井上わたるの和光ブログ

和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。

2009.11.19
こんにちは。

 『大規模事業検証会議』に関するテーマは、第3弾です。

私がこの間、傍聴をさせていただいて
思った点、改善点などを話したいと思います。


○ 情報の「助け舟」が必要


例えば、アーバンアクアについては、議論の結果、
計画通り、運動場として整備することには ほとんどの委員が、反対しています。

でも、「下水処理場の上のスペースを活用する」こと自体を
完全に反対しているワケではありません。


そうした中、議論をしていると、委員の中から
「じゃあ、あの上に図書館を建てたらどうか?」といったアイディアが出ます。

すごく良い考えです。
・・・良いアイディアなんですが・・・でも、それは、構造上、重い建物は
建てられないという制約が、実はあるのです。

でも、一般の市民はそのようなことはわかりません。
市の説明資料にも、その点は載っていません。

委員の考えを遮る・・・・ということではな

現実的な情報提供として、「実はその点はですね・・・」と教えてくれる
サポート職員がいてもいいのでは、と思います。


○ 議会の経緯を知らないからこそ。

議会で、どのようなやり取りが行われ、
そして、これまで、市役所がどういう答弁をしてきたか・・・。

この委員会に参加した方は、選ばれるまで
ほとんど、そうした経緯を知らなかったと思います。

※事業シートには、そうした経緯も書かれている場合もありますが
全ての事業で説明されているわけではありません。



傍聴席には、市会議員も多数座っているので
傍聴席から、「これは十数年前にやるって決まってるのよね。」といった
声も聞こえます。

・・・市民の代表としての議員が、議会で導き出してきた
経過は軽んじるべきではないのでしょうが、
少なくともこの会議においては、「ひとまず置いといて・・・」だと思います。


この会議での結果が、これまでの議会でのやり取りと
違う結論が出たなら
・・・、やはり「議会」として、今一度、市民のために
経緯は踏まえた上で、もう一度、現時点の計画の在り方を
考えなおすべきだと思います。

それこそが、直近の民意だと、私は信じています。


○ 職員のプレゼンで左右される。

「図書館の新設事業」の点数を付けるとき、
こんなやり取りがありました。

「将来的な図書館の必要性は感じるが、今の担当職員の姿勢・考え方で
進められても、良いものは出来ない気がする。(⇒だから、評点は低くした。)

この大規模会議、和光の事業仕分け、そして、国の「事業仕分け」・・・・。

職員の姿勢・態度・プレゼン技術が、評価に大きく左右されることがあります

(国では、「あんた・・・良い目をしている。頑張んなさい。」と評価が高かったケースも。)

この点を
「プレゼンがうまくない職員は、かわいそうに」ということで
片付けるのは、よくないと思っています。

市民が感じたのは、正直言って、
プレゼンの巧い下手ではないと思っています。

それこそ、言ってみれば
まさに「良い目をしている」か、どうか?=想いをもって仕事しているか? です。

もちろん、感情的なものだけで判断するのには、よくありません。

ただ、こういうプレゼンの場で「うまく説明できない」
「熱意が感じられない」ということは・・・
イコール、日常の業務で、他の市民への対応もきっとこうなのではないのか?
思われても仕方がないのかと思います。


他にも、例えば、先日の和光市の事業仕分け「公民館の使用料徴収」について
市の職員がうまく説明できず、よっぽど公募で参加した市民(仕分け人)のほうが
状況を語れる・・・という一幕がありました。


私は、この時は非常に残念でした。

市民に負担をお願いすることになった、使用料徴収という出来事について
当時からの担当者が、その場で説明できないなんて・・・


・・・厳しいことを言うようですが、「市民はそういう点も見ている」
と、私は思っています。



最後に。

明日、アーバンアクア計画について、触れて
このテーマを終えたいと思います。





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