井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2008.08.18
こんにちは。
お盆休みも明け、今日からまた気持ちを新たにスタートですね
今朝はセミは鳴いているけど、
空気はまるで秋のような涼しさでした
さて、この間、お声を寄せていただいた方、ありがとうございます。
今週さらに調査を進めて、21日の告示日の日に
質問事項を載せた「通告書」を提出してきたいと思います。
いただいたご意見の中から、ひとつご紹介したいと思います。
Q、駅前の違法駐輪がいまだに無くならない。
それなら、撤去された場合の返却費用をうんと高くしたら、
むやみに駐輪する人はいなくなるのではないか?
このようなアイディアをいただきました。
そこで、調べてみました。その経過をご報告します。
===================
まず、和光市では、撤去された自転車の返却費用は
・自転車 1,000円
・原付 2,000円
です。
これは、朝霞や志木などに比べると
安い設定です。(例:自転車=2,000円、原付3,000円)
そして、1年間にどれくらい撤去されているか、というと
平成18年度では、
撤去 2,373件
引き取り 1,613件
となっています。
さて・・・ここからが問題です。
「撤去費用を高くすることによる効果」の検証です。
※検証するにあたって、
市役所の交通安全課にもヒアリングを行いました。
まず、引き取りの際の「手数料」を高くすると、
それを払うことを嫌い、確かに撤去台数を減らせるかもしれません。
しかし、ポイントは
返却台数が減ってしまう可能性があるということです。
現在、安いものであれば、
9,800円位で自転車は販売されています。
仮に、3,000円とか、4,000円といった「返却手数料」の設定をすると、
「もうどうせ古くなってたし・・・新しく買ったほうがいいや」となる可能性が考えられます。
そして、もうひとつ。
実は、先ほどの
撤去 2,373件 から
引き取り 1,613件 を引くと・・・
760台 となります。
(※、ちなみに、私はこの中から、フリーサイクルとして活用することを
議会に提案したことがあります。)
この760台は、現状、どうなっているかというと
再利用 421件
廃棄処分 339件
となっています。
『再利用』 というのは、つまり、リサイクル業者に引き渡す、ということです。
リサイクル業者は、無料で引き取ります。
で、代わりに社協(=社会福祉協議会)に、1台あたり500円、寄附をします。
そういう仕組みになっているですね。(これは初めて知りました。)
ちなみに、売る際は
「1万円以上で売ってはいけない」というルールがあるそうです。
そして、ここで もうひとつのポイント です。
9,800円位で安く売られている自転車のほとんどが
中国製です。
中国製は、リサイクル業者が修理をする際の部品が流通しておらず、
少し直して売る・・・ということができないため、
業者は、中国製の自転車は引き取っていかない んだそうです。
すると、預かり所には、そうした自転車がずっと残ることになります。
返却手数料をうんと高くする
⇒引き取る、というより使い捨て感覚になり、安い自転車を再度購入する。
⇒また撤去される。でも引き取らない。
⇒リサイクル業者も中国製品は持っていかない。
⇒一時預かり所がいっぱいになる。
こうして考えると、残念ながら
プラスの効果が少ないように思います。
よって、この件は、議会で提案はせず、
調査・検証で終えることにしました。
(※ご意見をいただいた方には、別途ご報告しております。)
自分で思いついた政策も、アイディアのみで終わることも
確かにあります・・・(^_^;)
でも、ひとつひとつこれからも、しっかりと検証をしていきますので、
どうぞよろしくお願いします。
お盆休みも明け、今日からまた気持ちを新たにスタートですね
今朝はセミは鳴いているけど、
空気はまるで秋のような涼しさでした
さて、この間、お声を寄せていただいた方、ありがとうございます。
今週さらに調査を進めて、21日の告示日の日に
質問事項を載せた「通告書」を提出してきたいと思います。
いただいたご意見の中から、ひとつご紹介したいと思います。
Q、駅前の違法駐輪がいまだに無くならない。
それなら、撤去された場合の返却費用をうんと高くしたら、
むやみに駐輪する人はいなくなるのではないか?
このようなアイディアをいただきました。
そこで、調べてみました。その経過をご報告します。
===================
まず、和光市では、撤去された自転車の返却費用は
・自転車 1,000円
・原付 2,000円
です。
これは、朝霞や志木などに比べると
安い設定です。(例:自転車=2,000円、原付3,000円)
そして、1年間にどれくらい撤去されているか、というと
平成18年度では、
撤去 2,373件
引き取り 1,613件
となっています。
さて・・・ここからが問題です。
「撤去費用を高くすることによる効果」の検証です。
※検証するにあたって、
市役所の交通安全課にもヒアリングを行いました。
まず、引き取りの際の「手数料」を高くすると、
それを払うことを嫌い、確かに撤去台数を減らせるかもしれません。
しかし、ポイントは
返却台数が減ってしまう可能性があるということです。
現在、安いものであれば、
9,800円位で自転車は販売されています。
仮に、3,000円とか、4,000円といった「返却手数料」の設定をすると、
「もうどうせ古くなってたし・・・新しく買ったほうがいいや」となる可能性が考えられます。
そして、もうひとつ。
実は、先ほどの
撤去 2,373件 から
引き取り 1,613件 を引くと・・・
760台 となります。
(※、ちなみに、私はこの中から、フリーサイクルとして活用することを
議会に提案したことがあります。)
この760台は、現状、どうなっているかというと
再利用 421件
廃棄処分 339件
となっています。
『再利用』 というのは、つまり、リサイクル業者に引き渡す、ということです。
リサイクル業者は、無料で引き取ります。
で、代わりに社協(=社会福祉協議会)に、1台あたり500円、寄附をします。
そういう仕組みになっているですね。(これは初めて知りました。)
ちなみに、売る際は
「1万円以上で売ってはいけない」というルールがあるそうです。
そして、ここで もうひとつのポイント です。
9,800円位で安く売られている自転車のほとんどが
中国製です。
中国製は、リサイクル業者が修理をする際の部品が流通しておらず、
少し直して売る・・・ということができないため、
業者は、中国製の自転車は引き取っていかない んだそうです。
すると、預かり所には、そうした自転車がずっと残ることになります。
返却手数料をうんと高くする
⇒引き取る、というより使い捨て感覚になり、安い自転車を再度購入する。
⇒また撤去される。でも引き取らない。
⇒リサイクル業者も中国製品は持っていかない。
⇒一時預かり所がいっぱいになる。
こうして考えると、残念ながら
プラスの効果が少ないように思います。
よって、この件は、議会で提案はせず、
調査・検証で終えることにしました。
(※ご意見をいただいた方には、別途ご報告しております。)
自分で思いついた政策も、アイディアのみで終わることも
確かにあります・・・(^_^;)
でも、ひとつひとつこれからも、しっかりと検証をしていきますので、
どうぞよろしくお願いします。
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