井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2008.11.02
こんにちは。


今日は、西大和団地の防災訓練でした。

さすがに2週間前に和光市主催の防災訓練があったばかりだったので、
参加した方は(昨年に比べて)少なかったです。

ですが、今日参加してみての感想。

「市の防災訓練で、市としての防災体制を見た上で、
身近な防災訓練を実際に経験すること― 」

これはとても重要だと感じました。


市の防災訓練は大がかりではありますが、
その分、参加人数が多いため、直に経験することは難しい構成だったので、

今日は消防署の協力もあり、

・AED
・煙体験
・消化器訓練

を経験することができました。


さて。


先程から話に出している「和光市防災訓練」ですが、
まだこのブログには綴っていなかったので、その様子を
写真を中心にお伝えしたいと思います。





当日の朝は、各自治体ごとの集まって、会場となる樹林公園に
向かいました。

ぞろぞろ各方面から集まってくるその様子は、
ちょっと臨場感を感じさせました





これは、「救助犬」が救助を行っている様子です。





屋外での救助訓練の模様を見学した後、
参加者は総合体育館に配備されている防災備品
見て回りました。

この写真は、プライバシー確保のための「ついたて」です。
簡単に組み立てられるようになっています。

また、クッション性の素材で出来ていて柔らかい、ということと
断熱性もあるそうなので、例えば冬でも床に座るより
ずっと暖かく過ごせます。





これは、毛布で担架をつくる訓練の様子です。

2本の「物干し竿」と「毛布」でちゃんと人を持ち上がります。
これは私も覚えておこうと思いました。



                        【 明日につづく 】


 
2008.10.31
こんにちは。

今日が視察報告の最終日です。
訪れたのは、漁港で有名な「沼津市」です。


ここで実施しているのは、「言語教育特区」

「英語」の授業を小学校から行なっているほか、
「読解」という、文章読解だけでなく図・グラフなどを読み取る授業を行い、
合わせて「言語科」という新しい授業枠を設けて実施しています。


まず、なぜ沼津で言語教育なのか?

ひとつには、全国平均よりも沼津のこどもたちの
コミュニケーション能力が低いという調査結果が出たためです。

その現状を打破し、
「言葉を用いて積極的に人と関わっていこうとする態度の育成」を目指して
言語教育を沼津の教育の特色にすることにしたそうです。


また、市役所に行く前に、沼津のまちを歩いた時に聞いた話ですが、
沼津は漁業のまちだけあって、水産加工業の工場で勤める
ブラジルやペルーの南米系などの、外国人も多い
そうです


そうした外国人とのコミュニケーション手段として
力を入れる、ということもあるのだと思います。


さて、次に「特区」とはなにか?に触れたいと思います。

特区とは、国の制度・法律によって規制がある事柄に対し、
自治体の特徴に合わせて、その規制を別に外すことを認めてもらった地・区域
のことを指します。


学校のカリキュラム(及び授業数)は、国によって決まっています。
だから、勝手に他の授業を減らして、言語の授業を増やすことはできません。

そこで、沼津では、言語教育に力を入れるため、
生活科や総合学習の授業を削って、言語科に充てるという特例の許可を取ったのです。

これが「特区」です。


この沼津の言語科の取り組みは、特区として認められただけでなく、
今では全国的にも認められ、来年度からは文部科学省に申請をすれば、
どの学校でも実施できるスタンダードになりました。

和光でもやろうと思えば、
『教育課程特例校』の申請書を出すことで可能となるわけです。



・・・しかし、何事も「先駆者」として、取り組むことは大変です。

教育委員会の方から話を聞きましたが、
沼津の教育現場での先生方の努力は、並々ならぬものでした。

なんせ、小学生に英語を教えるとして、
そのテキストもなければ、そもそも小学校の先生方が
英語を教えたことがない
のです。

「拠点推進校」を定め、その学校を他校の先生が見学にいく・・・
というようにしてノウハウを広めていったそうです。



「読解」の授業もいろいろな工夫をされたそうです。

美術の先生ならば、絵からの情景の読み取りの授業

理科の先生ならば、実験レポートの中で言語の指導をする  など・・・。

様々な取り組みがあったそうです。


一番面白かったのは、
小学校ではアルファベットの綴りや単語練習はしないという点です。

あくまでも、言語として話すことに重きを置いていることがよくわかりました。



最後に。

実際に、平成23年には小学校での「新学習指導要領」が始まり
英語の授業が始まります。

その時に向けて、こうした先進事例を大いに参考にして
準備をしていきたいと思います。



   
2008.10.30
こんにちは。

今日は視察の2日目の午前に訪問した
「三島市民生涯学習センター」の 報告です。

この生涯学習センターは、地上5階、地下1階の建物で
どこか、パルテノン神殿的な豪華さがあります。
        (=バブル時代に出来た建物だそうです。)




