井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
新年が明けました!
さぁ、私も2011年、
気持ちを新たに活動したいと思っています。
さて。
紅白歌合戦にも出場していたAKB48。
その「Beginner」の歌詞を最近、自分に言い聞かせています。
Beginner=初心者。
私はそれを原点回帰とも捉えています。
私の政治の原点―
それは 阪神大震災での経験 です。
◆なぜ政治家を志したのか?
⇒政治は人の命と暮らしを守るためにある!と考えるから。
◆人の命を守ると言うならば、
警察官や消防、医師等を目指すことはしなかったのか?
⇒法律や制度を変える!それこそより多くの人の役に立つ。
◆なぜ、和光市で政治をしているのか?
⇒多くのまちへの引っ越しも経験している私が
「このまちで暮らし続けたい」と思ったのが和光市です。
そのまちに共に暮らす人の役に立ちたい。
これが「原点」です。
そう考えて、活動を始めてから
(政治活動期間を含め)、もう4年以上経ちました。
一番最初の名刺の裏面には、
私の“宣言”を綴りました。
「生涯“政治家”でいることを約束します。」という宣言です。
27歳という若い年齢で立候補した私が、
これからの長い年月、生涯を掛けて、
皆さまのために働く覚悟であることを、この言葉に込めました。
この言葉で“政治家”としたのは
「議員という立場に何が何でもしがみ付く」
という意味ではないからです。
会社を辞して立候補し、
今も兼業することなく議員活動に専念する私にとっては、
不安定であることは否めませんが、
議員でいること自体が目的となっては、
今のこの地方政治の改革など出来ない、と考えたからです。
次の、第2弾の名刺には
こう、書いてあります。
「和光を変えたい ただその思いで 語る動く走る!!」
です!
この言葉を実践できるようにしていきます!
この時の「原点」の想いを忘れず、
この時に誓った、より多くの人の命と暮らしを守るための
政治の道を進んでいきたいと思います。
2011年1月1日 井上 航
本日は、2010年の大晦日。
今年も今日で最後の1日です。
先日、TV番組に出演した女優の真矢みき さんが
自身のモットーを
「石の上にも三年 プラス1年」とお話しされていました。
この言葉、私にとっても、特別な意味を持つ言葉です。
今年は任期の最終年です。
その中で、
・第5回 マニフェスト大賞「優秀コミュニケーション賞」受賞
・若手政治家養成塾
・書籍、雑誌etcへの掲載
などのように、これまでの3年間の活動を
この1年間で、
評価 & 自身で振り返る & 後世に伝える、という
貴重な機会を与えていただきました。
また、議会でも
・議会基本条例
・第4次総合振興計画 基本構想
に積極的に関わることができました。
いずれ後世へと脈々と引き継がれていく和光市議会に、
こうしてカタチを残すことに大きく関われたのを嬉しく思います。
これらは、最初の3年間の活動の積み重ねがあって、
その上での、今年、巡ってきた出来事だと思います。
(※特に、議会での取組は議会全体が行なってきた
積み重ねの結果だと思います。)
さて。
標題に書いた、国民健康保険の件は、
傍聴を通して感じたことを書きたいと思います。
●市民への影響の大きさを測るのは、人数か?金額か?
影響が大きい国保では説明会をしなかったのか?」という
意見がありました。
この時の “影響が大きい” について
他の議員さんの意見を聞いて、少し考えさせられました。
人数で言えば、下水道利用者は市民の95%近くです。
一方で、国保の加入者は市民の約3分の1(=約30%)です。
だから、影響の大きさを「人数」で測れば、下水道の方が
大きくなります。
しかし、1人当たりの増加額(=「金額」)でみれば、
国保の件の方が影響が大きくなります。
私としては、どっちの物差しも大事であると思います。
だから、単純に比較して
「下水道より、国保の方が影響が大きいから
国保でも説明会をやるべき」という論法は
難しいでは・・・、と思います。
※もちろん、これは国保法で定める
国保運営協議会がキチンと開催されていることが前提です。
●議会で一度決まったことは覆らない。
確かにその通りです。
でも、今回のように、事実と議会側の解釈に
食い違いがあったような場合は考えさせられます。
なんとか委員会(※もしくは議会全体として)として、軌道修正を図る
ことをしていきたい、と思います。
●議会としては、「継続審査」とした理由の説明ができない。
今回の結論は予算編成にも影響の出る大きな結論でした。
でも、それが報告されるのは、最短で2月号の議会だより。
ホームページでも「採決結果」は出せても、
なぜ、継続としたか? そして、その詳しい理由までは出ません。
委員会の議事録が出るのはずっともっと先です・・・(-_-;)
議会は、伝える方法すら有していない、ということになります。
やはり、本会議だけでなく、委員会を含めた
ネット中継などの整備をする必要があると感じました。
●「子供にツケを回さない」、そのための決断とは。
組合保険加入者は毎年、医療費の推移などに合わせて
必要に応じて、値上げしています。
こうした現状がある中で、
国保加入者の保険税で足りない部分を、市民全体から集めた税金で
補てんし続けることは、
本来、別のこと=将来への投資にも使うことも可能な税金を
使っている、ことにもなります。
「子供にツケを回さない」という視点に立った時、
普通は、増税することをNGとするのですが、
今回のようなケースでは、保険税を見直さず、
一般会計からの繰り入れを継続して増加し続けることのほうが
逆に、「ツケを回す」ことに成りかねない・・・と考えています。
以上、今回の傍聴を通して思ったことを書きました。
これで、今年のブログはラストです。
今年1年間は、政治や議会や議員のあり方を
常に考えさせられながらの1年間でした。
石の上にも三年 プラス1年。
その「プラス1年」も残すところ、あと3ヶ月です。
これから先の3カ月間を常にクライマックス!で
走りぬけられるように自分自身に発破を掛け、
今年の記事を閉じさせていただきます。
2010年12月31日
和光市議会議員 井上 わたる
まる一週間、更新を休んでしまいました。。。(-_-;)
年末に向けて、仕切り直して
今日明日、しっかり書きこんでいきたいと思います。
今日の記事は
【チラシ28号+α】 国民健康保険を考える。です。
まず、今週月曜からチラシ28号を配り始めました。
今回のチラシの特徴は
マンガを導入したことです。
「政治をわかりやすく」への新たな挑戦です!
