 

人件費+維持管理コストを「行政コスト」とし、これに基づき(「施設の性質的分類」に基づく、利用者負担割合(例:50%とか100%)を掛け、それを面積割りすることで) 導き出された数値は、確かに客観性を持ち、他市比較においても適正値に近いものが出ています。そして、実際にこの算出方法は多くの自治体でも、採用されているものです。

 

しかし、この算出方法も、公民館のように「直接人件費」が大きく関わる場合、より慎重に算出する必要があります。

 

委員会での質疑の中で、各公民館における「直接人件費」に相当する職員の業務内容を確認しました。

(各公民館の施設配置人数 及び そのうち施設貸出・維持管理等に係る人数は、中央公民館は4人中2人、坂下公民館が4人中1人、南公民館が4人中1人となっています。)

 

主な業務は、『受付事務及びその準備、館内の清掃関係、利用状況の貼り出し作業、その他、通常の公民館業務(条例で決められている事務分掌)である』、と回答があり、必ずしも「施設貸出・維持管理等に係る」業務に限ることは難しいという実情でした。

 

この「施設貸出・維持管理等に係る直接人件費」の設定が、曖昧さを残す数値であり、他の間接人件費のみを計上している施設と同様には考えることはできません。

 


 

―第2

市民への状況説明が不足している

 

次に、導入の背景から述べたいと思います。

 

 和光市も将来の財政見通しは軽視できず、(今の財政状況を見て「ゆとりがあるなら、市民に利用料負担をさせるべきでない」という論拠をはるつもりはありません。)

将来のための行財政改革の必要性は感じております。

近隣3市では、受益者負担を導入した志木、新座市はともに「財政非常事態宣言」を出し、その背景の中で、利用者負担をお願いする、というスタンスでした。

 このように、利用者負担を導入するにあたっては、財政状況を明らかにし、市民に理解を求める必要があります。先日開催された全ての市民向け説明会にも参加しましたが、「行財政改革の一環」「受益の公平性」を前面に出し、真に理解を促す説明ではなかったと考えております。

 

 

 

―第3

導入後の影響分析が不足である

 

導入後の影響については、委員会で審議を行いました。

 

 まず、市としては、利用率について「一概に減るとは言えない。」という分析をしているとのことでした。

 これは、私が他市の実例を調査した際、同様の意見を聞いています。しかし、その理由は、「利用料が取られるということを気にして利用を控えていくと、その枠をほかの団体にとられてしまう、だから使うしかない」という背景があるということでした。

和光市も各団体の希望時間帯は重なっており、同様の意識が働くことになると想像できます。(市民の声に応え、他市よりも減免率が高く設定し、利用を控えるまでにはなるべく至らぬよう、調整をされたことには評価致しますが)

この利用が減らない、という分析は、現在の施設利用の実態、そして、「多少利用料を払ってでも、活動をしたい」という市民の思いに乗じたものだと言えます。                 

 

また、朝霞市では、利用者負担の導入によって、利用者が施設を大事に使うようになった、という良い効果もあったという話を伺いました。

しかし一方で、「これからはお金を払うのだから、もっと施設整備を良くほしい」という、改善要求も増えたそうです。市もその要求に応えるようにしたため、修繕費は増額になったとのことです。

 

 今回の利用料徴収によって見込まれる年間の増収は、3ヵ年の平均で、中央公民館が1098,200円、坂下公民館が248,300円、南公民館が579,680と、委員会で答弁がありました。

 他市の事例では、これらの額をはるかに超える改修費用が上乗せされたそうです。和光市の場合も、修繕費の増額は想定をしているとのことでした。

(「当然、使用料を支払っていただくようになりますと、そういう改善要求なども当然出てくるし、整備をしていかなければならないというふうに考えておりますので、修繕費の増額は当然考えていかなくちゃならない」、という答弁がありました。)

 

行財政改革のために行うことが、かえって支出を増やす結果にならないか、それを危惧致します。



 

―第4

「地域センター」・「生涯学習」の位置づけが曖昧になる

 

今回の使用料見直しでは、公民館以外の各公共施設も見直しの対象になっています。

その中、公民館と切り離して考えることができないのが「地域センター」の在り方です。

地域センター条例では、地域住民に自治活動、福祉活動等の場を提供することにより、市民の手による望ましい地域社会づくりの推進に資するため」の施設であると位置づけられており、自治会活動、NPO、ボランティア団体、そして、地域交流を促す意味でサークル活動にも開かれてきました。

