井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
こんにちは。
今日は、私が壇上で行なった
1回目の質問内容のうち、「予算改革に関する部分」を
綴りたいと思います。
時間にすると、4~5分くらいです。
この他に、さらに3つのテーマを壇上で述べましたが、
それらは、テーマごとに、市役所側の回答を含めて後日報告します。
この予算に関しては、3月に和光市の予算審議を行なった後、
「ほかの自治体の予算審議はどうなんだろう?」と思い、調べた結果、
いろいろ参考になる事例があったので、それをぶつけてみました。
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おはようございます。
それでは、通告に従い、私の一般質問を行います。
「順位1 市民にわかりやすい『予算改革』を」から伺います。
先の3月議会で、私は初の予算審議を行いました。
今後執行される予算は、全て私自身も議決に関わったものになります。
そう考えると、一層の責任の重さを感じた次第です。
その一方で、予算審議の方法については、より効率的で
政策的な審議を行うために、まだまだ工夫の余地があるとも感じました。
そこで、第1点目「効率的な審議のための予算資料の改善」について
述べたいと思います。
私の所属する文教厚生委員会では、予算を3日間掛けて審議しました。
このうち、初日を例に出しますが、各委員からの質問は合計で220回程度。
しかし、そのうち「この予算の算定根拠は?」と尋ねる質問は
実に59回、全体の27%にあたります。
この他、「この予算の増額の根拠は?」と
いった聞き方のものを含めれば、その数はさらに増えます。
また、こうした委員の質問に対して、
理事者側の資料用意が整っておらず委員会が中断したり、
口頭での説明を書き移すのに時間が割かれる場面も多々ありました。
そこで、まず、最初の提案として、
予算書に単価や対象人数などの算定根拠を事前に載せることを提案致します。
そして、算定根拠のほかにも、記載されていることで
効率的になると考える項目を挙げたいと思います。
ひとつは、「補正経過 と 補正金額」。
(※現在の予算書には、前年度の当初予算額が載っていますが、
その後の各議会で補正予算が組まれることがあります。
当初予算との比較も必要ですが、やはり補正後の総額と比較することが重要です。
そこで、補正の経過と金額を予算書に示すべきだと考えます。)
そして、新規事業が一目でわかるマーク。
新しいという字に、まる…でもいいですし、星印(★)とかでも構いませんが、
一目で新規事業だとわかる工夫を考えていただきたいと思います。
(今述べた「算定根拠」「補正経過及び金額」「新規事業マーク」は、
大田区の予算資料では既に導入されています。
大田区の場合は、予算書と予算説明書を分けて、
説明書のほうに詳細項目を載せています。)
こうした工夫は議会での予算審議を効率的にするだけでなく、
市民にも予算の内容をわかりやすくする取り組みです。
市の考えを伺います。
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続いて②「事業説明」について伺います。
大田区を例にしますが、大田区の事業説明資料とは、
その年度に実施する全て事業に対して
・事業名
・予算総額
・事業のねらい
・事業概要
・項目別予算
それと、
・担当者名 が載っているのです。
この「事業説明資料」は予算書や予算説明書と共に提出されます。
和光市でも、「予算概要」「基本項目別概要」の形で提出されますが、
やはり審議するにあたっての情報が少ないです。
この「事業説明資料」の導入についてはいかがでしょうか?
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そして、順位1の③「予算編成過程の公開」
「市民の声を反映させる取り組み」について伺います。
現在、和光市のホームページでは、
「予算の概要」と「基本項目別概要」がPDFで見られるだけです。
そこで、予算説明をより詳細にするとともに、
どういう過程で予算編成が行われるか、
市民にわかりやすく示すべきだと思います。
この点はこれまでも議会で提案されておりますが、
今後の取り組みについて伺います。
また予算編成過程を示し、
その途中で市民がパブリックコメント等で意見が言える仕組みづくりを…
という提案については、過去の議会では、
「実施計画に載ってないものは予算に載らない。
実施計画についてパブリックコメントを行なっているので、それで対応したい」と
いう旨の先の議会で答弁がありました。
しかし、昨年の実施計画のパブコメ募集の広報やHPでは、
「予算策定に繋がる大事な計画である。」という旨は
市民には伝えられていません。
この点を示して募集することは、市民の予算編成への関心を高めると思います。
予算編成過程の市民参加のいち選択肢として、いかがでしょうか?伺います。
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以上です。