出来れば、小・中学生にも読んでもらいたいと
思っています。
マンガのページが終わると、
12月議会に関する議題の報告を行なっています。
ひとつは 「組織改正」,
もうひとつは 「国民健康保険の継続審議」についてです。
今日のブログ(Part1)では、
「継続審査」の結論が出たのちの
22日(水)に開催された
文教厚生委員会を傍聴したので、
私が傍聴してメモが出来た範囲での要点筆記を
お伝えしたいと思います。
==12月22日(水) 文教厚生委員会==
~議題:国民健康保険の見直しの「継続審査」について~
委員
以上のようなやりとりでした。
ひとつ、傍聴していて思ったのは
「値上げ後の影響は?」や
「広域化のスケジュールは?」などの質問がありましたが、
それは前回の12月議会の中の審議で
聞き終えているべきでは・・・と思いました。
また・・・
「(議案上程前に)事前の市民説明会をするように求めている」と解釈して、
それを理由に継続審査の決め手となったワケです。
でも、それはある種の誤解でした。
執行部から
今回それが誤解であったことが示されたにもかかわらず、
それについては、訂正も方向の修正なども
特に発言はありませんでした。
・・・そのままでいいのでしょうか?
もちろん、前回の12月議会の委員会の中で
市役所側から、そのあたりをキチンと説明されていれば
こうした事態にならなかったのかもしれないです。
でも、議会にも、そこを掘り下げて、趣旨を
確認する必要があったのではないかと思います。
だからこそ、今の、この状況はどこかで、
収拾を図る必要がある、と考えます。
そうでなければ、国保運営協議会の皆さま(=つまり「市民」)へ
説明がつかないのでは・・・と思うのです。
・・・結果としては、説明会を開いた後に
もう1度、委員会を開いて結論を出そう・・・ということです。
是非、この説明会を多くの方(=国保の方もそうでない方も。)に
出席していただければ、と思います。
「説明会」については、
をご覧ください。
~つづく~
今日は
今年もあと1週間を残すばかりになりました。
ここ数日で、次々と来年の予定を
手帳に書きくわえています。
もうそんな時期ですね(^_^)
今回、私は夏に手帳に食べるラー油をこぼして
ラー油臭くなったため、その時に
今年の夏から、来年の冬まで使える手帳にしました。
初めて使いましたがこういう年末年始の行事が多い時に、
これは非常に便利です。
さて。是非、皆さまの手帳にも
書き加えていただきたいイベントのご案内をひとつ。
~~~~~~~~~~~~~~~~
井上わたるの茶話会 を開催します!
