井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2011.01.23
こんにちは。
続いて、国保見直しについてお話します。
明日の1月24日(月曜日)に「臨時議会」が行われます。
議題は「国保税の料金改定は、是か非か?」です。
12月議会で市民説明が足りない=説明会をすべし、
として“継続審査”となった議案です。
継続審査になった理由は、
“市民への説明が足りない”ことでした。
その解決策として、文教委員会が多数決で出した結論は
「説明会を開くこと」です。
これは12(水)~14(金)まで実施され、
この委員会の提案はクリアしたことになります。
先に申し上げますが、
私は総務委員会の所属なので、傍聴をしてきました。
ここからは委員会を傍聴して考えたことです。
まず、説明会の参加者数を振り返ってみましょう。
(※おおよそ1会場20名程度。そのうち約3分の1は議員)、
市民の関心の高いかどうかの分析は、
説明会開催後の最終委員会では触れられることはありませんでした。
※私も参加しましたが、その場で出た市民の声は
議会も市役所も重く受け止めなけらばならない、という
切実なご意見が多くありました。
全体的に、委員会の議論の方向は
「(国保税値上げをする前に)
市役所よ、まだ頑張れるだろ!」
という意見が中心だったように思います。
例えば、
①医療費の実態分析をしたら、
予防医療に力を入れてもっと医療費下げれるのでは?
②(市役所は)医療費の伸びを前提に値上げというが、
医療費が上がる理由の解明が足りないのでは?
それは、あまりにも増えすぎた一般会計から
国保会計への繰入を抑制する・・・という視点です。
「国民健康保険特別会計をどうする?」、
「その保険税をどうする?」というところにだけに
議論を留めることができない・・・ということです。
一般会計にも大きな影響があるのです。
料金改定により、
3億円分を一般会計からの繰入に頼らないで済む・・・
と市役所は算出していました。
しかし、仮に今回の委員会の決定通りに
本会議でも「否決」になれば、
その3億円を “別の手法” に頼らなければなりません。
別の方法とは何か?
国保基金の取り崩しや予備費の活用などありますが・・・
やはり一般会計からの繰入です。
今回の議案の賛否は、ひいては、一般会計で行う事業を
3億円分削ることも覚悟をした決断・・・となると思います。
どっちが大事でどっちは大事じゃない、なんてことはありません。
どれも大切です。
ただ、厳しい財政の中では、優先度だったり、
公平性の上からの判断が迫られるのだと思います。
ちなみに。
「3億円分どれを削る?」というのは
正しい表現ではないかもしれません。
やろうと思えば、事業を削らず、
3億円借金すれば、3億円分の事業を削らずに済みます。
だけど、こんな極端なことにはならないと思いますし、
それを議会が認めることがあってはならないと思います。
また、「3億円分、どの事業を削るか?」を考えるのは、
議会ではなく市役所の役割です。(=予算編成権は首長にある。)
既に、「実施計画」という
来年度行う事業の大枠が示されているので、
仮に否決されれば、そこから事業を削る作業が始まります。
その過程を経て示された予算の審議を
今度は議会が行うことになります。
最初に述べた
「市役所よ、まだ出来ることがあるだろう」の意見は
的を射た意見であるとは思います。
でも、例えば、委員会で出た
「実態調査⇒予防医療の推進⇒医療費の抑制」を
まず行なってから・・・
といっても、来年度でいきなり成果が出る・・・というワケには
いかないのが現実だと思います。
それに対して、国保会計の限界は
目の前で起きています。
目の前に現実に起きてる国保運営の現状
(=今まで他市のように一定期間ごとの
料金改定を行ってこなかった影響も大きい)
の打開に向き合う必要性と責任が
今を生きる議員にあるのではないか、と思います。
明日、結果が出ます。
臨時議会は、朝9時~です。
傍聴にも是非お越しください。
続いて、国保見直しについてお話します。
明日の1月24日(月曜日)に「臨時議会」が行われます。
議題は「国保税の料金改定は、是か非か?」です。
12月議会で市民説明が足りない=説明会をすべし、
として“継続審査”となった議案です。
継続審査になった理由は、
“市民への説明が足りない”ことでした。
その解決策として、文教委員会が多数決で出した結論は
「説明会を開くこと」です。
これは12(水)~14(金)まで実施され、
この委員会の提案はクリアしたことになります。
先に申し上げますが、
私は総務委員会の所属なので、傍聴をしてきました。
ここからは委員会を傍聴して考えたことです。
まず、説明会の参加者数を振り返ってみましょう。
(※おおよそ1会場20名程度。そのうち約3分の1は議員)、
市民の関心の高いかどうかの分析は、
説明会開催後の最終委員会では触れられることはありませんでした。
※私も参加しましたが、その場で出た市民の声は
議会も市役所も重く受け止めなけらばならない、という
切実なご意見が多くありました。
全体的に、委員会の議論の方向は
「(国保税値上げをする前に)
市役所よ、まだ頑張れるだろ!」
という意見が中心だったように思います。
例えば、
①医療費の実態分析をしたら、
予防医療に力を入れてもっと医療費下げれるのでは?
