井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2010.11.30
こんにちは。

今回の臨時議会は、本当に
「議員とは?議員活動とは?議員報酬とは?」を
考える機会になりました。

議会改革の先進例の会津若松市では、
『議会制度検討委員会』をつくっています。

「適切な議員数とは?議員活動とはどこまでの範囲か?
そして、それらに支払われる議員報酬とはいくらが適正か?」

を市民と一緒に考える、画期的な取組があるのです。

いいですね、こういう取組み(^_^)


和光市には、そうした場がないので
「何を基準に判断していくか?」 
が大事になります。


私はそれは
昨日、御説明した「特別職報酬審議会」だと思っています。


 
今回の臨時議会は・・・私の経験不足を反省すると共に、
それでも “議論の場” に “議論の種を投じる”こと
意味もまた、再認識しました。



今回、松本市長が報酬審議会で出された
①月額1万円削減すべし  
②期末手当カットすべし


という2つの答申のうち、

②は議案に盛り込み、
①は盛り込ない、という条例を出してきました。

そこには、
「報酬の在り方は議会で決めたら?」という
市長の考え
があります。


全国では、こうした報酬の案件を議会(ないし議員)が提出している、
ということは多く、私もそれがあるべき姿と考えています。


議論は
「報酬審議会の答申通りに、
①の1万円削減を盛り込まなかったのか?」という点に
集中しました。

市長側の答えた理由は、主に3つ。

[1]  次回、市議選で定数が削減され、議会の総額が減る。

[2]  議会基本条例で「議会の報酬は議会で考える」旨が、
今まで以上に積極的に謳われている。

[3]  報酬審議会の結果が出てから、
議会として話し合う時間がなかったと聞いているから、

です。


私は、昨年の報酬審議会は傍聴したし、
今年の報酬審議会の議事録も全部読みました。

その結果、私は
市長の出した「月額報酬の1万円削減は見送る」というのではなく、
議員として、もう1歩踏み込むべき!
(=報酬審議会の結論に合わせ、1万円減額すべき)と考えていました。


その考えを実現するためには、
修正案の提案を求める動議を出す必要があるのです。

 
その動議に関する手筈は、事務局には
散々相談していました。

ただ、私自身、市長の答弁を聞いてから、
最終的に修正を行うかどうかの決断を出そう・・・と思っていました。

だから、
当日傍聴に来ていた方にはわかると思いますが、
議場でもギリギリのギリまで 「どうする?どうする?!」
本気で悩んでました。


悩みに悩んだ結果、

「議長!修正案の動議を提案したいと思います。」

と述べ、
うちの会派+αの賛同を得て、議会をいったん休憩しました。


 
長い時間、休憩していました。


その間、動議を求めた理由を
他の議員さんに説明して回りました。


反応はまちまちです。

「議会として、市民の声=報酬審議会の結果に合わせるべきだ」
という賛同をいただけたり、私もテンパってたので
ハッキリと覚えていないんですが、
「事前に相談がない!」という御意見もいただいたような気もします。


 
でも、ひとつ言えるのは、
問題意識を持っているのは
私たち会派だけではない・・・ということがわかりました。


市長や市職員が減らしていることが決まっている中で
議会だけが、(仮に総額で定数削減で減るとしても)
そのまま・・・ってワケには行きません。


ただし、今この場で結論を出すのではなく、
議会として向き合おう、という意見が多く上がりました。



それならば、
今後、共有の認識で、検討が進むのならば、
それが最良
だという考え、
今回は動議を取り下げました。

議論するために、修正案という検討材料を示し、
そこで、それについて議論すればいいのでは?とも思います。

それこそが、
議論する場=議場なのでは・・・? 、と。


その場で修正案の可決・・・ということには
なっていませんが、せめて
“議論の場” に “議論の種を投じる”ことには
なったと思います。

 
・・・とはいえ、
市長側も「議会での検討が進まないなら、
再度執行部側から議案を出す可能性もあるよ」
と答弁していたので、
のんびりじっくり審議ってワケにはいかな、と思います。
 

これから議会全体で、向き合っていきます。  
 
 