2011年1月8日(土曜日)
午後1時30分~3時30分 (※最大延長3時45分)
本町地域センター 5階 会議室3
[定員] 20名
テーマは
① 12月議会 報告 & 3月議会にむけて
を予定しています。
私が一方的に話す場ではありません。
皆さまの様々なお話を伺えるのを
今回の12月議会の大きなテーマで
私が、今回最も深く取り組んだのが、
「組織改正」です。
その想いについては
「今年も組織改正を「車」に例えてみた。」
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/802/ を
ご覧ください。
委員会で、賛成多数で可決された「修正案」。
やはり委員会での結果は本会議に行っても同じです。
修正案・・・といっても、市役所側が提案した“原案”の内容を
ほとんど抜いた、ちょこっと改正のみ認める・・・というものです。
私は、昨年、組織改正案が否決された時も
今回の修正案に対する討論も、魂を込めて
討論の内容を書きました。
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/611/
2回もこうした討論をすることになるとは・・・(-_-;)
今回の私の主張・想い・抱く問題意識は、
これを読んでいただければ、伝わると思います。
============
◆11番(井上航議員)
議案 第75号、和光市部設置条例の一部を改正する条例を定めることについて、総務委員会での結果は「修正案可決」ですが、私はその報告に対して反対し、原案に賛成の立場で討論を致します。
『昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが明日をつくることよりも大きなリスクを伴う。』
これは、今年「もしドラ」でも話題になった経営学者ピーター・ドラッカーの著書『マネジメント』の中に出てくる言葉です。後ほど補足を行いますが、是非、頭に置いていただきたい言葉として、紹介させていただきます。
昨年の12月議会に組織改正の提案がなされましたが、議会から複数の指摘があり、実現しませんでした。その点を踏まえ、また、この1年間の新たな課題解決のために必要な改正を加えた議案として提案されたのが、今回の組織改正議案です。
改正のポイントはいくつかありますが、大きな論点は次の3点です。
①現在、総務部にある財政課を企画部に移し、「企画財政課」とする。
②学童保育クラブを管理する部署を教育委員会から、保健福祉部の「子ども福祉課」へ移す。
③市民環境部にある「スポーツ青少年課」を教育委員会へ戻す。
以上の3点です。
総務委員会では、執行部への質疑を経たのち、
①と②は認めない、しかし、全員の共通認識である③のスポーツ関連の部署の移動だけは認める・・・という修正案が提出されました。
私は委員会で、修正案に対して質疑を行いました。なぜそのような修正案にしたのか、修正が必要な理由を尋ねました。
修正理由は「効率的な事務運営を、執行部は改正の主な理由としているが、契約と検査の一本化、企画部門と財政部門の一体化による権限の集中などリスク回避に対する課題について再度、検討を要する」ということでした。
私は、このように修正案が出され、意見を交わすといった「議論の種」が撒かれることは非常に良いことだと感じました。
この12月議会の初日に可決した「議会基本条例」でも議員間討議を盛り込んでいるように、こうした議論を深めてより良い検討ができるからです。
ただ、私はその提案者との質疑を踏まえてなお、修正案には反対の結論に至っております。
先程、冒頭でも述べましたが
『昨日を守ること、すなわちイノベーションを行わないことのほうが明日をつくることよりも大きなリスクを伴う。』
この『マネジメント』は、企業組織について語られたものでありますが、その考えはあらゆる組織に通じるということは、皆さまもご承知のことだと思います。
執行部の提案の根底には、限られた財源・人的資源を有効に、ということがありました。これに対し修正案は「リスクを回避せよ」、というものであります。
修正理由で謳われたリスクを回避するという意見は、私ももちろん持ち合わせています。ただ、改正によって得られる、限られた財源・人的資源を有効活用できること、行政評価、計画、予算の統一的な流れを生む更なるPDCAサイクルの確立などのメリットや、保育クラブが子ども福祉課への移行することについても、保護者の方からは保育園から学童保育クラブへ移る際、子ども福祉課が引き続いて担当することで、子供の状況や親の就業について継続性を持ってもらえるという声も伺っており、こうした現在の組織体制で抱えている解決すべき課題がリスクを上回る…だからこそ、改正を行うべき、と考えます。
また、この議案が提出されるまで、5月から全職員の声も取り入れる過程を踏み、構築されてきたものであることも尊重したい、と思います。
私は昨年から組織を「車」に例えて考えてきました。
今回の議論は、より効果的で出力の良い組織にしようという「チューニング」を行うべきか…という議論だった、と思います。
修正案は「そのチューニングは危険だ、やめておけ!」、という考え方です。実際には、この企画と財政の同部署という「チューニング」は他市でも実施されています。埼玉県の38市で見ると、24市が今回の提案と同じ体制、また同一としている自治体も4市。つまり、7割近い自治体組織が、この体制で走っていることになります。
もちろん、他がやっているから安全、という気はありません。ただ、私は、和光市の置かれている厳しい状況を乗り切るには、必要な組織改正だという意識を持っているのです。
もちろん、チューニングを施した後、委員の中から心配する声があがったように暴走しすぎないように、議会や市民が都度、監視し、キチンとブレーキを踏むことが大事だと思っています。
また、「限られた人材」という考えの中には、和光市の職員には、現在多くの長期欠席者がいることも踏まえなければなりません。現在、自身の仕事を越えてカバーしている職員がいます。委員会での「限られた人数でのやっている今のそうした現状どうとらえていらっしゃるんでしょうか。」という質疑について、提案者からは「あとは運用でいかようにでも乗り切れるはずだと考えています。」と示されました。
議会でもこの件については深刻に捉えています。それを補い、整える意味での組織改正でもあったはずだ、と私は思っています。
それに対し、「出来ない話ではない」という言葉を、私は口にすることはできませんでした。
限られた財源・人的資源を有効にする、と言いましたが、私はそれに加え「限られた時間」という視点が大事である、と考えます。この後、審議される国民健康保険条例の改正も同じです。
(修正理由に記載されているように)再度検討と、悠長なことを言っていられる状況ではない、私は考えます。和光市の財政は、昨年にも増してひっ迫しています。
和光市の最大の解決すべき課題は厳しい財政への対応です。それに対し、道筋をたてる組織改正の必要性を再度訴えて、議案 第75号、和光市部設置条例の一部を改正する条例についての討論とさせていただきます。
以上