この写真は、玄関から上を向いて写した写真です。
空間を非常に広く使っています。

この建物は、生涯学習センター(=公民館のような貸し館施設)
図書館が一緒になっていて、
1日平均 1,500人~2,000人の利用者が訪れています。


この施設を訪れた理由は、
和光市に、図書館の新設計画が上がっているからです。

10月8日に開かれた「政策会議」では、

 小中学校建設及び図書館建設の課題解決に向けて、
 10月1日から教育委員会事務局に担当職員が配置し、
 課題に対する取り組みの推進を図っていく。


となっています。


図書館を単独で建設する には、かなりの予算が必要です。

それならば、他の機能を兼ね備えた施設を考えたほうが
有益だと思っていました。


・・・しかし、この三島市民生涯学習センターの視察で
その考えだけではいけないことを知りました。


結論を先に述べると、

①複合施設は、開設後の変更や改修がしづらい。

②その施設を市民がどのような使い方・過ごし方をするかを
綿密に想定しないといけない。

ということです。


については、複合化することで、部屋の転用が出来るので
複合化は有益だと思っていました。
(例えば、多目的ホールとして作った部屋を図書館に改築する・・・と言った具合に。)

しかし、それは技術的に非常に難しいそうです。

つまり、最初に、それぞれの施設・機能に、どれだけのニーズがあるかを
綿密に把握しなければないけないのです。


また、については、休憩室を例に出して話してくれました。

複合化されたメリットとして、午前中は図書館、午後は市民講座と
丸一日、この施設で過ごす人もいらっしゃいます。

それなのに、お昼を食べられる
飲食可能な休憩スペースが狭かったのです。


 ←休憩スペースは1か所。約20席しかない。

その他にも、“よかれ”と思って取り入れた地下の機械式駐車場も
1台を出すのに、1分以上かかるそうです。

・・・つまり、30台目を取り出すことが出来るのは、30分以上かかるのです。

(なお、立体駐車場は、富士山の景観を壊してしまうので、
 設置できなかったそうです。)


このあたりも、事前に想定できるかどうかの勝負なんでしょうね。




最後に、図書館を見学して撮ってきた写真を
ご紹介したいと思います。




和光の図書館には揃ってないDVDコーナー。
非常に充実していました。





リファレンスコーナー。

今後の図書館は、「貸し出す」ということ以上に
求めている情報を調べる ことが出来るという機能が重要になってきます。

リファレンス=reference=【解説】 という意味です。






子ども用のカートです。
これは和光にも欲しいと思いました。



   
2008.10.29
こんにちは。

昨日に続き、静岡県袋井市での視察報告です。
今日のテーマは「健康マイレージ制度」


まずは、制度の紹介から行いたいと思います。
航空機に乗ると貯まるポイントを「マイル」「マイレージ」と呼びます。

それと同じように、

「体にいいことをしたらポイントをもらえて、
貯まったポイントで公共サービスを受けられる」 

というのが袋井市の健康マイレージ制度です。


ここから先は、Q&A方式でいきたいと思います。


Q、何をしたらポイントをもらえるの?

A、ウォーキングの<歩数>もしくは<歩いた時間>に応じてポイントが出ます。

この他にも、
市主催の体育教室の参加
・健康検査の受診
・体育教室のアシスタントボランティア
 など をするとポイントがもらえます。


Q、貯まったポイントは何に使えるの?

