井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
先日、「議会改革はここまで来ました」
というタイトルでブログを書きました。
http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/832/
その続き、Part 2です。
まず
・議会の映像のDVD貸し出し
⇒インターネット中継については、
私ども推進派の声を受け、議会(事務局)としても
予算化に向けて申請しましたが、事業採択されず
見送りとなりました。
代わりの一歩として、DVDの貸し出しです。
議会事務局と図書館で貸し出しを行います。
概ね、議会終了後、2週間くらいで
貸し出しがスタートするようです。
ただ、公式記録はあくまでも議事録なので
あしからず。
貸し出し状況は、市議会HPで
確認できるようにしてくれるそうです。
・委員会でPCの利用を試験的に行う。
あくまで試験的に、です。
ペーパレス化やIT促進の一環として行います。
今、市役所から予算の審査に
参考資料として、「積算根拠」を記した
資料が提供されるのですが、ゆうに数百枚を超えます。
これを、PDFデータで
CDーRで受け取ることが出来るので、
それをノートPCに落として、
それを閲覧する・・・というのが、メインの
使い方になると思います。
※そのため、インターネット接続は認めず。
PDFなら「検索機能」があるので
単語を入力すれば、探しているページに
一発で探してくれるので、委員会でも効果を
発揮してくれそうです。
私もまずは試してみようと思います。
さて、それでは、続きはまた明日。
今日は新しい和光市の取り組みについて
ご報告します。
私が以前、一般質問で次のようなテーマを
取り上げました。
「一般質問で取り上げたテーマの進捗の可視化
(平成22年3月議会)」
これは、
一般質問を行った後の検討結果や経過が提案した議員にも見えない。
新座市で事例がある「経過報告」を議会に対して行うこと
を提案しました。
その後、市役所がこの提案をもとに、
進捗のあったテーマについては、
次回議会の前までに報告されるようになりました。
これは、私の一般質問の成果のうちのひとつであり、
和光市がより開かれた市役所になっている証だと思います。
☆その他の一般質問の成果については、
http://inouewataru.com/evaluation.html
をご覧ください。
さて。
ここまでは、前振りです。
今日、ご報告したいのは
この「一般質問のその後、どうなった?」と同じく
市民が出して、議会が可決した
「請願」や「陳情」のその後、どうなった? についてです。
今度、これらについても
その後の市の対応(=途中経過である場合も含む)が
報告されるようになりました。
このような用紙で、市役所から議会あてに
報告があります。
今回は
「和光市駅から光が丘駅および西高島平駅に通じる
バスの運行を求める請願」
に対して、
「過去に採算性の問題から難しいという回答があったが、
請願を受けて、改めて市長が各バス会社に要望の趣旨を
説明するとともに、要望してまいります。」
との回答(一部を抜粋)がありました。
そして、
「防犯街路灯設置に関する陳情」
に対しては、
「敷地の樹木の成長で
街路灯の証明が妨げられる箇所があることから
照明の確保に努めてまいります。」
との回答(一部抜粋)がありました。
こうした取組は非常に良いと思います。
この文書は、議会や陳情者や請願者の当事者だけでなく、
広く公開されるといいのでは、と思います。
議会で可決されると市役所が対応・検討
(※全てが請願・陳情の内容通りに実現するワケではありません)
してくれる、という信頼に繋がります。
また、
「議会に請願・陳情を挙げることって
とても意味があることなんだ」、と
市民の皆さまにわかってもらえるからです。
もちろん、議会で採択されなければ
市役所も動かないでしょうから、
議会も市民も今まで以上に、
議会の審議に注目すると思います。
その意味では、この取り組みは
議会改革でもあると思います。
和光市役所の駐車場で、タヌキを発見しました!!
