井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2010.12.03
こんにちは。

昨日のブログ

12月議会、開会① ~基本構想、成立~

http://inouewataru.blog.shinobi.jp/Entry/797/

に続いて、もう1点、昨日設立した条例があります。

それが「議会基本条例」です。

議会運営委員会で、これまで審議を重ね、
ようやく形になりました。


あれだけの長い期間を掛けてきたのですが、
その経緯を報告する「委員長報告」は
10分~15分くらいだったでしょうか。

採決も流れる感じですんなりいきました。

でも、その何十倍の時間、議論をしてきたからこその
その結果であることを噛みしめました。


現在の全国の議会基本条例制定状況は、
道府県13、政令市3、特別区0、市77、町41、村3、
合計137議会だそうです。

ここに和光市の+1が加わります。

東京財団では、
議会基本条例に盛り込むべき「3つの要素」を提唱しています。

※これがないと
「ニセ議会基本条例」とバッサリ斬られてしまう・・・(^_^;)


1、議会報告会
2、議員間討議
3、請願・陳情者の意見陳述
 
です。


和光市議会では、この要素は含まれています。

また、市長をはじめとした執行部が逆に議員に
質問の趣旨などを尋ねることができる「質問権(=確認権)」も
盛り込みました。

「反問権」までは踏み込んでいない。

来年の1月1日施行・・・ってことは、
年明けの3月議会から
この運用が行われる・・・ということです。



議会基本条例を作った身として思うことを最後に。

それは、

“いろんな議員がいて始めて良い条例ができる!”

ということです。


例えば、

・条例文の文言チェックにやたら長けた議員
・昔からの議会改革の取組を知る議員
・全国の先進事例を積極的に学びに行く議員
・ものすごく慎重な議員 etc

それらが融合して初めて出来あがるのだと思います。


あと、やっぱり 市民 です。

説明会に何度も足を運んでくれる熱心な方、
まったく関心無かった人のものすごくシンプルな問いかけ、
議会に「生温いぞ!」とハッパを掛けてくれる方 etc

こうしたご意見があって初めて、
市民のための基本条例が出来たのだと思います。


これは
今の現職議員20名が遵守する・・・ということだけでなく
後世にも引き継がれるものです。

この条例作りに深く関われたことを
とても大きな経験と思っています。




それと・・・・


最後に、感謝を申し上げたいのは、
法政大学の廣瀬克哉 教授です。
 
あの講演で議会や市民の意識がガラッと変わったと、
私は思っています。
 
ありがとうございます。


 
さて。
これから実践・運用です!

それこそが大事です。


 
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