井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2009.03.06
こんばんは。
今日から「一般質問」が始まりました。
私は、来週10日(火)の10時45分頃~ 始まります。
※前任者の進捗によって、前後します。あくまでも目安です。
なお、取り上げるテーマは明日のブログをご覧ください。
さて。
それでは、昨日に続いて文教厚生委員会報告の「その3」を
お伝えします。
今回の文教委員会には、保護者の方を中心に800名の方の署名とともに
「交通立哨指導員の予算・施策の拡充を求める陳情」が提出されました。
立哨指導員・・・というのは、実は和光市など限られた地域で
使われている言葉なので、ネットで検索してもほぼ和光のことが表示されます。
いわゆる、「緑のおばさん」のことです。
和光市は、通学区が広がっていることや、
歩道が整備されていない箇所も多いことなどから
通学路の中に、こどもたちだけでは危険な箇所があります。
その危険箇所に、立哨指導員の方に立ってもらい、
(もしくは引率してもらい)子どもたちの安全を守ってきました。
しかし、限られた予算の割り振りの中で、
来年度から、新規に危険な箇所に配置する代わりに、
これまで配置されていた複数の箇所が取りやめになったのです。
そこで、保護者の方を中心に
立哨指導員の配置存続を求める陳情を提出されたのです。
【ポイント】は、
・取りやめた個所は相変わらず危険のまま。
⇒看板の設置などで、交通マナーを呼び掛ける・・・といった
代替え策も一部、市役所側からは示されましたが・・・十分じゃないですよね。
・12月に学校側に廃止の情報が伝わっていたにもかかわらず、
保護者へ説明されたのが2月・・・という学校もあった。
⇒一方で、12月のうちに保護者が知っていた学校もあった。
学校によって、保護者と学校が対応を協議する機会のなかった学校もある。
==
委員会のメンバー全員が、この趣旨に賛同し、
「立哨指導員の配置を再度検討するべきだ」という意思で
統一されました。
・・・しかし、問題はこの先。
昨日お伝えしたように、今、私たちが平成21年度=来年度予算を
審議しています。
「今のままの来年度予算を認める」
それはつまり・・・「廃止を含めた新体制を認める」、ということです。
逆にいえば、陳情を「採択する」ということは・・・
つまり、来年度予算案に反対する。ということになるのです。
ここで、対応が割れました。
「予算案には反対したくない・・・でも、この陳情の意は酌んであげたい・・・」
そう考える議員が多数派となる中、
『陳情の趣旨は十分にわかりました。その趣旨を市政に届けます。』
という“趣旨採択”をすることになりました。
普通、陳情は、「○」か「×」かの二択です。
しかし、「趣旨採択の動議」が提出されると、
趣旨採択に「○」か「×」かの二択になります。
その二択での判断となったため、私も趣旨採択に「○」の姿勢を示しました。
その上で、趣旨採択するだけでは実効性がないと考えるので
私は「予算案」に反対する、という決断をしました。
その理由は・・・
「趣旨採択」を届けただけでは、予算主義の行政を、
こどものために立指導員を置く・・・という政策転換にもっていけない、からです。
もちろん、趣旨採択をした時点で文教委員長(=荻野議員)から、
「この趣旨採択の結果を受け、教育委員会として真摯に対応してください。」
という言づけはしました。
しかし・・・私はこの2年間で、
いかに『予算』をもとに行政が進んでいるかを実感しました。
しかも、今回の経緯の中で、学校側と保護者側との連携不足が
指摘されました。
改めて、保護者側と協議をしていくと
もっと必要な箇所が上がってくるはずです。
そうした場合、今のままの予算の枠では対応できません。
・・・ひょっとしたら、「予備費」とか、不要額(=余ったお金)を
あてることはできるかもしれませんが、
やはり 根本的に予算のウェイトを変えることが必要 だと考えています。
========
以上、3回に分けてお伝えしたのが、
今回の4日間の文教厚生委員会での審議内容と、私の姿勢です。
文教厚生委員会は、私+2名が反対、
それに対し、4名が賛成したので、予算案も「採択」されています。
しかし、同時に行われていた「総務委員会」「市民建設委員会」では
反対した議員のほうが多く、「否決」になっています。
最終的な結論は、最終日の「採決」に持ち越されますが
予算案が否決される・・・という大きな転換を迎えるかもしれない、
そのことをお伝えしておきたいと思います。
