井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2009.02.02
こんばんは。
昨日は、「生物多様性の視点からの環境再生と環境会計」という
勉強会へ参加してきました。
会場は、和光市です。
和光市からは、須貝議員、松本議員、そして私が参加しました。
和光市の北側、荒川に近い所に「アクシス」という
施設があるのはご存知ですか?
1階が運動施設で、2階は会議室などに使えます。
座学をそこで行い、フィールドワークをその近くにある
市民農園(=アグリパーク)内の「ビオトーブ」 で行なうのです。
午前中の座学は、主に「会計」の基礎と
環境問題の本質を学ぶ内容です。(ブログの最後のほうで触れます。)
午後からは、アグリパークに移動して
フィールドワークです。
市民農園の真ん中には、こうしたセンターがあります。
ビオトープはそのすぐ横にあります。
これがその写真です。
ビオトープとは、
「bio=バイオ=生物」 そして 「top=場所」
という言葉から来ており、「生き物の生息場所」という意味です。
写真では、ただの池・・・のように見えますが
そうではないんです。
生き物には、浅い水位を好む生物もいれば、深い水位が好きな生物もいます。
暗い環境を好む生き物もいれば、明るいところが好きな生き物もいます。
そうした様々な生態を考慮して作られたのが
ビオトープなのです。
フィールドワークの様子です。
網を使って、ビオトープの底をさらうようにすくっていきます。
このフィールドワークでは、
「このビオトープに今、どれくらいの生物が、何種類くらいいるか?」を調べました。
つまり、ここの生物の種類を見ることで今のビオトープの状態が、
どれくらい多様な環境を作りだしているか検証できる のです。
例)
●生物の種類が多い⇒多様な環境がつくれている。
●生物の種類が少ない⇒限られた環境しか、つくれていない。
様々な種類の生物が見つかりました。
ヤゴ(=トンボの幼虫)も、全部で20~30匹くらい。
種類も「明るいところが好きなヤゴ」、「暗い所が好きなヤゴ」・・・と
全ての環境の存在を示すヤゴがいました。
メダカ も20匹くらい見つかったと思います。
ちなみに。
<右>が井上が見つけたヤゴ <左>は松本議員が見つけたメダカ
です。
池や水辺でこうして遊ぶのは本当に久しぶりで楽しかったです
最後に。
「環境会計」ってのは、ざっくり言うと
環境の回復度を示す単位のことです。
例えば・・・
ある場所に、放置され、うっそうとした「森」があるとします。
その森をかつての、手入れが行き届き、
明るい木漏れ日が差し込む姿に戻したいとします。
すると、その姿を思い浮かべますよね。
それを<基準>とします。
そして、現在の状況がその基準=理想の姿から
どれくらい離れてしまっているかを数値化するのです。
吉田先生って方が提唱されているのですが、
その単位を「kikyo」(=「ききょう」と読みます。意味は「帰郷」から来ているそうです。)
と表します。
当然、うっそうとしている<現状>は、<基準>より良くないわけですから
マイナス 200 kikyo とかになるわけです。
(細かい算出方法は省略します。
でも、例えば「トンボの生育数」が計算式に入っていたりと
とてもユニークな計算方法ですよ。)
この森に手を加え、環境を整えていくと森はかつての姿を取り戻していくと
数値は上昇していきます。例えば、プラス 400 kikyo になるわけです。
この環境会計は、数値化して、環境改善度を測ることが目的ではありません。
個人や自治体が環境への取り組みを行なった結果、
どれくらいの成果が得られたかを測ることができるのです。
いくら多くの予算を費やしても、この改善度=Kikyoが低ければダメです。
その視点から、
「取り組んだ方法」や「担当した部門の能力」、
さらには「首長の意識」も客観的に分析することが出来るというわけです。
丸一日の講義は、非常に有益な機会だったと思います。
そして・・・。
担当の方が最後に言ってくれた言葉。
「和光のビオトープにこれだけの生物がいるということは
市内にまだまだ生物がいるということ。
宅地化が進んでる・・・と諦めないで
是非環境を守っていってくださいね。」
を胸に刻んで、今後も取り組んでいきたいと思います。
昨日は、「生物多様性の視点からの環境再生と環境会計」という
勉強会へ参加してきました。
会場は、和光市です。
和光市からは、須貝議員、松本議員、そして私が参加しました。
和光市の北側、荒川に近い所に「アクシス」という
施設があるのはご存知ですか?