さて。

あとは、私自身が報酬についてどう思っているかを
今度、どこかのタイミングでお話したいと思います。





2010.11.29
こんにちは。

先週の金曜日に臨時議会がありました。

議題は、

・市議会議員
・市長
・副市長 ※今、いないけど。
・教育長
・市職員

の給与&期末手当を減額しよう、というものです。


人事院という機関が、民間の給与水準を調べ、
民間はもっと厳しいから下げろ・・・とか
民間は好調だし、公務員も上げていいですよ、という
「勧告」を行います。

それに伴う削減・・・というのがひとつ。


それとは、別に、和光市では
「特別職報酬審議会」(=以下、報酬審議会)といって、
報酬を定める条例を自ら提出する権限を持ってる
市長や議員については、自分勝手に報酬が設定したり
出来ないように、公募の市民や知識人で構成される
報酬審議会で、適切な議員報酬とはいくらか?を
審議してもらうのです。

市議会では、これまで、
その報酬審議会の結果を受けての「改正案」を市長が
出すのに合わせてきました。


さてさて、ここまでが前置きです。


明日、具体的な臨時議会での出来事を
綴りたいと思います。



~つづく~


 
2010.11.28
こんにちは。

昨日(11/27・土)は、午前中、ゆめあい和光まつりに
参加してきました。

ゆめあい和光まつりに行ってきました。

いろいろ作品展を見させていただいたり、
出店でも、チャレンジドの方々がつくった箸置き
ゆめあいパンを買いました。

それと、
二年前は行列で食べられなかった手打ちそばを
いただきました。




コシがあって美味しかったです。


そして、午後からは
志木市の40周年事業の一環という
志木市民会館パルシティで開催された
「がん対策や地域医療に関するフォーラム」
参加してきました。







詳しい内容はまた書きたいと思います。
(火曜日か水曜日くらいに。)

私が誤解していたり
知らなかった情報を得ることができました。

参加して良かった!と思える内容でした。



なお、金曜日に行われた「臨時議会」についての報告を
明日、行いたいと思います。




2010.11.24
こんにちは。

昨日は長文にお付き合いいただき、
ありがとうございました。

さて。

私が今回の「修正」で原案と
一番大きな変更点だと思っているのは、
「重点プランの指標を外した」という点です。


重大な判断でしたが、間違ってないと思っています。


(・・・すみません、今日も長いと思います(-_-;) )


基本構想には、全部で65個の施策があります。

その中から、

重点プラン1  「安全で暮らしやすいまちづくりプラン」
重点プラン2 「安心していきいきと暮らせるまちづくりプラン」

という、ふたつの切り口から、
“特に重要だと思う施策”を それぞれのプランごとに
4つ ないし 5つ選んでいます。


例えば、重点プラン1 の
「安全で暮らしやすいまちづくりプラン」では、

①駅北口土地区画整理事業を積極的に推進します。

②道路環境の整備を推進し、安全な歩行空間を確保します。

③自助・共助による防災体制を推進します。

④地球温暖化防止対策を推進します。

この4つが当てはまります。



ここまでは、誰も文句はありません。

 
但し、例えば、
「地球温暖化防止対策を推進します。」
進み具合を判断する指標は

太陽光発電買取契約件数(件)

で測る・・・ということになっていました。


実際に、個別政策のページでは、
上記の「太陽光発電買取契約件数(件)」の他、

・環境講座などの参加人数(人)
・温室効果ガス排出量(t-Co2)

などの指標を含めて、
「地球温暖化防止対策を推進」
が進んだかどうかを判断することになります。

しかし、原案の方法では、
そのうちの1つの指標を用いて重点プランが進んだかを
判断することになります。

そのため、本来、3つの指標は並行して取り組まなければならないのに、
それだけを注力する可能性も生まれます。

※力を注いでほしいのは、
「地球温暖化防止対策の推進」の全体であって、
「太陽光発電買取事業」だけってわけではありません。


より総合的に施策を推進していくため
今回、この単独の指標を用いて、重点プランの進捗を測るのは
ふさわしくない・・・ということで、
指標を削除 することになりました。



