井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
昨日のブログ(http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/951/)で
ご報告した通り、今後の埼玉県議会において
「請願の討論を原則として行わない。
「但し、議運で必要と認められた場合にはその限りではない」
という変更が、議会運営委員会で可決されました。
これについて、私の考えを綴りたいと思います。
ただ、その前に
「請願とは?」
「討論とは?」を
綴りたいと思います。
それには、私がかつて所属していた
和光市議会 での運用との比較や
「陳情」との比較を交えながらお話ししたいと思います。
市民・県民の方が、「議会に自分の声を届けたい!」と
思ったとき、2つの方法があります。
それが「請願」と「陳情」です。
この2つの違いはなんでしょう?
それは、
「紹介議員」がいれば、“請願”
いなければ、“陳情”です。
それでは、
まず先に、和光市議会の運用を見てみましょう。
和光市議会の場合、実は大きな差はありません。
なぜなら、陳情も請願も共に
審査・審議を行うからです。
使い分け方としては、
市民自らが議会(=委員会)にて意見を言いたい場合は陳情、
議員に託す場合は請願、となると思います。
和光市議会での陳情は、個人の場合もありますが、
多くの場合、「○○を改善してほしい」という要望を
署名活動を行ったうえで、陳情として提出されることが
4年間では多かったと思います。
この時、
例えば、学校建設を求める陳情であれば、
呼びかけ人が代表者として、
担当委員会となる、文教厚生委員会に出席して
委員(=議員)からの、陳情の趣旨や現状などの質問に答えます。
委員(=議員)は、そのやり取りを通して
その陳情を議会として採択するかどうかを決めます。
一方、請願の場合はこの代表者はいません。
代わりに、その声を議員が代弁します。
自分の所属している委員会で扱う請願の
紹介議員にはなれない仕組みでした。
なので、先ほどの学校建設の事例を
請願として声を届けよう、という場合は
もうひとつの委員会、総務環境委員会の委員ならば
紹介議員になれるので、市民がその中から紹介議員になってもいいよ、という
議員を探して、その議員が、市民の代わりに文
教厚生委員会の場に呼ばれます。
そこで、文教委員から質問を受けるのです。
だから、紹介議員になる・・・ということは
ものすごく重要な責任があります。
「この声、願いを議会に届けてほしい」という市
民の想いを背負って、
厳しい他の議員のありとあらゆる質問に
答えなければなりません。
私も市議会議員時
二度、紹介議員になったことがありますが、
関連する資料を読み込み、頭に叩き込んでいきました。
当日の質疑でも想定外の質問が
沢山出ましたが、託された以上、質疑は一人で行います。
その当事者の方に確認することもできません。
もし、不十分な答弁をすれば
その請願は不採択となってしまいます。
それだけ、重い責任が
請願には、そして、紹介議員にはありました。
では、埼玉県議会ではどうでしょうか?
陳情と請願は大きな差があります。
まず、陳情は県民なら誰でも提出できます。
・・・できますが、委員会や本会議場で審議はされません。
「陳情文書表」という冊子になって配られるだけ、です。
議事録上も「お手元に配布しておきましたから」と
残るだけです。
一方、請願の場合は、紹介議員がいる、ということで
審議の対象になります。
・・・なりますが、和光市議会との最大の違いは
紹介議員として、所管する委員会の質問には立たない、ことです。
つまり、紹介議員がひとりでもいれば
請願として、議題に上り、
所管する委員会で審議されます。
しかし、紹介議員として
他の委員の質問の矢面に立つことはなく、
その委員会に所属している委員は
それぞれ意見を述べて、採択か不採択かを表明して終わり、です。
和光市議会の場合は、委員会において
討論することも可能でした。
(※但し、委員会で討論した場合、同じ人が同じ内容の
討論をもう一度、最終日の本会議場で行うことは出来ませんでした。)
県議会の場合は、
あくまで「意見を言う」ということであって
委員会での発言は、討論とは違うようです。
だからこそ、本会議での
討論には重みがある、ということにもなると思います。
さて。。。
今朝(=9/30)の新聞にも
今回の「請願への討論の原則中止」は各紙で
取り上げられていました。
私は元々ある
こうした背景を踏まえて今回の件は考えるべきだと思っていますし、
その視点に立った時、やはり討論は行われるべきだと思います。
その想いの部分は、次回へ。
(随分長くなってしまったため。
あと、そろそろ県議会へ出発しなくては。。。)
3部作となってしまいましたが、最後までご覧ください。
今日は県議会は
一般質問の初日です。
明日は、私の所属する会派「刷新の会」の
菅原ふみひと議員が質問を行います。
会派の新人の中ではトップバッター。
ここ数日(・・数週間と言ってもいいかも)の
準備に追われる様子をずっと見てきました。
明日は是非、頑張ってください!