②(市役所は)医療費の伸びを前提に値上げというが、
医療費が上がる理由の解明が足りないのでは?
③値上げして確保される金額と滞納金の総額がほぼ同じ。
滞納対策に力を入れて、滞納を失くしてからじゃないといけないのでは?
などの意見が多かったです。
審議の後、採決の結果、
(賛成理由、反対理由の主張がなかったので、正式な理由はわからないが)
値上げやむなし3票、
値上げ反対3票 で同数となりました。
3票vs3票で同数となったため、
委員長採決で値上げ反対=否決、となりました。
それぞれが賛成した理由、反対した理由が
明日の臨時議会で述べられると思います。
そこには、それぞれの議員が
何に重きを置いて判断したかが語られることでしょう。
ただ、忘れてはいけないことがあります。滞納対策に力を入れて、滞納を失くしてからじゃないといけないのでは?
などの意見が多かったです。
審議の後、採決の結果、
(賛成理由、反対理由の主張がなかったので、正式な理由はわからないが)
値上げやむなし3票、
値上げ反対3票 で同数となりました。
3票vs3票で同数となったため、
委員長採決で値上げ反対=否決、となりました。
それぞれが賛成した理由、反対した理由が
明日の臨時議会で述べられると思います。
そこには、それぞれの議員が
何に重きを置いて判断したかが語られることでしょう。
それは、あまりにも増えすぎた一般会計から
国保会計への繰入を抑制する・・・という視点です。
「国民健康保険特別会計をどうする?」、
「その保険税をどうする?」というところにだけに
議論を留めることができない・・・ということです。
一般会計にも大きな影響があるのです。
料金改定により、
3億円分を一般会計からの繰入に頼らないで済む・・・
と市役所は算出していました。
しかし、仮に今回の委員会の決定通りに
本会議でも「否決」になれば、
その3億円を “別の手法” に頼らなければなりません。
別の方法とは何か?
国保基金の取り崩しや予備費の活用などありますが・・・
やはり一般会計からの繰入です。
今回の議案の賛否は、ひいては、一般会計で行う事業を
3億円分削ることも覚悟をした決断・・・となると思います。
どっちが大事でどっちは大事じゃない、なんてことはありません。
どれも大切です。
ただ、厳しい財政の中では、優先度だったり、
公平性の上からの判断が迫られるのだと思います。
ちなみに。
「3億円分どれを削る?」というのは
正しい表現ではないかもしれません。
やろうと思えば、事業を削らず、
3億円借金すれば、3億円分の事業を削らずに済みます。
だけど、こんな極端なことにはならないと思いますし、
それを議会が認めることがあってはならないと思います。
また、「3億円分、どの事業を削るか?」を考えるのは、
議会ではなく市役所の役割です。(=予算編成権は首長にある。)
既に、「実施計画」という
来年度行う事業の大枠が示されているので、
仮に否決されれば、そこから事業を削る作業が始まります。
その過程を経て示された予算の審議を
今度は議会が行うことになります。
最初に述べた
「市役所よ、まだ出来ることがあるだろう」の意見は
的を射た意見であるとは思います。
でも、例えば、委員会で出た
「実態調査⇒予防医療の推進⇒医療費の抑制」を
まず行なってから・・・
といっても、来年度でいきなり成果が出る・・・というワケには
いかないのが現実だと思います。
それに対して、国保会計の限界は
目の前で起きています。
目の前に現実に起きてる国保運営の現状
(=今まで他市のように一定期間ごとの
料金改定を行ってこなかった影響も大きい)
の打開に向き合う必要性と責任が
今を生きる議員にあるのではないか、と思います。
明日、結果が出ます。
臨時議会は、朝9時~です。
傍聴にも是非お越しください。
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