見直しによって、今後1時間単位での貸し出しへ変更になり、面積によって異なりますが、1時間当たり100円から300円で利用できるようになる、としています。しかし、「登録団体」の定義は変わらないため、前述の各団体は引き続き無料で使えます。

 そのことは市民にとって喜ばしいことですが、公民館は利用者負担が発生するように見直すとしている中で、同じ「サークル的活動」を行なっても、地域福祉活動として地域センターでやれば無料、社会教育・生涯学習として公民館でやれば有料、という環境を作ることになります。

一方で、公民館の「社会教育団体」に登録すれば、地域センターも無料で利用できるようにする、という話も市民建設委員会で出ています。

 このように今回の見直しは、「公民館」と「地域センター」という施設の在り方、また「生涯学習」と「地域社会づくり活動」、というそれぞれの位置づけを大きく変える議論です。コミュニティセンター、勤労青少年ホームの統合も出ている今の状況では、今回の見直しに踏み切る前に、今後の和光市のまちづくりについて、熟考を重ねる機会をもつべきであると考えております。


 

―最終章

市民交流を促す「政策」として徴収するべきでない

 

最後に私は政策として、和光市の公民館を使用料無料で使えるとすることが、将来の和光市のためになると判断しました。

 

今回、自分が和光に来た時のことを思い出しました。

 

私は和光市の生まれではありません。親戚は住んでいたものの、和光市に移り住んできた時、このまちにはその他、誰も知り合いはいませんでした。

その中で初めて他の市民の方とつながりを持てたのが、公民館の卓球サークルでした。私は中学校で卓球をやっていたので、その卓球をきっかけに地域との縁が持てました。

市は、「地域と縁をもつ」という効果を地域センターにこそ期待しているのかもしれません。

しかし、卓球や楽器演奏などを例として、人によっては地域センターでは行えないものを楽しみにしていたり、それらを通して人と交流したい、という方も多いはずです。

そうした時、公民館で現状のように利用者負担を敢えて徴収せずに使えることは、市民の社会参加の機会を増やすことに繋がると思います。

 

 

この使用料見直しは、他の自治体でも行財政改革の一環として取り組まれ、非常に多く導入されてきています。

しかし、和光市は新しく移り住んでくる方が多いという特徴をもつ街だからこそ、行財政改革の一環として、使用料徴収を行うよりも、市が「生涯学習振興計画」で「生涯学習の支援を充実させる」と述べているように、生涯学習や市民の交流を積極的に促す政策として使用料徴収しないという判断が、将来の和光市のためになると考えております。

 

 以上のことから、私はこの議案第47号に反対を致します。


====

以上が、私の考えです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


 



2008.06.19
こんにちは。

6月5日からはじまった 6月議会
本日、全ての議案の審議を終えて、閉会しました。


私が今回の議案の中で最も力を注いだのは、
「公民館を利用する人から『利用料』をとるかどうか?」
という議案です。

私の考えは、No です。

これまでのように、“社会教育団体”として登録をすれば
無料で使えるようにするべきだと考えています。


・・・しかし、先日、この議案を事前審議した“委員会”の結果から、
否決(=反対が多数になること)にもっていくことは、
非常に厳しいと想像していました。


採決の前、議案に対する考えを述べる機会が与えられます。
それを“討論”と言います。
    

私は壇上で「誰か考えを改めてくれないか?」
一縷の望みを掛けて、反対理由を述べました。


そして、採決の時―

賛成 12 反対 9


・・・一歩及ばず、「可決」となりました。

これにより、来年4月から、公民館を利用する際は
利用料が発生することが決まりました。


今まで通りの公民館の在り方を望んでいた皆さま、
力不足で申し訳ありません!! m(__)m


 ※この公民館の他、各公共施設の見直しも決まりました。


この件は、これで結論が出ましたが、
今後は使用料以外の点でも公共施設が使いやすくなるように
取り組んでいきたいと思います。


よろしくお願い致します。


                       2008年6月19日
                       和光市議会議員   井上 航





2008.06.18

こんばんは。

※この2日間、明日の最終日の討論の準備などで
更新を休ませていただきました。

6月15日のブログで、
1回目の登壇原稿を載せました。

「予算審議ってそんな感じなんですね。」
「長くて全部はわかりませんでした。」といった声をいただきました。


この提案で取り上げた「わかりやすい予算書」・・・
残念ながら、和光市ですぐに実現されるかはわかりません。

でも、この議会でのやり取りを通して、
現在の和光市の財務システム(=『財まじん』というそうです。)で
「出来ること」、「出来ないこと」を明らかにしました。

システムのカスタマイズや、総入れ替えといった
お金の掛ける手法の前に出来る方法を是非市には進めてほしいと思います。



   





