井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
こんにちは。
今日のブログは、補正予算<修正案>可決に関する報告の
最終回です。
私が採決の前に行なった修正案への賛成討論を載せたいと思います。
読んでいただけると、私が掲げた問題意識がわかりいただけると思います。
※このブログをご覧になる前に
◆12月19日 「8億円スイッチ」、先送りへ!! ~Part 1~
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/445/
◆12月20日 「8億円スイッチ」、先送りへ!! ~Part 2~
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/446/
をご覧いただければと思います。
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◆11番(井上航議員)
議案 第93号の修正案について、賛成の立場で討論を致します。
私は、文教厚生常任委員として、委員会に付託された
議案第93号 平成20年度 埼玉県和光市一般会計 補正予算(第3号)について、
大和中学校体育館改築工事設計事業の継続費及び設計業務委託料の予算化について
討論を行なった上で反対を表明いたしました。
修正案では、その計上が見送られているため、賛成を致します。
それでは、この修正案に賛成するにあたり、一言述べさせていただきます。
私は、委員会の討論の中で、
・大和中学校体育館改築工事設計事業について具体的な方向性が示されていないこと
・学社共用の在り方については、総合体育館との関係などを鑑み、慎重になるべき
という点を反対の理由として述べました。
今回、改築によってで「2面を取りたい」…ということですが、
そこに「1面とは何平米」といった明確な「面」の定義はありません。
今の敷地面積の中で、建築技術的に取れる最大の広さから
「面」の大きさが導かれるとのことでした。
一見すると、早く専門家による設計を行なったほうが良いように映ります。
しかし、新学習要領の改訂による「体育の授業の増加」や「武道の必修化」が実施されます。
通常であれば、
既存の施設規模の中でどのような授業を実施していくかを考えるわけですが、
今回のように体育館改築の話がある以上、こうした授業の在り方の議論や
学校行事の関係とを検討することなく、施設の設計はすべきでないと考えます。
そして、最も考慮すべきは、大和中学校の今後の生徒数の推移です。
来年度は自由学区制の一部導入によって、1学級分の縮小が行われることになると思われ、
最終的には三学級分の縮小となると教育委員会は予測しています。
そして、新倉・下新倉地区への学校新設の議論も行われます。
大和中学校には、その新倉・下新倉地区の全ての生徒が通っている以上、
もし、新設の方向性が決まれば、生徒数の配置は劇的に変わります。
体育館施設の規模や耐久性など、この進捗を無視して考えるわけにはいきません。
和光市の学校教育の将来図を考慮した際、
この時点での予算化については、慎重になるべきと考えます。
学社共用については、委員会での討論で述べた経緯もありますので、
一言だけ触れさせていただいます。
学社共用のニーズ把握はこれから協議を行う、という答弁がありました。
これには、おそらく現在の夜間・土日の「一般開放」の状況が目安となると思われます。
大和中学校の一般利用は、現在7~8団体の間で、ほぼ毎日利用があります。
教育部長の答弁の中に、改築後の大和中学校体育館を
「駅北側の地域の方にも、身近にスポーツを楽しめる場所としたい」と、ありました。
現在の夜間休日開放の状況を調べてみると、
メンバーが新倉・下新倉の方を中心に構成されている団体も確かにあるようですが、
中央・本町・広沢など、ほぼ中学校区に近い、広域で構成されているのが実態のようです。
また、団体単位での日々の利用実態は把握していても、
地域センターで行なっているように、その日ごとに何人で利用しているかといった
実際のニーズ量については、把握されていないようです。
こうした調査は、予算化して行なう基礎調査以前の問題であると思います。
それに、総合体育館との兼ね合いを考えると、一般開放ならば
無料で使えるという状況の中で、結局、総合体育館の利用が伸びていません。
全体的なスポーツ政策として、今一度立ち返る必要性があると感じます。
以上のことから、
大和中学校体育館改築工事設計事業の継続費及び設計業務委託料の計上については、
(この段階での成立は時期尚早であり)学校側との協議、新設校の方向性の検討、
スポーツ政策の全体的な精査などを実施した段階で行うべきと考え、
この修正案に賛成致します。
===
以上です。
この点については、今後、様々な進捗があると思いますので
またご報告してまいります。
こんにちは。
昨日に続き、補正予算の報告です。
(この件については、今朝の新聞にも載っていました。)
今回のような場合、議会として出来ることは、
① (今回のように)体育館改築事業計画を除く「修正案」を可決する
② 補正予算全体を否決して、市役所に体育館改築事業計画を再検討させて
「改めて臨時議会」を開いて、議論する
③ 「○○は慎重に論議すべし!」という「付帯決議」を付けて、可決する。
といった方法があります。
しかし・・・
②のように全体を否決した場合、他の予算に影響が出てしまいますし、
市役所に差し戻す中で、臨時議会に出てくる議案で
本当に見直しが図れるかは確かじゃありません。
③の「付帯決議」の場合も、その意向を汲むかは市役所判断になる
可能性があるということなのです。
そのような状況も考え、今回の修正案という形になりました。
ちなみに、新聞記事によると、
