井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
それでは、
「下水処理場の汚泥の取り扱いについて ~概要~」
の続きです。
まず、荒川右岸流域下水道、
「新河岸川水循環センター」が どこにあるのか?
からお話しします。
住所で言えば、「和光市新倉6-1-1」
・・・これだけでは、ピンとこない方が多いと思います。
言い換えると、
外環道路「和光北インター入口」近くにある
蓋掛けされている部分です。
戸田方面に向かって走った時に
左側に見えてくる広大な施設です。
5月13日に採取した汚泥を調査した結果、
<汚 泥>の結果:
放射性ヨウ素 不検出
放射性セシウム 238 ※措置を要する値10万(単位:Bq/kg)
<焼却灰>の結果:
放射性ヨウ素 不検出
放射性セシウム 5,700 ※ 措置を要する値10万(単位:Bq/kg)
という値が出ました。
焼却灰のほうが濃度が高いのは
燃やして水分が抜けるため、濃縮されるからです。
さて。
ここまでの話から、上記に記したように、
「措置を要する値10万(単位:Bq/kg)」には
到達していない、ということで
その点においては安心をしていただけるかと思います。
ただ、一方で、前のブログの「~概要~」で記した
汚泥(=焼却灰)を持ち出せない、というのは
この新河岸川水循環センターでも同じように発生しています。
飛散しないようにしっかりシートを重ねて被せて
施設の敷地内で保管している状況です。
和光の新河岸川水循環センターの場合は
近隣には民家はなく、
近くを通る場合もほとんどが自動車利用であることは
不幸中の幸いかもしれません。
ただ、自転車やランニングで
近くにある幸魂大橋を利用する人などもいらっしゃいます。
今の県の広報体制や、マスコミによる取り上げの少なさを受けて
「もっと広く認識される必要がある」と思い、
改めてお知らせしている次第です。
改めて申し上げますが、この水循環センターは県の施設です。
県も、「水汚泥等の放射性物質の測定結果」としてHPに
コーナーを設け、情報を公開はしています。
http://www.pref.saitama.lg.jp/site/mottogesuido/gesuiodei-housyaseibussitu-sokuteikekka-1.html#shingashi
ただし、数値の報告はありますが
汚泥の取り扱いの現状など、より現状に即した内容も
綴っていく必要があるのだと思います。
ただ、セメント会社が
「焼却灰の受け入れは行わない!」としている現状では、
この焼却灰を「施設で保管」せざるを得ない状況です。
その点も含め、市民の皆さまに
今の状況をご理解いただければと思います。
私も、所属する会派「刷新の会」のメンバーと
この下水処理場の汚泥の対応についても、
先日、県へ要望を出しました。
次のブログで、その件を触れて
今回の記事を閉じたいと思います。
~つづく~