井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.11.01

こんにちは。

先週末に掛けて、福島県会津若松市への視察に行ってきました。

この会津市議会は、私が毎年夏参加している
「市民と議員の条例づくり交流会議 2009」でも特集されていました。

また、この秋に開催される「マニフェスト大賞 2009」でも
その議会改革の取り組みがノミネートされるなど、今注目の議会です。

視察も、全国から100を超える自治体議会が来ているそうです。

今回のような、自治体議会単位ではなく、
市町村を超えた若手議員の集まり、というのは珍しいようで、
合計で3時間半くらい対応いただきました。

きっと議員業界の中では、羨ましがられるほどの
貴重な視察だったと思います。


さて、ここまでお話ししたところで、視察の本論は、後日お話しします。


今日はそのプレ報告前フリとして
少し、お話しさせてください。


私にとって、福島県は初めてでした。

また、(現地集合だったため)、私は行き帰りは
他のメンバーが車で行くところ、電車で向かいました。

一人旅はおそらく3年ぶりです。

選挙に出る前の年(2006年秋)に、岩手・秋田を巡った旅を
思い出しました。その時も、紅葉がきれいでした。



 

これは、車内からとった、磐梯山!・・・だろうと思って
写した写真です。

和光では徐々に紅葉が進んできたかな・・・というところですが、
会津の山々は、まさに見頃でした。


視察までは市内を巡る時間を設けてあったので、
会津に着いてから、市内を巡ることにしました。

※先にお話ししますが、今回は当初より、視察+会津巡り予定で考えていたので、
政務調査費は、費用に充てておりません。全て自費で参加しています。


今、会津はNHK大河ドラマ『天地人』の舞台として
観光も盛り上がっています。

その上杉景勝直江兼続
会津を治めたのが、この鶴ヶ城(=つるがじょう)です。


    

(左)=全景  
(右)=天守閣から写した写真


この鶴ヶ城を訪れたとき、地元の観光ボランティアガイドさんから
面白い話を聞きました。


この写真の鶴ヶ城は、昭和の時代に再建されたものです。
(※本物は、江戸から明治への動乱で、壊れる⇒解体されました。)


実は、上から写した写真の広場のような場所、
もともとは「競輪場」だったそうです。

・・・で、昭和の30年代に当時の会津市議会で

・引き続き競輪場を運営するか?

・それとも鶴ヶ城を再建するか?


を議会で議決したそうです。


その結果は、1票差で「鶴ヶ城の再建」と決まったそうです。


この時の議会の判断が違っていれば・・・

我々が鶴ヶ城を見ることはできなかったワケですし、
全国からここまで観光客が訪れることもなかったわけです。

また、まちづくりも「歴史と文化のまち 会津」ではなく、
競輪によって支えられるまちとなっていたはずです。

改めて、議員・議会の責任の大きさを感じたエピソードでした。


そうした先見性は、今、議会改革のトップランナーとして注目される
現代の会津若松市議会にも受け継がれている・・・ということなのかもしれません。






さて。

会津市議会の視察本論については、
またご報告したいと思います。

※なお、明日以降は貯めてた話題をいくつか載せて、
その後、本題を取り上げます。



 

2009.10.28
こんばんは。

今日は先日、10月7日(水)に行った
岐阜県多治見市の「財務条例」の視察報告を行いたいと思います。

※今日、正式な報告書を議会事務局に提出し終えました。

==

この「多治見市健全な財政に関する条例」(以下、財務条例)は、
松本新市長のマニフェストに掲げられたものです。

マニフェストにはこのように書いてあります。

(3)「健全財政条例」で財政の健全性を維持する仕組みを作ります

財政状況の基準を作り、無理な支出を未然に防ぐ仕組み=「健全財政条例」を作ります。
企業の実績に左右されない強い財政基盤を作り、突然の「夕張化」を予防します。



これを受け、私は同趣旨の条例を和光市に制定することを視野に入れて、
視察に挑みました。

視察の結果、下記の点がポイントになると考えています。

====

① 必要性  多治見市は和光市と自治体的特徴が類似している

多治見市は近年、名古屋のベッドタウンとして発展を遂げています。
産業としての「焼物」が有名ですが、輸入物や安価品に押され、低下傾向にあります。

つまり、歳入基盤が脆弱であり、且つ個人市民税割合が高いという状況であり、
この点が、和光市の現状に類似している。

また通常経費の削減や多額な費用を必要とする計画事業(※多治見市の場合は
耐震補強工事を挙げていましたが、和光市では、さらにこれに
区画整理事業なども加わってきます。)
を多数抱えている点でも似ています。


その中で、和光市にとっても将来の計画的な財政運営のため、
この財務条例の制定の必要性は高いと考えました。



② 制定までの手順  市民参加が不可欠

視察の中で、「市民への周知」及び「認知度・理解度」の状況について質問を行った。

その回答は、講演会の実施や決算・予算のわかりやすい公表など、
財政全般のPRに努めてきているが、認知・理解となると難しい、というものでした。

今後、和光市で財務条例の制定へ動くのであれば、
市民への周知・理解の促進(=市民参加)は不可欠である、と考える。

(※市長からの提案・議会からの提案のいずれを問わず。)


なぜなら、この財務条例は、市長や市役所の財政運営を縛るだけでなく、
議会からの予算を伴う提案や市民からの要望も一定の制限が掛かる
ことになるからです。

簡単に言うと、「アレもやって」「コレもやって」は通用しなくなります。

しかし、その点を踏まえた上でも、和光市の今後の厳しい状況を考えると、
財政状況を市民と共有し、適切な事業の取捨選択をして、
市政運営をするための手段として、非常に有効である、感じました。