2008.06.15

こんにちは。

今日は、私が壇上で行なった
1回目の質問内容のうち、「予算改革に関する部分」
綴りたいと思います。


時間にすると、4~5分くらいです。

この他に、さらに3つのテーマを壇上で述べましたが、
それらは、テーマごとに、市役所側の回答を含めて後日報告します。


この予算に関しては、3月に和光市の予算審議を行なった後、
「ほかの自治体の予算審議はどうなんだろう?」と思い、調べた結果、
いろいろ参考になる事例があったので、それをぶつけてみました。


==========

おはようございます。
それでは、通告に従い、私の一般質問を行います。

「順位1 市民にわかりやすい『予算改革』を」から伺います。

先の3月議会で、私は初の予算審議を行いました。
今後執行される予算は、全て私自身も議決に関わったものになります。
そう考えると、一層の責任の重さを感じた次第です。

その一方で、予算審議の方法については、より効率的で
政策的な審議を行うために、まだまだ工夫の余地があるとも感じました。


そこで、第1点目「効率的な審議のための予算資料の改善」について
述べたいと思います。

私の所属する文教厚生委員会では、予算を3日間掛けて審議しました。

このうち、初日を例に出しますが、各委員からの質問は合計で220回程度。
しかし、そのうち「この予算の算定根拠は?」と尋ねる質問は
実に59回、全体の27%にあたります。

この他、「この予算の増額の根拠は?」と
いった聞き方のものを含めれば、その数はさらに増えます。

また、こうした委員の質問に対して、
理事者側の資料用意が整っておらず委員会が中断したり、
口頭での説明を書き移すのに時間が割かれる場面も多々ありました。

そこで、まず、最初の提案として、
予算書に単価や対象人数などの算定根拠を事前に載せることを提案致します。

そして、算定根拠のほかにも、記載されていることで
効率的になると考える項目を挙げたいと思います。

ひとつは、「補正経過 と 補正金額」

(※現在の予算書には、前年度の当初予算額が載っていますが、
その後の各議会で補正予算が組まれることがあります。

当初予算との比較も必要ですが、やはり補正後の総額と比較することが重要です。
そこで、補正の経過と金額を予算書に示すべきだと考えます。)

そして、新規事業が一目でわかるマーク

新しいという字に、まる…でもいいですし、星印(★)とかでも構いませんが、
一目で新規事業だとわかる工夫を考えていただきたいと思います。

(今述べた「算定根拠」「補正経過及び金額」「新規事業マーク」は、
大田区の予算資料では既に導入されています。

大田区の場合は、予算書と予算説明書を分けて、
説明書のほうに詳細項目を載せています。)

こうした工夫は議会での予算審議を効率的にするだけでなく、
市民にも予算の内容をわかりやすくする取り組みです。

市の考えを伺います。

----

続いて②「事業説明」について伺います。

大田区を例にしますが、大田区の事業説明資料とは、
その年度に実施する全て事業に対して

・事業名
・予算総額
・事業のねらい
・事業概要
・項目別予算
それと、
・担当者名 が載っているのです。

この「事業説明資料」は予算書や予算説明書と共に提出されます。

和光市でも、「予算概要」「基本項目別概要」の形で提出されますが、
やはり審議するにあたっての情報が少ないです。

この「事業説明資料」の導入についてはいかがでしょうか?

-------

そして、順位1の③「予算編成過程の公開」
「市民の声を反映させる取り組み」
について伺います。

現在、和光市のホームページでは、
「予算の概要」と「基本項目別概要」がPDFで見られるだけです。

そこで、予算説明をより詳細にするとともに、
どういう過程で予算編成が行われるか、
市民にわかりやすく示すべきだと思います。

この点はこれまでも議会で提案されておりますが、
今後の取り組みについて伺います。


また予算編成過程を示し、
その途中で市民がパブリックコメント等で意見が言える仕組みづくりを…

という提案については、過去の議会では、

「実施計画に載ってないものは予算に載らない。
実施計画についてパブリックコメントを行なっているので、それで対応したい」

いう旨の先の議会で答弁がありました。

しかし、昨年の実施計画のパブコメ募集の広報やHPでは、
「予算策定に繋がる大事な計画である。」という旨は
市民には伝えられていません。

この点を示して募集することは、市民の予算編成への関心を高めると思います。
予算編成過程の市民参加のいち選択肢として、いかがでしょうか?伺います。

=========


以上です。


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