「22日(月)に会議を行う」ということでした。
ただ、私たちの指摘したことは、1日2日で結論の出るものではありません。
「見積もりが甘いぞ!」とかではなく、
計画そのもについて、「方向性や内容を再検討せよ!」というものなので
慎重な検討を望みます。
最後に。
私は、昨日の修正案に賛成するにあたって、「賛成討論」をしました。
それは、「原案」に反対を表明していた私が
「なぜ修正案ならば賛成できるのか?」を明らかにしておく必要があるからです。
「体育館事業が盛り込まれてたから原案には反対しました。
修正案ではそれが削除されているので賛成します。」
ということをちゃんと示しておかないと
賛否の整合性が取れなくなってしまうのです。
こういう点について、「議会」という場は非常に細かいので
キッチリ意思表示をさせてもらいました。
【追記】
この2日間、細かい反対理由などは省いて説明してきました。
明日のブログには、先程触れた「賛成討論」を載せたいと思います。
時間の都合で、言いたいことの全部ではありませんが
特に指摘したい点は綴ってあります。
市民の皆さまへの直接の説明に代えて。ここに載せたいと思いますので
明日以降、どうぞご覧ください。
今日が12月議会の最終日でした。
最終日には、まず、委員会で審議した内容を
委員長が報告する「委員長報告」が行なわれます。
今回の議会の最大の目玉となったのは、
大和中学校の体育館を改築(解体&新築)する事業計画。
その「出発点」となる設計業務委託料の補正予算を認めるかどうかです。
この案件は教育関係の事案ということで
私の所属する「文教厚生常任委員会」で話し合われたものです。
さすがに、注目される案件だけあって委員長報告も詳しく行なわれました。
私は文教厚生委員として、委員会の場で
この事業に現時点で取り掛かることに 反対を表明していました。
(※詳しくは http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/439/)
うちの会派(=「新しい風」)は、既に「このまま可決ではいけない」という
意思統一が図れていました。
・・・但し、この予算をストップさせるには、少なくとも過半数の同意が必要です。
すると、委員会での審議を傍聴した議員さんからも
「おや??? 市役所の説明は不十分ではないか? このまま認めていいのか?」と
いう声が上げってきたました。
また、一般質問でも別の議員さんが取り上げ、追求した結果・・・
過半数を超える議員が足並みをそろえることができました。
★事業がスタートすれば、8億円を超える事業となるのにも関わらず
「事前調査」や「必要性の分析」があまりにも少ない
↓
つまり、【具体的な方向性及び内容が明確になっていないため、時期尚早である】
↓
そのため、
“補正予算の中から
この体育館改築事業を除く”という修正案を提出し
成立させることにしました。
結果は、賛成多数で可決となりました。
和光市では、こうして補正予算が修正されるということは
少なくとも近年の間には無かったことだそうです。
明日は、もう少し詳しくお伝えします。
~ つ づ く ~
今日は、一般質問の4日目。
明日が最終日です。
今回は、最終日まで調査に追われそうです。
なので今日は久々に短めに。
※一般質問のテーマごとの報告は
また後日改めて行います。
先日の委員会のブログ
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/439/
の最後で、「陳情」の話をしました。
今日はこの話です。
今回の議会では、私の所属する文教厚生委員会に
陳情が2本提出されました。(同じ方から2本。)
陳情 とは、要望・意見を綴ったものです。
陳情のスタイルには
大きく分けると、2パターンあるように思います。
パターンAは、
「国に対して和光市議会から意見を上げてほしい」というもの。
パターンBは、
「和光市役所に対して、○○を改善・実現することを希望するので、
議会としても私たちの声に賛同してほしい。」
というスタイルです。
今回の2本は、介護保険制度に関するもので、
1本目は、パターンA で
「国に対して、介護労働者の給与にも影響する介護報酬を上げることを
求める意見書を出してほしい。
(その上で、その増額分が、介護保険料に跳ね返らないように。)」というもの。
2本目は、パターンBで
「和光市が決める介護保険料を低所得者の負担にならないようにして」
というものでした。
私も介護保険は常に取り組んでいます。
ですので、同様の問題意識を持っています。
ただ今回私は、パターンAのほうは反対、
パターンBは、その考え方・意向を汲みます…という意味での「趣旨採択」という
立場を取りました。
介護報酬引き上げ意見書提出に反対した理由、
それは、既に6月議会で提出しているからです。
http://inouewataru.com/ikensyo.html
こうした意見書は全国から寄せられたと聞きました。
その後、こうした声を受けて、国は介護報酬引き上げの方針を決めました。
・・・もちろん、もっと引き上げてもいいとも思います。
ただ、仮に、この意見書を議会最終日に可決して、提出したとしても
厚生労働省に届くのは、年末若しくは年始。。。
さすがにもう、国の最終決定のリミットなのです。
もう1つのほうは、今現在、市民参加で
報酬のあり方を審議している真っ最中なのです。
なので、このタイミングで議会として声を上げるというのは
ちょっと見送るべきだと思いました。
そういうわけで、委員会としても「否決」と「趣旨採択」となりました。
以上が、今回の陳情に対するご報告です。
本当は、ここ数日長い文章になってたので、短くまとめようと思ってたのですが・・・・
やっぱり長くなってしまいました (^_^;)