1階が運動施設で、2階は会議室などに使えます。
座学をそこで行い、フィールドワークをその近くにある
市民農園(=アグリパーク)内の「ビオトーブ」 で行なうのです。
午前中の座学は、主に「会計」の基礎と
環境問題の本質を学ぶ内容です。(ブログの最後のほうで触れます。)
午後からは、アグリパークに移動して
フィールドワークです。
市民農園の真ん中には、こうしたセンターがあります。
ビオトープはそのすぐ横にあります。
これがその写真です。
ビオトープとは、
「bio=バイオ=生物」 そして 「top=場所」
という言葉から来ており、「生き物の生息場所」という意味です。
写真では、ただの池・・・のように見えますが
そうではないんです。
生き物には、浅い水位を好む生物もいれば、深い水位が好きな生物もいます。
暗い環境を好む生き物もいれば、明るいところが好きな生き物もいます。
そうした様々な生態を考慮して作られたのが
ビオトープなのです。
フィールドワークの様子です。
網を使って、ビオトープの底をさらうようにすくっていきます。
このフィールドワークでは、
「このビオトープに今、どれくらいの生物が、何種類くらいいるか?」を調べました。
つまり、ここの生物の種類を見ることで今のビオトープの状態が、
どれくらい多様な環境を作りだしているか検証できる のです。
例)
●生物の種類が多い⇒多様な環境がつくれている。
●生物の種類が少ない⇒限られた環境しか、つくれていない。
様々な種類の生物が見つかりました。
ヤゴ(=トンボの幼虫)も、全部で20~30匹くらい。
種類も「明るいところが好きなヤゴ」、「暗い所が好きなヤゴ」・・・と
全ての環境の存在を示すヤゴがいました。
メダカ も20匹くらい見つかったと思います。
ちなみに。
<右>が井上が見つけたヤゴ <左>は松本議員が見つけたメダカ
です。
池や水辺でこうして遊ぶのは本当に久しぶりで楽しかったです
最後に。
「環境会計」ってのは、ざっくり言うと
環境の回復度を示す単位のことです。
例えば・・・
ある場所に、放置され、うっそうとした「森」があるとします。
その森をかつての、手入れが行き届き、
明るい木漏れ日が差し込む姿に戻したいとします。
すると、その姿を思い浮かべますよね。
それを<基準>とします。
そして、現在の状況がその基準=理想の姿から
どれくらい離れてしまっているかを数値化するのです。
吉田先生って方が提唱されているのですが、
その単位を「kikyo」(=「ききょう」と読みます。意味は「帰郷」から来ているそうです。)
と表します。
当然、うっそうとしている<現状>は、<基準>より良くないわけですから
マイナス 200 kikyo とかになるわけです。
(細かい算出方法は省略します。
でも、例えば「トンボの生育数」が計算式に入っていたりと
とてもユニークな計算方法ですよ。)
この森に手を加え、環境を整えていくと森はかつての姿を取り戻していくと
数値は上昇していきます。例えば、プラス 400 kikyo になるわけです。
この環境会計は、数値化して、環境改善度を測ることが目的ではありません。
個人や自治体が環境への取り組みを行なった結果、
どれくらいの成果が得られたかを測ることができるのです。
いくら多くの予算を費やしても、この改善度=Kikyoが低ければダメです。
その視点から、
「取り組んだ方法」や「担当した部門の能力」、
さらには「首長の意識」も客観的に分析することが出来るというわけです。
丸一日の講義は、非常に有益な機会だったと思います。
そして・・・。
担当の方が最後に言ってくれた言葉。
「和光のビオトープにこれだけの生物がいるということは
市内にまだまだ生物がいるということ。
宅地化が進んでる・・・と諦めないで
是非環境を守っていってくださいね。」
を胸に刻んで、今後も取り組んでいきたいと思います。
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