写真を撮ろうと待ち構えていたけど、出てこず。
ところが、ふと目を離した時に、
スッと出てきて佇んでました。
(もう撮るのはやめました。)
ちょっと痩せてて、一瞬キツネっぽいタヌキでした。
今日は、和光市議会がこの4年間に
進めてきた「議会改革」について、
お話ししたいと思います。
まず、目に見える形で実現したのが
「議会基本条例の制定」です。
先日の12月議会で制定されました。
平成23年1月1日施行なので、
既にその条文に基づいて、議会が行動することが
義務付けられています。
だから、ひょっとしたら
次の3月議会からは、
議員が、一般質問で説明不足の表現をしたりすると
「すみません、それはどういう意味ですか?」と
市長や部長さんから逆に質問される・・・なんてことも
あるかもしれません。 (=質問の趣旨確認が出来る。)
詳しい条文は
よかったら、次のURLをご覧ください。
これは、私のHP(=先日、大幅リニューアル!)の
「“井上”基本条例」というコーナーです。
和光市の議会基本条例に謳われていることについて、
井上はこの4年間、どう行動してきたか?を綴ったものです。
http://inouewataru.com/ordinance.html
その他、
・議会報告会の実施
・議会主催の「子ども議会」
も新しい取り組みでした。
・定数を22人から18人に削減
もそうです。
そして、
・議員報酬の「月額1万円」削減
も、先日の全員協議会で
その方針で進めることが決まりました。
その他にもあります。
まだ初耳の方も多いと思いますが
次のような取組も進んでいます。
・議会だよりや市議会ホームページで
議案の賛否を個人名で掲載する。
⇒今は「会派単位」で公表。
そのため、今だと、もし、会派内で意見が分かれると「△」と表示され、
その会派の中で、誰が賛成で、誰が反対だったのかわからない。
※但し、紙面のスペースの調整等の課題はあります。
でも、その方向で進んでいる・・・ということは
間違いありません。
・議会の映像のDVD貸し出し
⇒私としては、本当はインターネット中継をしたいんです。
でも、整備等の費用面などで実現していません。
代わりに、(即日発行…というワケにはいきませんが)
議場の映像をDVDにして、貸し出す取組を始める予定です。
・質問席の設置(※試行)
⇒今、和光市議会の議場は3段になっています。
しかし、3段目の議員の姿が傍聴席からは
よいしょ・・・と乗り出さないと見ることができません。
また、専用の質問席を設けることで
議員 vs 執行部の緊張感も高まります。
質問席といっても、
専門の席を新たに増設するのではなく、今の座席を
少し移動して、設置します。
3月議会に試しに導入して、
運用がうまく行きそうだったら、来年度からも
導入する・・・ということです。
私は、後半の2年間、
議会改革に取り組む議運(=議会運営委員会)のメンバーでした。
議会改革は、議会の意見を一致させながら
進めてきたので、誰がやった、というものではありません。
(※と言いつつ、正副議長や議運の正副委員長の
苦労は並々ならぬものだったと思っています。)
この間、視察や調査にも積極的に取り組めた、と
思っています。
その経験は、とても貴重で替えがたいものでした。
さて。
最後に。
あくまで、議会のための改革、ではなく
市民のための議会改革でなければなりません。
各種の取組の運用は、これからです。
「理念」と「実際」が掛け離れることのないように
政治・議会に、市民の皆様に今まで以上に
厳しい目を向けていただければ、と思います。
本日は「建国記念日」です。
政治家としての活動機会を得て、
この4年間を過ごさせていただいています。
市議である以上、議会での発言や質問は
極力、市政の枠に留まるように努めてきました。
※例えば、たまに市長に「国防についてどう思う?」という質問が
市議会で出ることもあります。
ただ、一方で、補助金の多寡で市の事業が進んだり進まなかったり、
子ども手当の地方負担の是非の問題など
地方政治と国政が切っても切り離せないものであることも
改めて痛感させられました。
さて。
そんな中で、
「日本はどういう国であるべきか?」
「どういう国を目指すべきか?」
が、今の政府からは感じられない、と多くの国民が
思っています。
私も同様に感じています。
その「どういう国を目指すか?」を「国是」とするなら、
私自身は、次のように考えています。
それは、
人類の存続に貢献する国でありたい
です。
・・・といっても、これは
とある方の言葉です。
それは、昨年の和光市40周年特別講演で
理化学研究所の
ノーベル賞受賞者 野依教授がおっしゃった言葉です。
日本の特徴である
・科学技術
・化学
・医療
これらをもっと伸ばして、日本人だけでなく、
世界、ひいては人類を存続に役に立つ、
そんな国を目指してほしい、という言葉でした。
地球温暖化や環境破壊を
科学技術の進歩で救うことができるかもしれません。
がんや、未知の病も
新薬の開発で救うことができるかもしれません。
新たな技術は経済を活性化させて
国に活力をもたらすかもしれません。
それを、日本国だけでなく
全人類に向けて発信・提供できたならば、
それは外交上でも
日本という国の位置も変わってくると思います。
私は政治家として、
この日本をその姿に変えていきたいと思っています。
そして。
それを、理化学研究所のある和光市から
発信できたら、と思っています。