③ 時期  早期の制定が最も適当である

今年、平成21年度には、「事業仕分け」「大規模事業検証会議」が開かれています。

これらを通して、既存事業並びに計画事業の棚卸しと市民共有
図られる途中です。

となると、次に必要となるのが、「財政状況の市民との共有化」です。
そして、それを経た上で「財務条例の制定」が必要だと考えます。

また、この財務条例は、第4次総合振興計画の策定前に整え、
この条例の概念を第4次総合振興計画に反映させることが望ましい、と思います。

※また、先に示した市長マニフェストにも、
半年以内に取り掛かるという、早期実現の目標が示されています。


ただ、焦って、市民参加を省略することは許されませんし、
指標の設定など、やるべきことは多いので、
えいやっ!でやるのではなく、慎重さが必要だと思います。


④ 課題  議会が財務条例に対応できるか

この財務条例が制定されれば、市民の行政に対する見方や、
議会の在り方も大きく変わってくる、と思います。

そのためには、現在進行中の「議会基本条例」にも、
この条例の趣旨を反映
させて、リンクした形で進めるのが望ましい、と考えます。


また、仮に制定すれば、限られた財源の中で、

・何に優先順位を置くべきか、
・どれだけ安価な方法で事業の目的を達成できるか

という視点での議論を行う必要が出てきます。


この財務条例制定下で、有効な議論が出来る議会への転換が
求められるのだと思っています。


以上で、視察の報告を終わります。


なお、次回は、10月30日(金)に
議会改革で有名な 会津若松市 に若手地方議員の有志と
視察に行ってきます。

※ブログは、3日ほどお休みします。


戻ったらまた、ブログで視察報告を行います。










2009.10.27
こんにちは。

昨日の午前中は、「朝霞地区一部事務組合」の(=略して「一組」)
昨年度(=平成20年度)の決算審査の日でした。

一組は、朝霞・志木・新座・和光の4市が合同で

・消防
・し尿処理
・障がい者施設

の運営を行なっています。
その昨年度の実績や決算書をもとに審査します。


ただ、「決算書」といっても、以前このブログでは
和光市の決算書が「積み上げると数センチにもなる」という
話をしましたが、一組の決算書は、非常に薄いです。





しかし、やはりその規模は大きく、50億を超えます

結果としては、2時間半の審議の結果、
認定となりました

審議の全てはお話するのは大変ですが、
“それぞれの事業にいくら位、掛かっているか?”
是非知ってもらえれば、と思っています。


・消防・・・約44億5,900万円

・し尿処理・・・約1億円

・障がい者施設・・・約2億8,500万円


です。



それと、午後は3月議会後の「議会報告会」開催に向けた
議員研修を行いました。


今回のテーマは

・地域資源の活用
 (和光にある国の研究施設などのこと。司法研修所や理化学研究所など)

・公務員法と人事

でした。


2009.10.25
おはようございます。

昨日は「越戸川まつり」がありました。

その様子、今日は写真を使って
紹介させてください。

まずは、越戸川の場所から。

イメージとして持っていただきたいとのは
和光市と朝霞市の市境のあたりを流れているということです。

その後、新河岸川(荒川の手前を流れる川)に注ぎます。


かつては、自転車などが放り込まれる川でしたが、
住民の皆さまの清掃活動のおかげで、今は様々な魚の泳ぐ川となっています。


この写真をご覧ください。



越戸川に生息する魚です。
アユもいます。




その魚を水槽に移し、「水族館」として展示していました。

この水槽の魚を見た小さな子どもが
「あ、おしゃかなしゃん」と言ってた姿が本当に可愛かったです。


そして、「船遊び」



ゴムボートを浮かべ、子どもたちが乗り込んでいました。



そして、メインイベントと言ってもいいかもしれません。
「魚捕り」です。




網を持って、川の中、水草の陰などで
魚を探している様子です。

「ザリガニ捕った~」「こっちも魚いたよ~」といった
元気な声が聞こえました。

・・・ただ、ボランティアの方に伺うと、
昨日はやや魚が少なかったようです。



さて。

この越戸川は、県の進める「みずべ再生100プラン」に選ばれ、
護岸の鉄製の壁が取り除かれるなどの工事が行われます。

また、これまでの取り組みが評価され、先日、全国的な
(=準グランプリ!)も受賞しています。


この越戸川に、魚や、川で遊ぶ子供たちの姿が
さらに増えればと思っています。


2009.10.22
こんばんは。

まずは「駅立ち報告」から。

10月20日(火) 和光市駅北口 旅行代理店前 340枚
10月22日(木) 和光市駅北口 中央 300枚


を受け取っていただきました。ありがとうございます。


明日は、和光市駅での最後の箇所、
「立ち食いそば屋さん前」で行ないます。


さて。

今日は午後から、朝霞地区議長会議員研修会
新座市役所で行われました。


中央大学大学院教授の佐々木 信夫 氏 の講演です。

地方自治論などが専門で、今度、文庫本
『地方議員』を出版されたそうです。(要所要所でPRがありました。)

一番、印象に残ったフレーズは
「議員に求められる4つの役割」。

①決定者・・・自治体の最終的な意思決定機関
②提案者・・・条例や政策の提案
③監視者・・・行政のチェック機関
④教育者・・・住民との対話

とのこと。

①~③はもちろん、常に意識してます。


④については、例えば私が配っている「配るホームページ」も

市民の皆さんに市政を知ってもらう
そのために、
わかりやすく伝える

そういう意味では、この「教育者」としての役割を
私も務めさせてもらっているのかもしれません。


今、以前、NHKの「週刊こどもニュース」で“お父さん”として
キャスターを務めた、池上彰さん
「わかりやすく<伝える>技術」という本を読んで研究しています。

今後のブログやチラシに活かしていきます!

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