井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
こんばんは。
今朝読んだ新聞には、縦5センチ×横5センチくらいの
小さな記事で、「和光市議会 議長交代」のことが
報じられていました。
この 交代劇 は、9月議会の最終日、
全ての議案が終わった後、追加の議題として取り扱われました。
議案や意見書の審議が終わったのは、午後2時5分頃(14:05)―
ここからは、時系列を含めて、どのような経緯であったかを
お伝えしたいと思います。
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14:10
本会議で、副議長が
「議長から、一身上の都合で、議長職の辞職の申し出が出ています。」と報告。
本議会として、これを承諾。
=休憩=
14:15
全員協議会を開催。
この場において、自薦他薦で立候補を受け付ける。
…立候補はなく、阿倍議員より、山口副議長(公明党)を議長に、と推薦あり。
この他に立候補はなく、信任投票へ。
山口議員より、立候補に当たり、表明あり。(概略は下記の通り。)
・自身は市議会議員5期目
・その間、2度の副議長を経験。
・和光市は全国トップクラスの女性の多い議会。
・その中で、今回初の女性議長の可能性。
・議会改革( 「議会基本条例の制定」 など)に力を注ぐ。
・公平、公正な議会運営に努めます。
とのことでした。
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⇒前回の議長選挙の時は、こうした立候補表明を記録するのを
忘れていました。(※全員協議会は議事録作成がないのです。)
全国の先進例では、こうした立候補表明を
「議長マニフェスト」(=「議長になったら、○○に力を注ぎます」という約束etc)
としてまとめている議会もあります。
なので、議事録の代わりに、この時の言葉を書きとめました。
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14:30
本会議、再開。
単記無記名で議長選挙の投票スタート。(法定得票数は5票以上。)
結果、
山口氏…17票、無効票…5票(うち白票4票)
これにより、山口慶子氏が女性初の議長に選任。
=休憩=
14:45
全員協議会を開催。
なぜなら、副議長だった山口氏が議長に選任されたことによって、
今度は“副議長が空席”になってしまったため。
今度は、副議長の自薦他薦の立候補を受け付ける。
堀議員より、野口保議員(緑風会)の推薦あり。
14:50
本会議、再会。
副議長選挙、スタート。
野口氏、17票。 無効票5票― 野口氏の副議長が決定。
=休憩=
これで、正副議長が決定・・・
でも、実は、この日はまだ終わらなかったのです。
なぜなら、野口氏は、議会運営委員会(略して「ぎうん」)の委員長だからです。
副議長が「議運」の委員(及び委員長)を兼ねることはできません。
・・・そこでまず、野口氏は議運を辞めます。
その穴は、同じ会派の栗原議員が埋めました。
その上で、議運委員長が“空席”になっているので、議運のメンバーで協議。
その結果、私と同じ会派の松本議員(新しい風)が議運委員長に就任しました。
しかし、まだ問題が・・・
松本議員は、総務委員会の副委員長を務めていました。
なので、これをこのままにはできないのです
そこで、総務副委員長は、松本議員から
佐久間議員(共産党)に交代しました。
15:15
本会議、再開。
これらの役職交代を承認し、全ての議事が終了。
以上が、今回行なわれた全ての過程です。
今、国会では、麻生内閣の組閣が話題になっています。
しかし、これを全部ご覧になった方はお気づきでしょうが、
和光市議会の人事も、なかなかオープンにならない部分があるのです。
(例:議事録の残らない全員協議会で候補表明があったり・・・)
今回は全員協議会にも傍聴者もいたので、
おかげで、完全なる議員だけの密室にはなっていません。
議長マニフェストの話をしましたが、
こういう人事に関しても、議会改革のメスを入れていく必要があるのかもしれません。
以上で、今回の報告を終わります。