A、ポイントは、1ポイント10円相当

プールやトレーニングジムの利用券や、市営バスの乗車券に交換できます。
この他、貯まったポイントを市内のNPOや市民団体に寄付することもできます。



これで、だいたい概要はおわかりただけると思います。


なお、ポイントの換算はあくまで自己申告

だから、ズルする人がいない・・・とは言えませんが
担当課としては、そこは市民を信じてスルーしているそうです。


私は、今後、参加率を高めていくための方向性について
質問をしました。

すると、「今後は商店街でポイントが使えるようにするなどの方法で
拡大戦略を検討中」
という話でした。


この他、

・消費カロリーを記載した『ウォーキングマップ』の作成 
・自治会集会所に出向いての健康運動講座の開催

など、積極的な施策を聞くことができました。


ちなみに、このいずれも私も昨年議会で提案したことがあります。

特に2つ目の「集会場に出向いて健康講座」は実現したいと思っています。
既にある施設で行えば、新たな施設建設も必要ありませんし、
参加者は自分たちの近くの集会所に行けば良いからです。




最後に。

なぜ、袋井市で「食育」や「健康マイレージ制度」が必要なのか?
その原点を振り返りたいと思います。


それは、ひとつに
静岡県トップ3に入る人口増加率と出生率の高さが関係しています。

これから袋井で育つ子どもたちに、健康的に育ってほしいという
想いが込められています。


そしてもうひとつは、袋井市民は意外と運動不足だからです。

(※新聞によると、「食育白書」の結果、運動量が、 地方都会
という分析結果が報告されたということです。)



その証拠に、同じ10分で歩いて着く距離の目的地に行く時、
袋井市の人のほうが、都会の平均の人よりも
車を利用してしまう人が、6倍近く いるそうです(゜o゜)


だから、そうした地方都市の特徴を鑑みて、
市としての将来の目指すべきまちの方向性を示された・・
と、いうことです。



私たちも、和光市民の特徴をどういうところに言えるのか?を
適格にとらえ、何をベースに将来のまちづくりをやっていくか、を
しっかり考えなければならないと思います。

    


 
2008.10.28
こんばんは。

今日を入れて、10月もあと4日間・・・
早いものですね。

さて、この3日間を使って、先週の委員会視察の報告を
行っていきたいと思います。

※ダイジェストはこちら。(10月23日の記事)
視察報告 Part1 ~ダイジェスト~

今日は、初日に訪れた静岡県袋井市です。


=========

静岡県袋井市は、静岡県西部に位置し、
東には掛川市、西には磐田市があります。

人口は、85,000人。面積は108平方キロのまちです。
(⇒和光市は人口76,000人、面積は11平方キロです。)

このまちを視察に行った目的は2つ。
「食育」 と
「健康マイレージ制度」についてです。


まずは、「食育」から触れていきたいと思います。

食育
はここ数年、子どもたちの教育の中で

・望ましい食習慣を考える
・地産地消(=地元の食材を地元で食べる。)を推進する

といった目的のもと、各地で実施されています。


この袋井市では、

○稲作も盛んということで生活科や総合学習の場面で、栽培体験を行なったり

○地域の食生活推進委員や中学生が、幼稚園・小学校に食育指導を行なったり
(例:中学生が「食」に関する絵本を手作りし、読み聞かせをするetc)

○「親子給食」「親子料理教室」など保護者を巻き込む仕掛け

を実施して、
朝食接取率、給食への興味・大切さを呼び起こす などの効果を果たしたそうです。


・・・・が、ここまでは和光でも取り入れている内容もあるし、
これを聞いて帰ってくるのでは、わざわざ出掛けた意味がありません(^_^;)



ポイントは、この食育が袋井市の「政策の根幹」にあるということだ、と
私は感じました。

そのことは、説明をしてくれた職員さんの話の端々に
盛り込まれていました。


また、視察に行くと、様々な資料をもらいます。
その中に「袋井市 平成20年度 予算概要」というものがありました。

その1ページ目の<主要事業>の一発目「食育推進事業」
綴られているのです。


「食育をやっています」・・・を越えて、
「食育をベースに将来のまちづくりを行います」・・・という姿勢でいることが
袋井市の食育の最大の推進力だと感じました。


あと、面白かったのが「野菜いっぱいマーク」


市内の飲食店で、120グラム以上の野菜を含むメニューを
積極的に出している店に、“市のお墨付き”のようなかたちで
認定マークを授けるのだそうです。

※野菜の必要摂取量のめやすが、1日360グラムだから120グラムが
基準になっているのだそうです。


まだ10店舗くらいと伸びはこれからのようですが、
例えば、宮崎県で宮崎県産の食材を使ってる飲食店に
東国原マークを出したら、繁盛した…という事例もあります。

そのような流れをつくれると良いですね。


 
それでは、ここまでで随分長くなったので、
「健康マイレージ制度」については、また明日ご報告します。

  

  
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