井上わたるの和光ブログ
和光市選出の埼玉県議会議員。埼玉県政や和光市のことをわかりやすく伝えます。
2008.05.04
こんばんは。
今回も引き続き、団地シリーズをお伝えします。
「建て替え」は、居住者の生活環境の向上、例えば・・・
・耐震強度の向上
・エレベーター設置
・バリアフリー化
・セキュリティ強化
を考えた場合、大切な方策となります。
・・・しかし、建て替えを行なうならば、
それに伴い生まれる 代償 があることを意識し、
それを減らす努力をしなければならないと考えています。
具体的な事例を、先日訪問した 浜甲子園団地 の居住者の
声をもとに挙げたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
● 「全戸建て替え」といっても、全ての住宅棟が
建て替えされるわけではない。
たとえば・・・
もともとの建物は、1棟あたり 1フロア8部屋×5階 = 40部屋
↓
この建物 10棟(=合計400部屋)を取り壊しする。
↓
その敷地を広く、高層的に使って、1フロア10部屋×10階 = 100部屋
この100部屋ある新築建物を、4棟建てる
これが全戸建て替えです。
合計400部屋、ということで戸数は変わっていません。
ところが・・・浜甲子園団地では、こうした8部屋×5階建ての
建物が120棟以上あるのです!
この120棟全てが、URの責任において
新築建物に建て替わっていけばよいのですが、そうではないのです。
全体の中の一部分が、上記のような形で新築建物へ建て替えられますが、
多くは、取り壊された後、残った土地に民間のマンション会社が参入したり、
戸建て住宅として整備されることになるそうです。
当然、URの時の家賃で・・・というわけにはいきません。
● コミュニティの維持が難しくなる。
エレベーターの設置で住みやすくなります。
しかし、これまでの団地では、1つの階段の両側に住居のある「階段式」だったため、
そこでは、顔を合わせる機会も多く、ご近所関係(≒コミュニティ)が形成されてきた。
それが、
① 廊下形式の住居スタイル変わることで、顔を合わす機会が減ってしまうこと。
② 新しい住居へ「戻り入居」をする時は、抽選で住む居室が決まる。
⇒抽選の結果によっては、これまでのご近所さんとバラバラになってしまう。
といった弊害があるのです。
● 家賃が高くなる。
これが、一番の課題かもしれません。。。
エレベーターの設置、バリアフリー化で過ごし安くなる分、
家賃が高くなります。
人によっては、従来の倍になるケースもあり、
年金を中心に生活している人にとっては、非常に苦しい状況となります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・こうした状況が、
実際に既に建て替えを行なった団地では起きています。
これらのケースを踏まえて、住民と、UR、そして、自治体も交えて話し合い、
少しでも難問を解消すべきだと思っています。
次回は 「草加 松原団地」 をお送りします。
今回も引き続き、団地シリーズをお伝えします。
「建て替え」は、居住者の生活環境の向上、例えば・・・
・耐震強度の向上
・エレベーター設置
・バリアフリー化
・セキュリティ強化
を考えた場合、大切な方策となります。
・・・しかし、建て替えを行なうならば、
それに伴い生まれる 代償 があることを意識し、
それを減らす努力をしなければならないと考えています。
具体的な事例を、先日訪問した 浜甲子園団地 の居住者の
声をもとに挙げたいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
● 「全戸建て替え」といっても、全ての住宅棟が
建て替えされるわけではない。
たとえば・・・
もともとの建物は、1棟あたり 1フロア8部屋×5階 = 40部屋
↓
この建物 10棟(=合計400部屋)を取り壊しする。
↓
その敷地を広く、高層的に使って、1フロア10部屋×10階 = 100部屋
この100部屋ある新築建物を、4棟建てる
これが全戸建て替えです。
合計400部屋、ということで戸数は変わっていません。
ところが・・・浜甲子園団地では、こうした8部屋×5階建ての
建物が120棟以上あるのです!
この120棟全てが、URの責任において
新築建物に建て替わっていけばよいのですが、そうではないのです。
全体の中の一部分が、上記のような形で新築建物へ建て替えられますが、
多くは、取り壊された後、残った土地に民間のマンション会社が参入したり、
戸建て住宅として整備されることになるそうです。
当然、URの時の家賃で・・・というわけにはいきません。
● コミュニティの維持が難しくなる。
エレベーターの設置で住みやすくなります。
しかし、これまでの団地では、1つの階段の両側に住居のある「階段式」だったため、
そこでは、顔を合わせる機会も多く、ご近所関係(≒コミュニティ)が形成されてきた。
それが、
① 廊下形式の住居スタイル変わることで、顔を合わす機会が減ってしまうこと。
② 新しい住居へ「戻り入居」をする時は、抽選で住む居室が決まる。
⇒抽選の結果によっては、これまでのご近所さんとバラバラになってしまう。
といった弊害があるのです。
● 家賃が高くなる。
これが、一番の課題かもしれません。。。
エレベーターの設置、バリアフリー化で過ごし安くなる分、
家賃が高くなります。
人によっては、従来の倍になるケースもあり、
年金を中心に生活している人にとっては、非常に苦しい状況となります。
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・・・こうした状況が、
実際に既に建て替えを行なった団地では起きています。
これらのケースを踏まえて、住民と、UR、そして、自治体も交えて話し合い、
少しでも難問を解消すべきだと思っています。
次回は 「草加 松原団地」 をお送りします。
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