今日から「一般質問」が始まりました。
私は、来週10日(火)の10時45分頃~ 始まります。
※前任者の進捗によって、前後します。あくまでも目安です。
なお、取り上げるテーマは明日のブログをご覧ください。
さて。
それでは、昨日に続いて文教厚生委員会報告の「その3」を
お伝えします。
今回の文教委員会には、保護者の方を中心に800名の方の署名とともに
「交通立哨指導員の予算・施策の拡充を求める陳情」が提出されました。
立哨指導員・・・というのは、実は和光市など限られた地域で
使われている言葉なので、ネットで検索してもほぼ和光のことが表示されます。
いわゆる、「緑のおばさん」のことです。
和光市は、通学区が広がっていることや、
歩道が整備されていない箇所も多いことなどから
通学路の中に、こどもたちだけでは危険な箇所があります。
その危険箇所に、立哨指導員の方に立ってもらい、
(もしくは引率してもらい)子どもたちの安全を守ってきました。
しかし、限られた予算の割り振りの中で、
来年度から、新規に危険な箇所に配置する代わりに、
これまで配置されていた複数の箇所が取りやめになったのです。
そこで、保護者の方を中心に
立哨指導員の配置存続を求める陳情を提出されたのです。
【ポイント】は、
・取りやめた個所は相変わらず危険のまま。
⇒看板の設置などで、交通マナーを呼び掛ける・・・といった
代替え策も一部、市役所側からは示されましたが・・・十分じゃないですよね。
・12月に学校側に廃止の情報が伝わっていたにもかかわらず、
保護者へ説明されたのが2月・・・という学校もあった。
⇒一方で、12月のうちに保護者が知っていた学校もあった。
学校によって、保護者と学校が対応を協議する機会のなかった学校もある。
==
委員会のメンバー全員が、この趣旨に賛同し、
「立哨指導員の配置を再度検討するべきだ」という意思で
統一されました。
・・・しかし、問題はこの先。
昨日お伝えしたように、今、私たちが平成21年度=来年度予算を
審議しています。
「今のままの来年度予算を認める」
それはつまり・・・「廃止を含めた新体制を認める」、ということです。
逆にいえば、陳情を「採択する」ということは・・・
つまり、来年度予算案に反対する。ということになるのです。
ここで、対応が割れました。
「予算案には反対したくない・・・でも、この陳情の意は酌んであげたい・・・」
そう考える議員が多数派となる中、
『陳情の趣旨は十分にわかりました。その趣旨を市政に届けます。』
という“趣旨採択”をすることになりました。
普通、陳情は、「○」か「×」かの二択です。
しかし、「趣旨採択の動議」が提出されると、
趣旨採択に「○」か「×」かの二択になります。
その二択での判断となったため、私も趣旨採択に「○」の姿勢を示しました。
その上で、趣旨採択するだけでは実効性がないと考えるので
私は「予算案」に反対する、という決断をしました。
その理由は・・・
「趣旨採択」を届けただけでは、予算主義の行政を、
こどものために立指導員を置く・・・という政策転換にもっていけない、からです。
もちろん、趣旨採択をした時点で文教委員長(=荻野議員)から、
「この趣旨採択の結果を受け、教育委員会として真摯に対応してください。」
という言づけはしました。
しかし・・・私はこの2年間で、
いかに『予算』をもとに行政が進んでいるかを実感しました。
しかも、今回の経緯の中で、学校側と保護者側との連携不足が
指摘されました。
改めて、保護者側と協議をしていくと
もっと必要な箇所が上がってくるはずです。
そうした場合、今のままの予算の枠では対応できません。
・・・ひょっとしたら、「予備費」とか、不要額(=余ったお金)を
あてることはできるかもしれませんが、
やはり 根本的に予算のウェイトを変えることが必要 だと考えています。
========
以上、3回に分けてお伝えしたのが、
今回の4日間の文教厚生委員会での審議内容と、私の姿勢です。
文教厚生委員会は、私+2名が反対、
それに対し、4名が賛成したので、予算案も「採択」されています。
しかし、同時に行われていた「総務委員会」「市民建設委員会」では
反対した議員のほうが多く、「否決」になっています。
最終的な結論は、最終日の「採決」に持ち越されますが
予算案が否決される・・・という大きな転換を迎えるかもしれない、
そのことをお伝えしておきたいと思います。
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