以上が、全8回に渡ってお伝えしてきた
「シリーズ 第4次基本構想 特別委員会」の内容です。

あとは、12月議会での
本会議場での正式な採決を待つのみ・・・となります。


毎回長い長い文章でしたが、このシリーズ、
今回で最終回にしたいと思います。
















2010.11.23
こんにちは。

今日のブログについては、
是非多くの方に読んでもらいたい・・・と想いつつ、
正直長いです(^_^;)


先日の「第4次基本構想」についての
市民説明会で私が担当した、
「総合振興計画の
前提・将来都市像・重点プランの説明」
の部分を
【第1部】=今日
【第2部】=明日
に分けて、私の原稿をもとに掲載します。

第1部の今日は「前提・将来都市像」について
お話します。


=========

皆さま、こんにちは。
特別委員会で副委員長を務めております、井上です。

私からは、主に全体会で審議した
「総合振興計画の前提・将来都市像・重点プランの説明」を
させていただきます。

まず、私たち議会が、
この基本構想にどのような視点で向き合ったか
その点をお話しします。

この計画は、
10年間の最高位の計画として位置付けられます。

そのため、ここに綴られる「将来都市像」が、
現状を踏まえ、市民がよりよい生活を送るためにふさわしいか?、
そして、そのために実行する
重点プランや各施策がふさわしいか?を審議してきました。

また、今の市民が、
そして10年後の市民が計画の達成度を見るときに
改めて読んでわかりやすい表現になっているか?、
という視点も大事にしました。

また、誤字・脱字・誤解を招く表現がないか?、
表現が統一されているか?、
数値の比較対象が明確であるか、といった視点も加えています。


それでは、
「総合振興計画策定の前提」についてお話します。

和光市の「位置」「特徴」「前計画の達成度」
「人口推計」「財政見通し」そして「今後の課題」を踏まえて、
審議をしてきました。



是非、皆様とも共有したく、
そして、審議も多く行った
「特徴」「人口推計」「財政見通し」について説明します。

 
和光市の特徴として、計画書の中には
大きく5つ上げています。

(1) 成長し続け、若い世代が多い 
(2) 自然環境が残されている交通の利便性に優れたコンパクトなまち
(3) 住宅都市としての性格が強く、単身世帯や人口移動が多い
(4) 市民の多くは、住みよく、これからも住み続けたいと感じている
(5) 財政力も高く、充実した行政活動を行ってきたが、悪化しつつある財政状況


この5点の中では、
もともと(3)には、「人口移動が多い」ということは
見出しとしては触れていなかったのですが、
私たち議会では、和光市の特徴として、
その点も重視すべき、ということで、加えました。

良い特徴はさらに伸ばす、
課題となり得る特徴は、
その解決を図るための施策となっているか?を
審議することになります。



次に・・・


昭和50年から平成21年までの
35年間の人口推移を見てみましょう。

昭和50年に約45,000人だった人口は、
平成21年で77,000人となりました。

だから次に考えるべきは
今後10年間の人口推計です。

平成32年には89,000人になると推計されています。
つまり、その人口を前提としたまちづくり・施策が必要、
というワケです。




続いて、「財政推計」を考えましょう。

「財政健全化判断比率」及び「資金不足比率」などの
数字上は健全財政を示しています。

(※但し、実際の財政は借金が増え、貯金が減っている…
という状況です。)


続いて、「将来都市像」についてです。

 
1つの会派から、
「みんなでつくる 水と緑 快適環境都市 わこう」とする
提案が出されました。

(その会派とは、うちの「新しい風」です。※詳しくはまた後日。)


主な提案理由は、

①「快適環境都市」は他市でも使われる将来都市像だが、
何らかの修飾する言葉(=例:「○○豊かな快適環境都市」のように)
が付いていないと、実に抽象的な言葉だ・・・という点、

また、
②和光市がこれまで継承してきた
水や緑をはじめとした自然環境をより前面に打ち出すべき…

という理由などでした。


審議の結果は、修正は行わず、現状の案で、となりました。

その主な意見は、
①快適環境都市には「自然環境」「住環境」両面を謳っており、
いち側面だけを切り取ると、その込めた趣旨が逆に伝わらない

また、
②審議会でも了解を得ているため、
その審議過程を重視するべき…と意見でした。



==============


以上、今日のところはここまで、です。


次回は、今回の最大の修正点
「重点プラン」について、お話します。




 

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