ここからインターネット中継もご覧いただけます。
http://dvlsv.skipcity.jp/saitamaken/2.html
さて。
今日はもうひとつ大きな動きがありました。
それは、
「請願の討論を原則として行わない。
「但し、議運で必要と認められた場合にはその限りではない」
という変更が、議会運営委員会で可決されました。
今朝の新聞でも掲載されていました。
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20110929ddlk11010270000c.html
ここにも載っているように、
私たち会派「刷新の会」では、前回の議運でこの方針に反対を表明し、
本日の議運でも反対しました。
そもそも「請願ってなに?」「討論って?」という方も
いると思います。
そこで、明日はその点を補いつつ、
私がこの「請願の討論は行うべき」と考える理由を
綴りたいと思います。
~つづく~
今日は市内を中心とした
県土・道路関係の調査と実態把握を行いました。
朝霞県土整備事務所の職員の方にも
協力をいただきました。ありがとうございます。
旧川越街道、白子川、オリンピック道路、
新河岸川、254バイパス、越戸川・・・
これらは全て県が深く関わっています。
今、進行中の工事や
今後計画されている箇所を見て、
さらに必要な箇所があれば、来年以降に
声を上げていきたいと思っています。
私が見て回るだけでは気づけない問題も
あると思います。
是非、皆様が生活の中で
お気づきのことがあれば、ご連絡ください。
http://inouewataru.com/inq.html
さて。
明日から県議会では、一般質問が
始まります。
市議会と違って、通告書(=どんな質問を行うかの一覧)は
当日、議場に行ったときに配られます。
(※市議会では、開会前の議運が終われば
配られていました。)
なので、どんな質問が出るのか、
まだわかりませんが(埼玉新聞の朝刊には掲載されます。)
15名の一般質問を
しっかり聞きたいと思います。
また、私が今回の「福祉保健医療常任委員会」で
審議する議案は、“補正予算” がメインです。
中身は、
○保育園建設・増改築を進めるための安心こども基金
○被災した社会福祉施設等への復旧費用の助成
です。
いずれも、大切な事業ですし、
今回の予算措置から読み取れる課題があれば
それについても考えていきたいと思います。
それでは、明日から5日間、
一般質問が始まります!
ここからインターネット中継もご覧いただけます。
http://dvlsv.skipcity.jp/saitamaken/2.html
9月22日(木)に開会した埼玉県議会は
その後、連休を経て、今日から水曜日までは
「議案調査日」です。
私も自分の所属している委員会の案件を
まずは調査・準備をして、
その他の委員会についても疑問点の書き出しなどを
しておくつもりです。
市議会時代は、一般質問よりも委員会審議が先だったので
本当に準備が慌ただしかったですが、
県議会では、先に一般質問があるので
その分、じっくり議案を読み解く時間があります。
明日は、私が委員会で審議する
主な議案を紹介します。
こんにちは。
台風が接近しており、市内・県内の状況に
気を張りながら、
明日から始まる「9月議会」の準備をしています。
9月議会は明日、22日(木)から
10月14日までの予定です。
詳しくはコチラ。
http://www.pref.saitama.lg.jp/page/gikai-gaiyou-h2309-1.html
今回も私の一般質問はありませんので
委員会やその他の機会を活かし、
県政への提言を行っていきます。
さて、今日は
インターン最終日(=9月18日・日曜)に行なった
「政策発表会」についてお話し、
インターンに関するブログを
これで完結としたいと思います。
県議会の同じ会派の菅原文仁 議員のもとにも
ドットジェイピーからインターン生が来ていました。
この2か月間も、県庁見学や
県内視察を共に行うこともありました。
で、「それなら最後に一緒に政策発表会をしよう!」と
なって実施したのが、この政策発表会です。
概要はこちら。
<テーマ>
「埼玉県での暮らしが良くなるための政策提案」
・分野は問わず。
・インターン期間中の経験、学びが活かされていると尚可。
<発表時間>
1人15分(内訳:発表10分間、質疑応答5分間)
<発表順>
くじ引きにより決定
<発表項目>
現状分析→提案内容→効果 、及び想定される予算
<資料>
パワーポイント 5枚以上(タイトル含む)※10枚以内。
<採点基準(目安)>
・プレゼン力(わかりやすさ、資料の見やすさetc)
・政策内容 (実現性、独自性〈既に実施事例はないか〉etc)
<採点方法>
・議員&ゲスト審査員
⇒プレゼン力=10点、政策内容=10点 合計20点満点/1人
・学生
⇒プレゼン力= 5点、政策内容= 5点 合計10点満点/1人
※学生は自己採点はせず、他の学生のみ評価。
こんな感じです。
ゲスト2名を呼んで行ったため、全体で120点満点になりました。
ゲスト審査員には、
同じく県議会「刷新の会」の中屋敷慎一議員、
そして、戸田市議会議員の酒井郁郎議員 に務めていただきました。
関川くんが「自殺対策」について
川田くんは「道路管理」について 発表しました。
限られた時間の中で本当によくやってくれたと思います。
但し、結果としては2人にとっては
採点結果については、悔しさも残ったと思います。
彼らの感想をここで紹介します。
=川田くん=
合同政策発表会では、
・自分が伝えたかった、政策の狙いを聞き手側に
伝えきれなかったこと。
・10分という時間を有効に使いきれなかったこと。
・予算も含め、全体的に深く考えとおすことができなかったこと。
・質疑応答であたふたしまったこと など
全体的に反省すべき点ばかりでした。
でも、この満足できなかったという悔しさは
忘れることなく、今後の糧にしていきたいです。
そして、
=関川くん=
今日は菅原県議会議員とそのインターン達とともに
プレゼンを行った。
「埼玉県での暮らしをより良くするために」というテーマで、
私は自殺者問題を取り扱った。
反省点が多く完璧とは程遠いものであったが、
今までの活動を生かせた自分では
納得のいくものだったと思う。
これから生きて行く上でこの経験は
確実によいものになったと自信を持って言える。
井上議員を始め、ともに活動を行った川田くん、
お世話になった方々、今までありがとうございました。
悔しい思いも充実した想いも
それぞれ大事な経験だと思います。
私が彼らにインターンを通して
一番伝えたかったこと、それは私のモットーでもある
「人生、これ経験」 ってことです。
それは確実に伝わったようで
ホッとしています。
これからも、頑張って!
そして、また井上事務所を訪れてください。
それでは。
私も気分一新して
明日からの9月議会に集中して臨みたいと思います。